フルートと言えば、銀色に輝く綺麗な横笛で、特に女性に人気の楽器です。
私も、小さいころからフルートにあこがれていて、中学生で吹奏楽部に入ってに真っ先にフルートを選びました。
しかし、フルートは人気がありすぎて、残念ながら私はフルート担当になれませんでした。
学生時代はフルートを演奏する機会には全く恵まれなかったものの、私のフルートへの憧れは色あせることなく、社会人になってフルート教室に通い始めました。
実は、フルートは私のように趣味で始める初心者が多い楽器です。
教室に通い音が出るようになると、とても嬉しいです。こうなると、教室のレンタルの楽器では物足りなくなり、自分の楽器が欲しくなります。
しかし、いざフルートを買おう思い楽器店に行くと、あまりにも豊富な種類を目の前にし、どれを買えばよいかと迷ってしまうことが多いのではないでしょうか?
今回は、初心者におすすめのフルートをランキング形式でご紹介します。おすすめ商品とともに、初心者に知っておいてほしいフルートの選び方も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
フルートの魅力
フルートは見た目が優雅で、音色は上品で透明感があります。木管楽器の中で最も高い音を担当します。 オーケストラや吹奏楽で欠かせない楽器です。
フルートと言えば、銀色の横笛をイメージしますが、実は木管楽器です。
昔は木製でしたが、今では洋白製が主流です。価格が高くなるのにつれて、純銀・純金・プラチナ製なども製造されています。
唇を振動させることで音を発生させる金管楽器に対し、唇の振動以外の方法で音を出す楽器のことを木管楽器と呼びます。
フルートは、唇そのものをリードにして音を出すエアリード式楽器で、息を頭部管の歌口に入れて振動させます。
そのため、金属製であっても木管楽器に分類されています。
フルート選びをしっかりと行うメリットについて
ここでは、フルート選びの重要性と、フルートの正しい保管方法についてご説明します。
フルート選びの重要性
同じ種類の楽器は、見た目がほとんど同じです。そのため、素人にはどれを選んでも良さそうに見えますが、実際には異なります。
どの楽器でもそうですが、楽器選びはとても重要です。メーカーやモデルによって、特徴が大きく異なります。
初心者は、楽器店で実際に見て選ぶのが良いでしょう。
お店の店員さんの話を聞きながら選ぶと、楽器ごとの特徴がわかるのでおすすめです。
インターネット上のオンラインショップで購入することもできます。
もし買いたい種類が決まっていないのなら、オンラインショップでの購入は初心者の方にはあまりおすすめできません。フルートを教室で習っているのなら、先生と一緒に楽器を選ぶのが良いと思います。
フルートの場合、値段は使われている素材に影響します。価格の高い金属が使われているほうが、お値段が高くなります。
高い楽器のほうが良さそうに感じがちですが、高い楽器のほうが初心者には吹きにくいことも多いので注意が必要です。
フルートの正しい保管方法
フルートを出来るだけ長く使うには、手入れが必要です。
手入れしていないと、繊細な楽器はすぐに劣化していき、音色や吹奏感に変化が出てきます。
できるだけ長く良い状態をキープできるように、演奏後は必ずお手入れしましょう。
まず、楽器を3つに分解したら、クリーニングロッドにガーゼを巻き、管内の水分や汚れをしっかり除去します。
次に、クリーニングペーパーでタンポの水分を取り除きます。最後に表面の汚れを取り除いたら、ケースに楽器をしまいます。
正しい保管方法を毎日しっかり行って、良い状態をキープしましょう。
フルートのタイプ
ここではフルートのタイプをご説明します。
メーカー
フルートを製造しているメーカーは、実はたくさんあります。国内でもっとも有名なのは、ヤマハです。ヤマハの製品は基本機能もしっかりしていて演奏しやすいです。
パールは、フルート業界では有名な老舗フルートメーカーです。落ち着いた優しい音色で、初心者の方でも演奏しやすい言われています。
三響は,丁寧な造りが人気です。三響の初心者向けモデルは、しっかりとした造りで、プロでもこのモデルを愛用する方がいるそうです。
ムラマツは、プロ向けのメーカーです。こだわりのあるフルートであるため、相当上手な人でないと綺麗な音が出ません。本格的にフルートを上達したい方におすすめです。
タイプ
フルートの中には、キーがふさがっている「カバードキ―」と、キーに穴が開いている「リングキー」があります。
「カバードキ―」は、穴をキーがしっかりふさいでくれるため初心者が扱いやすいです。「リングキー」は、キーの使い方次第で音色などを微妙にコントロールすることができます。
穴をふさぎ具合をしっかりコントロールする必要があるため初心者には不向きでしょう。
キーの並び方も、2種類あります。
全てのキーが真っ直ぐに並んでいる「インラインキー」、左手の薬指で操作するGキーだけが少し前に出ている「オフセットキー」があります。
キーの並び方は、操作性に大きく影響します。手が小さかったり指が短くて、左手の薬指でうまくキーがふさげない方には「オフセットキー」がおすすめです。一概にどちらの並びが良いとは言い切ません。
実際に触ってみて、使い勝手がよい商品を選んでください。
種類
よく見るフルートは、C管です。グランド・フルートまたはコンサート・フルートとも呼ばれています。
リコーダーやピアノと同じC調なので、ピアノやリコーダーの楽譜でもそのまま演奏を楽しめます。
フルートには他にも色々種類があります。ピッコロは、全管楽器の中で最も高い音を出す楽器です。普通のフルートの半分程の長さで、1オクターブ上の音が出ます。
アルトフルートは、普通のフルートより少し大きいG管のフルートです。低・中音域が柔らかく優雅な音色です。
バスフルートは、頭部管がU字に曲がっています。フルートよりも二回り大きく1オクターブ低い音が出ます。
吹奏楽やオーケストラではあまり用いられませんが、フルートの同属楽器のみで構成したフルートアンサンブルやフルートオーケストラでは中低音をうけもつ楽器として活躍します。
初心者向けフルート選びのポイント
ここでは、フルートの選び方をご紹介します。私が実際に購入される際の選び方も併せてご紹介しますので、参考にしてください。
材質
普及モデルでよく使われている洋銀は、銅・亜鉛・ニッケルの合金です。
華やかに響き、鳴らしやすく軽いので、初心者にはおすすめです。
ただ、洋銀製のフルートは酸に弱いため傷みやすく長持ちしません。そのため、銀メッキ等のメッキが施されれいることが多いです。
銀製のフルートは、純銀ではなく他の金属を混ぜて硬度を高く調整された銀が使われています。洋銀製のフルートに比べ重いです。音色は、他の金属に比べて柔らかです。
金製のフルートは、金の純度により音色が異なります。14金は響きがよく、18金になると深みが増してきます。
金製のフルートは音の深みがでることが良い点ですが、プロ奏者でないと使いこなすのは難しいと言われています。
プラチナ製のフルートは、飾りなど装飾品としての使われることのほうが多いようです。
木製のフルートは、クラリネットと同じグラナディラが使用されています。木管らしいこもった音で、初心者が鳴らすのは難しいです。
フルートは価格帯が広い楽器です。安い商品は1万円以下で買えますが、高い商品になると数百万円以上します。
高いからと言って吹きやすいわけではありません。
最初から高級な楽器には手を出さず、初心者は初心者用モデルを購入することをおすすめします。
メーカー
どの楽器でもいえることですが、フルートも楽器作りに定評のあるメーカーの商品を選ぶのが無難です。
人気の楽器であるフルートは、たくさんのメーカーから販売されています。
国内で定評があるヤマハ・ムラマツ・サンキョウ・パールがおすすめです。どのモデルも正確に作られていて、満足に吹くことができます。
カバードキーとリングキー
指でキーを押せば音孔がふさがる「カバードキー」が初心者におすすめです。初めての方でも楽に音を出すことができます。
キーに穴が開いている「リングキー」は、穴のふさぎ具合を自分でコントロールする必要があり、初心者には扱いにくいでしょう。
オフセットとインライン
左手の薬指で操作するGキーが前に出ている「オフセットキー」は、持ちやすく指運びがしやすいため初心者向きです。
全てのキーが真っ直ぐに並んでいる「インラインキー」は、見た目が美しく部品が少ないので軽量になります。
キーの並び方は、手の大きさにより好みがわかれると思います。実際に楽器に触れてみて、好みの並びの楽器を選びましょう。
選んでよかった!おすすめのフルートはこれ!
ここでは、私が実際に使っているフルートをご紹介します。
ヤマハ スタンダード YFL211
出典: Amazon.co.jp
ヤマハが学生向けのカレッジモデルとして1979年に発売した入門モデルです。現在ヤマハから販売されているヤマハ スタンダード YFL212の前機種になります。
キーは初心者でも押さえやすいカバードキー、管体の素材には白銅を採用されており、音が鳴りやすく軽やかな響きです。国内大手楽器メーカーであるヤマハの製品と言うことで、安心感があります。
初心者でも音が出やすく、オフセットキータイプで、指運びもしやすいです。
一流のメーカーは、入門モデルでも手を抜いていませんね。もうかなり長く使っていますが、今でも低音から高音まできれいに音が出ます。
フルートを長く愛用していきたい入門者におすすめのモデルです。現在は製造が終了しているので、後継機のYFL212がおすすめです。
初心者にも!フルートおすすめランキング7選
ここでは、私が気になっている商品などをおすすめのフルートをランキング形式でご紹介します。
第7位 Jマイケル 子供用 U字頭部管付き フルート FLU-450SE
出典: Amazon.co.jp
小さな子供でも楽に操作できるU字管フルートです。頭部管がU字形に曲がっているので、子供にも無理なく楽器を持てるようなっています。
身長145cm以下の方にはおすすめされています。
ストレートの頭部管がセットになっているので、大きくなってからも、普通のフルートとして、引き続き使えます。
小さなお子様や手が小さい女性の方などにおすすめです。
第6位 三響 エチュード カバードキィ 頭部管銀製 ニューEメカ付き
出典: Amazon.co.jp
上級モデル同様の技術を生かし、吹きやすさと音色の最良のバランスを実現した設計者のこだわりを感じるフルートです。
明るく華やかな音色で、やわらかく芯のある響きがします。
頭部管は銀製・胴部管で、足部管やキーは洋銀製です。カバードキーとリングキーから選べます。
第5位 NUVO ヌーボ プラスチック製 フルート Student Flute SE200FBL
出典: Amazon.co.jp
本体がプラスチック製の初心者や子供でも簡単に演奏できるフルートです。プラスティック製のため、普通のフルートよりはるかに軽量です。
水洗い可能なので、お手入れが楽です。洗剤で洗うこともできます。水辺での使用も可能なので、プールやお風呂でも使うことができます。
手軽に色々な場所でフルートを吹いてみた方、フルートを吹いてみたいお子さまにおすすめです。ちょっと趣味で始めてみようという方に、おすすめしたい楽器です。
第4位 ammoon フルート 初心者入門セット
出典: Amazon.co.jp
1万円以下で購入できる、カラフルな管の色が美しいフルートです。このammoon社のフルートは定番のシルバーに加え、ブラック・ブルー・グリーン・パープル・ピンク・レッドと全7色の中から好きな色を選ぶことができます。
音は普通のフルートとは異なります。手ごろな価格で、お洒落な見た目のフルートを吹いてみたい方や、ちょっと趣味で始めてみようという方におすすめしたい楽器です。
第3位 パール フルート ブリランテ PF-525E
出典: Amazon.co.jp
フルート造りで定評のあるパールのフルートです。管体は洋銀製です。
リッププレート&ライザーは銀製で、艶やかで豊かな響きを実感できます。初めての方でも吹きやすいため、指導者の方から高く評価されているモデルです。
お値段は7万円程度です。買いやすい価格の贅沢な造りのエントリーモデルです。落ち着いた優しい音色で、肺活量が少なめでも音が楽に出しやすいという特徴があります。
第2位 フルート サクラ楽器オリジナル 初心者入門セット
出典: Amazon.co.jp
フルート演奏に必要なものがすべて入って1万円以下で購入できる、初心者にはうれしいオールインワンのセットです。
フルート本体とそのケース以外に、お手入れグッズ一式・譜面台・教則本・教則DVDなど、必要なものが一通り入っています。
ボディーは洋白製で、初心者が使いやすいカバードキー・オフセットキーになっています。教則DVDは分かりやすいと、特に評判が良いです。
すべて入っているので、全くの初心者の方には非常に良いセットだと思います。万一挫折してしまっても、このお値段なら許せそうですよね。
第1位 ヤマハ スタンダード YFL212
出典: Amazon.co.jp
ヤマハの入門用フルートです。私も愛用しているロングセラーのYFL-211の後継機種です。
初心者でも音が鳴りやすく、錆びにくく丈夫な総洋銀製の材質に、銀メッキが施されています。オフセットカバードキーです。
クセがなく明るく豊かに響き演奏しやすく、アンサンブルや吹奏楽など幅広く愛用されています。学校の部活動などでもよく使われています。
初心者向けに追及されたデザインと機能性で、世界でも高い評価を受けているフルートです。
価格は6万円程度です。吹奏感や音色を考えると、コスパが高いフルートでしょう。
今まで一度もフルートにふれたことがない方でも、音が出やすいです。
まとめ
今回は、フルートの選び方とおすすめのフルート7選をご紹介しました。
今回ご紹介したフルートはどれも初心者の方でも楽しく吹ける商品です。
ぜひ、お気に入りのフルートを見つけて、楽しい音楽ライフを送って下さい。