みなさんのご家庭には、ソースパンはありますか?
小さな片手鍋は、お湯を沸かすときや、温かい飲み物を作るとき、少人数分のお味噌汁に、フランス料理のソースにと、ひとつ持っているととても重宝します。
私は十数年前に購入したソースパンを長年愛用していますが、これが本当に秀逸な商品で、一人暮らし用の小鍋として大変便利なのです。
今回は、小鍋の中でもソースパンについてご紹介していきます。
目次
ソースパンとは?
ソースパンとは、その名のとおり、ソースを作るときに用いるお鍋で、通常は片手の小さな深鍋です。ソースを作るときは、ゆっくりと煮詰めることが多いため、熱伝導に偏りがなく、丈夫にできているものが多いのが特徴です。
ソースパンとミルクパンの違いは?
ソースパンとミルクパンの違いを説明する前に、共通点をおさらいしておきましょう。
ソースパンもミルクパンも、形状としては深型、小型、そして片手鍋です。用途として同じように活用することもできます。
違いを厳密に分けることができませんが、おおよそ次のようになります。
ミルクパンはその名のとおり、ミルクなどの飲み物を軽く温めるための調理器具ですから、煮込みに適さない薄くて軽量の鍋が含まれます。
これに対してソースパンは、フランス料理に用いられる調理工程に対応できうる厚手のものが多いのが特徴です。
ソースをゆっくりと煮詰めるためには、鍋底の熱伝導率に偏りがあっては焦げてしまうことがありますから、底が厚いものが多いと言えるでしょう。
さらに、フランス料理の工程で、オーブンに鍋ごと入れることもありますから、柄が耐熱である点も特徴です。ミルクパンの場合は、柄が木製のものもあります。
そして、注ぎ口の有無について。多くのミルクパンには注ぎ口がついています。飲み物を温めて、カップに注ぎやすいような形状です。ソースパンの中には注ぎ口がついているものもありますが、フランス料理人が使うようなものは、スプーンでソースをすくうことが多いためで、注ぎ口がないものがあります。
ソースパンはこんな料理に使えます!
ソースパンというだけあって、火加減が難しいものも比較的簡単にできるのが魅力です。ソースパンで作る簡単でおいしいソースとジャムをご紹介します。
赤ワインソース
フランス料理でいただく機会が多い、濃厚な赤ワインソース。こっくりとしたまろやかな味わいが、お肉とよく合うんですよね。これは、実はとっても簡単に作ることができますよ。
お肉を焼いたときに出た肉汁をソースパンに漉し入れ、お水で少し伸ばします。火にかけて赤ワインを注ぎ煮詰めていきます。仕上げにバター、お好みでお醤油などを入れて、トロッとするまで煮詰めるだけ!
くだものゴロゴロジャム
ソースパンはジャム作りにも最適!なぜなら、ご家庭でいただく量を作りやすいことと、水分を適度に飛ばしながらじっくりと煮詰めることができるからです。
作り方はカンタン! くだものと、くだものの3分の1から半量のグラニュー糖を用意して、混ぜて数時間放置。すると、お砂糖が溶けてくだものの水分が出てきます。
これを火にかけ、焦がさないようにスパチュラなどで混ぜながら、ゆっくり煮詰めていくとできあがり。
ソースパンのおすすめブランド3つ!
小鍋といえども、素敵な調理道具は気分を高めてくれますよね。
定番の高級鍋ブランドを3つ例にとって比較してみます。
Fissler(フィスラー)
ドイツのイーダー・オーバーシュタインで1845年から高級調理器具メーカーとして歩んできた名門フィスラー社。
商品の確かな品質と優れたデザインで、多くの賞を獲得し、世界で3秒に1個というペースで商品が売れています。
とくに、家庭で使われる際のさまざまなお悩みや問題点に真摯に向き合い、商品開発を続けているので、実に機能性に優れた商品が多数あります。
高級品ではありますが、一度使えば使い勝手の良さに、やみつきになりますよ。
Lagostina(ラゴスティーナ)
Lagostinaは1901年に美食の国イタリアで初めてステンレス製調理器具を製造したメーカーです。
こちらの製品は、デザイン性に優れ、なんと美術館に収蔵されているものもあります!
「カーサ・ミア」シリーズはニューヨーク近代美術館の永久収蔵品になりました。
滑らかな曲線にこだわり、食卓でサーブするのが楽しくなるデザインのプロダクトは、世界中の多くのママ達に愛されています。
WMF(ヴェーエムエフ)
WMFは1853年にドイツで誕生したキッチンウェア・テーブルウェアのメーカーです。2016年にはドイツのキッチン用品部門売り上げナンバーワンを獲得。
優れたデザインの秘密は、トレンドに合わせた国内外のデザイナー起用です。中には日本人デザイナーもいますよ。
キッチンウェアのデザインも手がけるブランドですから、お鍋の美しさも素晴らしい!
キッチンのみならず、テーブル上で見せながら使用したくなるソースパンのラインナップです。
ソースパンの選び方のポイント
ソースパン選びのポイントについて5つに分けてご説明します。
サイズで選ぶ
ソースパンのサイズは各メーカーによってさまざまです。
ソース作りに最適といわれるサイズは14cm。20cmくらいまでのサイズ展開があるメーカーもありますが、そのくらいになると、ソースパンではなく、普通に煮込み用のお鍋で代用できますから、ソースパンとして購入するなら14cmか16cm、少し大きめが必要であれば18cmが良いでしょう。
素材で選ぶ
ソースパンはさまざまな素材の商品があります。代表的なのは、ステンレス、アルミ、銅、琺瑯、テフロン加工など。
素材によって持ちの良さに差がでます。
プロの料理人などは、長持ちするステンレスや銅製の商品を使っている人が多いですが、比較的高価です。アルミは変色しやすいため、内側にテフロン加工をしているものがあります。
琺瑯はテフロン鍋よりは長持ちしますが、熱伝導率は低いのが短所です。
私が一番扱いやすいと考えるのは、長持ちで手入れがしやすいステンレスの商品です。
デザインで選ぶ
調理器具を選ぶポイントとして重要視したいのはデザインですよね。
美しい道具を使うのは気分が良いものです。
デザインを見るときに私がおすすめしたいポイントは、ずばりシンプルさです。
調理道具は壊れるまで長年使うことになり、汚れが溜まりやすいので、できるだけシンプルな構造のものを選ぶとお手入れがしやすいですよ。
特に、柄の接合部や注ぎ口の有無は要チェックです。
機能で選ぶ
機能性を重視することで、お料理のしやすさや幅が広がります。
たとえば、私がソースパンについてこだわるポイントは、直接注ぐときに液だれしにくいものかどうかです。
注ぎ口がついていても液だれするものもありますし、ついていないものでもキレがあるものもあります。
とろみのある液体を扱うソースパンは、注ぎ口の有無はさほど重要ではないと考えても良いと思います。
ブランドで選ぶ
調理器具のブランドで選ぶこともできます。お鍋のメーカーで有名どころといえば、Le Creuset(fissler(フィスラー)、T-fal(ティファール)、野田琺瑯、Vita Craft(ビタクラフト)など。
国内外のさまざまなブランドがありますが、デザインで選ぶなら、やはり高級な調理器具メーカーが洗練されている商品が揃っていておすすめです。
実際に買ってよかったおすすめのソースパン
私がいつも愛用しているのは下に紹介するFissler(フィスラー)のソースパンです。
実際に使ってみたポイントを3つのポイントからご説明します。
出典: Amazon.co.jp
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素材
まず、ステンレス製で耐久性に優れていること。かれこれ10年以上の間、毎日のように使っていますが、まったくヘコたれません!
デザイン
重さは重すぎず軽すぎず、申し分ありません。デザインもシンプルで洗いやすいですよ。
研磨されたピカピカの金属製のお鍋は、綺麗に洗浄したとしても水垢が気になるものですが、こちらの商品はサテン仕上げなので、水滴の跡などは全然残りません。
サイズは、一人暮らしの方にも使いやすいですが、3〜4人分のお味噌汁まで作ることができるくらい量が入ります。
機能性
実は、この商品で一番気に入っている部分は、その機能性です。注ぎ口がないので、スープなどの場合、直接器に入れづらいと思われがちですが、フィスラーのお鍋の良いところは、縁の水切れが良いところ! お鍋を傾けてソースやお味噌汁をサーブしても、垂れたりこぼれたりしません。
これは、使ってみて一番感動したポイントです。
IHクッキングヒーターに対応している点も嬉しいですね。
【おすすめ】ソースパンおすすめ人気ランキングTOP6
ソースパンはひとつあるととても便利です。私が次に購入したいと思う商品をランキングしました!
第6位 ダンスク DANSK コべンスタイル ソースパン 1QT ティール フタ付き
スカンジナビアモダンアートがコンセプト。デンマーク王室やルーブル美術館のコレクションになっているというほど、デザインには定評のある製品です。
私が気に入ったのは、他にはない色! そして、お鍋の蓋が特徴的ですよね。これ、実は鍋敷きになる蓋なんです!
第5位 野田琺瑯 片手鍋 日々道具 ソースパン 14cm
出典: Amazon.co.jp
優しい雰囲気のお鍋が好きな人にぴったり。人気の野田琺瑯からソースパンが販売されています。
食材の色が映える綺麗なホワイトと、汚れの落ちやすさが魅力の琺瑯鍋。
ひとつ持っていると、スープやジャムを作りたくなりますね。
第4位 Zwilling ツヴィリング パッション ソースパン 16cm
キッチン刃物でおなじみのドイツメーカーHenckels(ヘンケルス)はご存知ですか?
メーカーの正式名称は、Zwilling J.A. Henckels(ツヴィリングJ.A.ヘンケルス)。この会社でZwillingとHenckelsというブランドをもっているのですが、実はHenckelsよりZwillingの方が高級ラインナップです。
こちらのソースパン は「ウルトラストロングアルミニウムコア」を挟んだ底面によって熱伝導と蓄熱性を実現しています。
鏡面仕上げが美しく、内側の目盛りも便利です。
第3位 フィスラー 片手鍋 C+S ソースパン 16cm IH対応
コロンとしたフォルムが可愛い! このまま食卓にサーブしたくなるデザインですね。
フィスラー製なので縁から液だれしない構造で使いやすいですよ。
こちらのタイプは蓋がガラスなので、中を見ながら調理ができるのでおすすめです。
機能性とデザイン、両方備わっている安心のフィスラーです。
第2位 WMF グルメプラス ソースパン16㎝
前述したWMF(ヴェーエムエフ)のソースパンです。こちらのメーカー商品の良いところは、優美なデザインと優れた機能性です。ハンドルは中空になっており、加熱時に熱くなりにくいのはとっても便利!
蓋には小さな蒸気口があけられているので、少量の水で蒸し料理をすることもできます。
また、浅めのつくりになっているため、ソースを掬うときに重宝しますよ。
第1位 staub ストウブ スモール ソースパン グレー 10cm 片手 ホーロー鍋
出典: Amazon.co.jp
フランス、アルザス地方で生まれた、三ツ星シェフも御用達の鋳物琺瑯&セラミック製品の老舗ブランド、staub(ストウブ)。あのポール・ボキューズ氏がアンバサダーを務めています。
staubの良いところは、デザインと使いやすさ。鋳物琺瑯は熱を逃しづらいため、火から下ろしても保温状態を保つことができます。
この小さなソースパンでソースをそのまま食卓へ。常に温かい状態のソースを楽しむことができます。
まとめ
ソースパンは、ソースのためだけではなくいろいろなお料理に活用できます!一人暮らしの人はもちろん、ご家族分の毎日のスープにも大活躍です。
ぜひ、長く使える良いものをゲットしてみてくださいね。