プロイラストレーターが教える!デッサン向け画用紙おすすめ10選

今回は、画用紙とその用途についてご説明させていただきます。

知っているようで、知らないことかと思いますので、準を追ってご説明させていただきます。

私は、パステルと鉛筆画のときには、デッサンは頭の中で創造して、描く画材に向いている用紙のスケッチブックやカンバス等に唐突に本番に向けて描きまくる、という方法をとっていますが、キャラクターデザインやマンガなどのときは、輪郭線を描かないことには仕事にならないので、キャラクターが固定するまで、とにかく手あたり次第、しっくりくるまで描きまくってを、とにかく繰り返すので、用紙は消耗品だと割り切っていっています。

描き始めた当初はやはり、どなたでも使ったことがあるのではないかと思われる自由画帳を使用していました。

自由画帳のいいところは上向きに用紙をめくられるところと、不必要な部分はすぐに切り取られるところですね。

ですが、描いていくうちに、クロッキー帳に以降していきました。というのも、試しにペンを入れるときに、自由画帳だとインクがにじんだり、ペン先がひっかかったりするからです。消しゴムで用紙の劣化もしやすいです。

クロッキー帳にも種類はありますが、丸ペンでも比較的ひっかかりにくいことと、用紙が薄いので、逆のページから描いていくと、軽い下書きの代わりになるからです。

そのうち、キャラクターだけではなく、世界観が必要だということに気づき、背景を合わせて描くようになってからは、クロッキー帳のサイズも必然的に大きくなっていきました。

 

そもそも画用紙とは?

画用紙とは、図画の支持体に用いられる厚手の洋紙の総称です。白無地が一般的であるといっても、表面に凹凸があるものもありますし、色画用紙や下記に説明しているものも画用紙になります。画用紙とは様々な種類があるので、準を追って説明します。

デッサンについての復習

前回の鉛筆のおすすめの際にもご説明しましたが、画用紙の種類のご説明前にのさらっとおさらいします。

デッサンとは、物体の形体、明暗などを平面に描画する美術の制作技法、過程、あるいは作品のことを表します。

押さえておきたいのは、惑わされがちな、デッサンという言葉です。デッサンというのは、実はフランス語です。日本語では素描です。補足でいうと英語ではドローイングです。

要するに、絵を描くための下書きであり、これが正解というものはありません。描こうとするものに忠実に描けていればいい、という見解もありますが、ご自身の独自の方法でも、下書きである限り、それがデッサンです。

詳しくは、鉛筆第5選のものと照らし合わせて、ご覧いただけるといいかと思います。

画用紙の種類と特徴

画用紙とは、図画の支持体に用いられる厚手の洋紙の総称です。白無地が一般的であるといっても、表面に凹凸があるものもありますし、色画用紙や下記に説明しているものも画用紙になります。画用紙とは様々な種類があるので、準を追って説明します。

オールマイティで便利な普通画用紙(画学紙)

小学生のときなどの図画工作の時間に使われている、最もポピュラーな用紙だと言えるでしょう。この場合は、用紙が割と平たいものを使っていたはずです。ペンの滑りも良いので、製図用にも、使用されることが多いです。

こちらですとデッサンから水彩画、アクリル画、色鉛筆、クレヨン、この4種類をお使いの方には、仕上げまで一枚で済みます。

初めて描くときにはまず、表面に凹凸の少ない白い画用紙から入られるといいかと思います。用紙の厚みも選択できるので、水を沢山使う水彩画ですと厚いモノを選択されるといいです。

ただし、ソフトパステルを使用される場合は、用紙がザラザラした凹凸のあるものを選択しないと、色が用紙に定着しにくいので、気をつけて選びましょう。

色画用紙

これは、画用紙に色がついているものです。鉛筆ではなく、画用紙の色により色鉛筆やパステル・クレヨンの色を変えてデッサンを描くことができ、そのまま仕上げまで行うときに向いています。

用紙の色と紙質に様々なものがありますので、デッサンの色を変えることで雰囲気を変えることができるので、描きたい対象物や仕上がりの感覚を掴めるようになってからの使用をオススメします。

クロッキー帳

これは、名前の通り、下書き用に特化しています。用紙の色は主に白が多いですが、ベージュがかったものもあります。

白いモノは、とにかく絵を描き慣れることを優先される方にオススメです。用紙が非常に薄いので、水彩画、アクリル画、コピックには不向きです。鉛筆、シャープペンシルや色鉛筆などには適していると言えます。一冊で枚数がかなりありますので、本番前の試し描き用に持たれていると便利だと思います。

動きのある人物を描きたい、立体物を描きたい、パースペクティブを使用したい、というときにまず、背景を含めて試し書きをするために大きいサイズのものと、部分的なものを描く手ごろなサイズのもの、二冊持っておかれるといいマストアイテムと言えるでしょう。

私は輪郭線を描く仕事の際には、とにかくシャープペンシルでクロッキーに描きまくって、納得できるモノが描けたら、とりあえずこのクロッキーにペン入れもして具合を見ています。

水彩紙

名前のそのままです。こちらも、デッサンから仕上げまで一枚で済ませることができます。

水彩紙の場合は、すでに水彩用にある程度の厚みがありますので、選ぶ選択肢としては、まず、用紙の色と紙質です。白いものももちろんありますが、ベージュに近い色も多く見受けられます。

風景画を描かれる際には、薄く塗りたい背景にも用紙の色が反映されるで、用紙の色を確認されておくといいです。

気を付けないといけない点では、デッサンの色を濃くしてしまうと、水彩絵の具がデッサンの色に負けてしまうことがあります。

私は、アナログで水彩画での納品の際に、水彩紙を使うことがあります。どうしてもデジタルでの加工では出せない風合いが出せます。

ケント紙

こちらは、表面がツルツルしているので、ペン先を使用して描かれる方はケント紙を使用されるといいです。用紙にペン先がひっかかりにくいのが特徴の一つです。ケント紙にも様々な色がありますが、絵を描くにあたってはあまり色付きは使用されないです。

製図用には白いケント紙が一番向いていると言えるでしょう。

そしてもう一つの特徴として、裏写りしにくい、というところです。この点で言いますと、コピックやアクリル絵の具を使用される方に適していると言えます。

こちらも画用紙と同じく、厚みの種類が豊富ですので、まず間違いがないと思うのは140g程度のものを選択されるといいかと思います。マンガを描かれる場合にもこちらの商品が良いですが、マンガ専用の原稿用紙があります。私はマンガのお仕事の際は、ガイドラインの入っているマンガ専用の原稿用紙を使用しています。

こちらもデッサンから仕上げまで一枚で済ませることができます。

仙画紙・木炭紙

こちらはデッサンで木炭を使われたり、日本画を描かれる方に適しています。紙面がザラザラしたもの、凹凸があるもの、和紙のもの等があります。材質によるバリエーションが沢山あります。表面が粗く強靭でやや軽量に作られているのも特徴です。

プロの方はこちらにいきなりデッサンを描かれるのではなく、一度クロッキー帳にどのように仕上げるための下絵を描かれてから、こちらを利用されている方も多いかと思います。

ですので、初心者の方にも、こちらを使われる前に、クロッキー、画用紙もしくはケント紙を使われて構図を決めてから、こちらに再度デッサンから描かれた方がよいです。

消しゴムを使用するときに、用紙の凹凸が邪魔をするので、どうしてもこの用紙を使用したい、ということでしたら、消しゴムを練消しゴムに変更するか、食パンの白い部分を消しゴム代わりに利用されるといいでしょう。

私は、あまりこちらの用紙は使用していません。木炭でデッサンを描くことがないので、という単純な理由です。

パステル紙

布目状の紙肌を持つものや、砂などで研磨性の表面加工を施した専用紙があります。パステル画ではパステル紙の中でも着色紙と呼ばれる用紙がよく使われます。着色紙は織物に似た風合いがあるものがあるのも特徴だといえます。一度着色すると、なかなか色がとれないという難点があります。ですので、デッサン向きではないです。色画用紙と同じく、描きたい対象物や仕上がりの感覚を掴めるようになってからの使用をオススメします。

私は、オイルパステルのときにこちらを使用します。カラーパステルの時に使用することもありますが、消耗が早いので、ほぼオイルパステル専用としています。

 

デッサンとクロッキーとスケッチの違い

クロッキーって用紙のことではないの?と思われてる方が多いのではないかと思います。しかし、その実、クロッキーはデッサン同様フランス語でして、日本語では速写(速写画)と言い、絵を描く対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指します。

スケッチは絵のことではないの?の疑問ですが、掘り下げていくと、デッサンとクロッキーのことをひとまとめにしたものです。

いずれも、下書きであるこには違いはありませんが、スケッチはデッサンとクロッキーの総称ですので、その段階で一つの作品の出来上がり、といえるモノとなります。

 

どのような文具がデッサンにむいているのか

デッサンとは、何度も繰り返しますが、下書きです。

ですので、当初は簡単に消しゴムで消せる用紙で劣化の少ないモノをオススメします。

スケッチブックですと、用紙の質感が違うものがありますが、鉛筆やシャープペンシルは、消しゴムで消せます。ただし、芯が固いと用紙をいためますので、柔らかい芯のものを選びましょう。

シャープペンシルは芯を削らないで済みますし、5mmが通常ですが、細かいモノを描きたい、という方には3mmのものもあります。私は背景の下書きは3mm、人物は5mmとで使い分けをしています。芯の固さはHBで統一しています。

仙画紙・木炭紙・パステル紙は、どのようなデザインにするかをクロッキー帳などで構図を考えてから、とりかかります。鉛筆でもシャープペンシルでも、一度描くと消しゴムをかけるだけで用紙がいたみます。また、滅多に使用しませんが、木炭でデッサンから仕上げまで行う場合は、消しゴムではなく、食パンの白い部分を練って、押し付けるようにして木炭を用紙から取り消す方法が一番綺麗に消せます。

 

 

 

これが画用紙おすすめ商品10選

ランキング形式ではなく、これは必須アイテムだというものをご紹介させていただきます。

まずはこれから自由画帳

これはクロッキー帳よりもヘビロテです

出典: Amazon.co.jp

らくがきちょう B5(80枚) 192-453

こちらの商品は、よくある自由画帳の中でも紙質がいいです。200円でおつりがきますが、3冊で300円程度で売ってることもあります。3冊でも5冊でも、あればあるだけとにかく描きまくっていくように、必ずもっておきたい商品です。私はキャラデザの前段階の手を慣らすための自分の絵の確認のためと、まだストーリーができていないマンガの一部分だけを試し書きするように持っています。100円均一などで類似商品がありますが、選択される際は、用紙のザラつきを必ず確認しましょう。

無地のプレーンなクロッキー帳

これは絵を描くときのマストアイテム

出典: Amazon.co.jp

マルマン スケッチブック クロッキー帳 白クロッキー紙 ブルー SL-02

この商品は、この大きさで100枚あり、金額も600円程度です。キャラクターデザインや、マンガの下書きなどに向いています。パースペクティブのためにもこの大きさがあると便利です。私も常時3冊は持っています。1冊はキャラクターデザイン用、1冊は背景用、1冊はマンガの下書き用で3冊は必須なのです。私は自由画帳で試しにデザインをある程度決めておいて、あとはもうとにかくこちらの商品にデッサンを描きまくる、という手段をとっています。

少し風合いを楽しむクロッキー帳

一冊は持っておいていい色付きクロッキー帳

出典: Amazon.co.jp

マルマン スケッチブック クロッキーブック スタンダード A4 レッド S231A-01

少し用紙にベージュがかった色がついています。お値段は500円程度。私は挿絵のお仕事のときに主に使用しています。白いクロッキー帳同様、下に描いた絵が透けて見えるので、気にされるかたは、ページを逆から描いていくといいと思います。白いものに比較すると、紙質が荒いので、ペン入れにはむいていません。鉛筆やシャープペンシルで描かれるといいと思います。白では明るすぎると思う場合にはこちらをオススメします。いい具合いに描きたい対象物の風合いが出せます。

お試し用自由画帳B4

コスパのいい大きめの横型自由画帳

出典: Amazon.co.jp

スケッチブック B4(40枚) 192-454

こちらの商品は、大きめの自由画帳ですが、ある程度の大きさがあるので背景や世界観を描くときに向いています。画面もサラサラしているので、クロッキー帳とは別個に一冊持っておかれると便利です。切り離しできるよくある自由画帳の大きいバージョンです。お値段も300円程度です。私は主にマンガの際の背景などの下絵として使用しています。マンガを描いているうちに「あれ?どんな背景だったっけ?」と思うことがあるので・・・。こちらに大きく世界観を出した背景を描いて、常に見える位置において確認しながらの作業をしています。

お試し用ケント紙B4

ケント紙を体験するならコスパのいい商品

出典: Amazon.co.jp

エヒメ紙工 天糊白ケント紙 B4サイズ ETK-B4 30枚

B4は必須です。推奨しているものより薄いですが、ケント紙の描き味を知るためなら、30枚で700円程度のこの商品です。バラバラにならない切り取り式なところも魅力です。まず持っておかれて損はないです。ただし厚さには期待しないでください。描き味のお試し用です。ケント紙は通常のモノだとダントツでお高いので、同じくらいの価格で探すと5枚だったりします。どうしても描けない!など、行き詰まったときには、この用紙を切って、紙飛行機にしてしまったりしています。

 無地のプレーンな画用紙

まずは無難な白いものから

出典: Amazon.co.jp

エヒメ紙工 天糊白画用紙 B4サイズ ETG-B4 30枚

 B4サイズあるので、余裕をもって描くことができます。 30枚で400円程度、というのもお得だと思います。一枚ずつはがして使用することもできますし、一冊でまとめておくこともできるのも良い点だと思います。デッサン用だと割り切って使用される場合は、あまり厚みは気にされなくていいです。とりあえずこちらを一冊分描いてみてから、用紙の色や材質を変化させていくといいです。こちらも類似品が100円均一にあります。枚数が少ないだけの同じものもあります。

アレンジを楽しむための色画用紙

いろいろな色を楽しむなら50枚のバリエーション

大きさも手頃ですし、50枚で1000円程度です。様々な色が楽しめるので、一冊でデッサンを描く色との相性を試せます。また、固さもほどほどにありますので、絵を描くだけでなく、一部を切り抜いたりできますので、どんどんアレンジの幅を広げることができます。花などを描くときに、花の色に合わせて用紙を選択し、周囲を塗って、もともとの土台にした用紙の色を際立たせるという方法もとれます。

パステルやクレヨンを試してみる

マルマンのスケッチブック

出典: Amazon.co.jp

マルマン スケッチブック 図案シリーズ A3 画用紙 S115

パステル紙は、あまりポピュラーではなく、しかも高級画材です。カラーパステルやクレヨンを楽しまれるのであれば、とりあえずマルマンのスケッチブックをオススメします。価格も500円しません。もちろん、他の画材にも向いているので、こちらもマストアイテムとして持っておかれるといいです。

マンガを描くならこちら

投稿用はB4、同人誌ではA4

出典: Amazon.co.jp

アイシー マンガ原稿用紙 B4 厚135kg IM-35B

マンガを描かれるなら、ガイドがすでに入っているこちらの商品です。厚さも135gです。40枚で700円程度です。薄いものだと110gがありますが、値段もあまり変わらないので、A4を選ばれるときにも必ず135gを選びましょう。ただし、ガイドが入っているため、カラー用の原稿用紙には使えません。カラー用には、ガイドの入っていないケント紙を使用しましょう。下書きからペン入れまで、一枚で済まされる方も多いですが、失敗がこわいので、私はマンガを描く際には、一度クロッキー帳に描いてから、こちらの用紙に描くようにしています。

仙画紙を試されるならこちら

水に強いので墨絵や日本画に

出典: Amazon.co.jp

画仙紙 半切・条幅 菊華箋 特厚口 10枚入/甲州紙

10枚で400円程度です。水墨画や日本画に向いています。白いものなので軽く鉛筆で下絵を描いて、下絵が見えないように塗ると綺麗に仕上がります。材質としては、この価格でこの紙質のこの商品が一番使いやすいと思います。

まとめ

ここまでデッサン用に向いている用紙10選をご紹介しましたが、デッサンの上達のためには、とにもかくにも描きまくることが一番です。

私はとにかく、キャラデザ、マンガ、挿絵の際にはとりあえず白いクロッキー帳に描きまくり(雑多すぎてお見せできないほどです)、それから原稿用紙やケント紙などにペン入れや色をつけたものを描いています。

デッサンは出来上がりの絵の下書きであること。ここが重要ポイントになるかと思います。出来上がりを想定して、デッサンを描く用紙を選ばれていくといいかと思います。

デッサンから仕上げまで、一枚の用紙で描き上げられるようになると、絵をかくことがより一層楽しめるようになります。

それでは、これからも、ご一緒に絵を描くことを楽しんでいけると幸いです!!!

記事内で紹介されている商品

らくがきちょう B5(80枚) 192-453

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マルマン スケッチブック クロッキー帳 白…

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マルマン スケッチブック クロッキーブッ…

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オキナ 色画用紙50色 HP3435

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