ワインマニアの主婦ライターが厳選!フランスワインのおすすめ7選

ワインを選ぶ時にまず目にするのが生産地です。数多くあるワインの生産地の中で多くを占めるフランス。

生産地により味や香りが違いますが、色々なワインを飲み慣れていないとその違いが分からないのでワイン選びに困ります。

筆者は品名や品種などよく分からない、ワイン初心者の時「フランス産ワインを選べば間違いない」と思い、手に取るワインはフランスワインばかりでした。

今回はフランスワインについてご紹介します。

 

奥が深いフランスワイン!知識を深めるにはまず生産地を理解!

ワイン

ワインはブドウの品種や生産地、格付けによって分けられています。その中でも生産地は重要。生産地によりワインの種類が変わります。

 

ボルドー

南西部に位置するワイン産地。ボルドーとは「水のほとり( Au bordde l’eau)」という古語から付いたと言われています。

ボルドーワインは、単一のぶどう品種でできるワインもありますが、ぶどう品種を複数ブレンドして作ることが多く、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドなどの品種を使用します。

赤・白・ロゼ・スパークリングと様々な種類のワインがありますが、ボルドーワインは赤ワインが生産の90%以上を占めます。

 

ブルゴーニュ

ボルドーと並ぶフランスワインを代表する生産地。ブルゴーニュワインは単一品種でワインを醸造します。そして、区画ごとで味わいが違うので、ブドウ品種が同じでも味わいが違ってきます。

使用される品種は、ピノ・ノワールやガメイです。しブルゴーニュワインは透き通った綺麗な色をしておりまろやかな渋みの中に酸味が美味しいワインになります。

よく聞くボジョレー・ヌーヴォーとは、ブルゴーニュのボジョレー地区の新酒の事です。

 

シャンパーニュ

パリの北東にある地域で、スパークリングワインで知られるシャンパーニュ地方。こちらの地域でシャンパーニュ製法で作られたスパークリングワインだけ「シャンパン」という名が使えます。

 

ロワール

フランス最長の河川ロワール流域にあるロワール地方。範囲が広く、穏やかな気候に恵まれているため様々なブドウの品種を栽培しており、各地域の特性を生かしたワインが醸造されています。

ミュスカデ、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・フランを使用したワインが有名です。

 

ラングドック・ルーション

スペイン国境からペルピニャン、モンペリエまで地中海沿岸に沿って広がる地域で、フランスの約4割のブドウ栽培面積を有する産地です。

様々な品種のブドウが栽培されており、ワインの醸造も赤・白・ロゼ・スパークリングを多様です。高級なワインというよりはご家庭で楽しみやすいテーブルワインが大部分を占めています。

 

フランスワインに使われるぶどうの品種

フランスワインに使われる代表的なブドウの品種をご紹介します。

 

カベルネ・ソーヴィニヨン

黒ぶどう品種でボルドー地方原産。世界中で栽培されています。有名な赤ワイン用の品種で、渋みと酸味が強く、カシスのような果実を感じる香りと、清涼感ある香りが特徴です。

 

ピノ・ノワール

世界中で栽培されている量が一番。ブルゴーニュ地方で特に多く栽培されていて、ベリー系の香りが特徴で、赤ワインには欠かせない品種と言われています。

 

シャルドネ

高級な白ワインに使われているシャルドネ。シャンパンにも使われています。レモンのようなスッキリした味わいです。

 

ソーヴィニヨン・ブラン

人気の高い白ワイン用のブドウで、ボルドーやロワール地方で栽培されています。ハーブの香りが心地よく飲みやすいので単一品種で醸造されることが多いです。

 

フランスワインでよく聞く「シャトー」とは?

フランスワインでよく耳にする「シャトー」。日本語にすると「城」と訳されますが、フランスワインでいうシャトーとは、ぶどう畑を所有し、ぶどうの栽培、醸造、熟成、瓶詰までを自分たちで行う農園の事になります。

シャトーはフランスワインでもボルドー地方の最大の特徴と言われており、シャトーの格付けがあります。

 

フランスワインの品質を守る「AOC」

フランスワインは法的に4つのカテゴリーに分けられていましたが、最近は3つのカテゴリーに分けられています。

ラベルの名称のすぐ下に表記がありますので見てみてください!

 

「AOC」⇒現在はAOP

ランクが最上級になります。AOCとは「原産地統制呼称法」(A・O・C=Appellation d’Origine Contorolee)のことで、優れた産地のワインを保護、管理することを目的とした、政府機関によって規制が定められ、管理されているワインのことです。

 

「VDQS」⇒現在はAOP

次のランクです。主にロワール地方と南西地方からの少量のワインだけが、VDQSとして造られていた、いわゆる原産地名称上質指定ワインのことで、生産量が全体のわずか1%ほどなのです。現在は廃止されていてAOC分類に入っています。

 

「Vin de Pays」⇒現在はIGP

ランクは真ん中程度です。日本に輸入されているVin de Paysはフランス南部のものがほとんど。産地と品種が決められているのでオリジナリティーのあるワインです。地酒とも言われているものです。現在はIGPへと変更されています。

 

「Vin de Table」

ランクは普通程度で一般的に良く流通しています。日常用テーブルワインです。産地表示の無いもので、原産国、原産地の異なるものをブレンドしてつくられたものです。

 

フランスワインボルドーとブルゴーニュの格付け

ボルドー

格付けはシャトーごとにつけられる

シャトーの格付けは5級に分かれており、1級が最上級です。ワインの価格が高い順になっています。また、この下にクリュ・ブルジョワ級があります。

1855年のパリ万国博覧会にてナポレオン3世の命令により、ボルドー市商工会議所によって制定されたのです。

1級は「ボルドー5大シャトー」と呼ばれており、シャトー・ラ・トゥール、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・オー・ブリオンの5つです。

2級と3級は14シャトーずつ、4級は10シャトー、5級は18シャトーあります。

 

 

ブルゴーニュ

格付けは畑ごと!

繊細で滑らかなピノ・ノワールを使用した赤ワインや、シャルドネを使った気品ある白ワインなどを生産しているのがブルゴーニュ。

格付けは5段階に分けられており、最上級は特級とよばれ、39の畑から生産されています。畑の名前がそのままラベルにある、AOCの『O』の部分になります。

次に1級、その次が村名、地区、地域という順に格付けされています。

毎年解禁されるボジョレーもブルゴーニュ地方ですが、ボジョレーはまた独自の格付けが存在します。

 

ワインの選び方

 

ボディ

ボディとは飲んだ時にガツンと重みやコクがあるかという事です。フルボディ、ライトボディとありますが、フルの方がその重みやコクが強く、ライトに行くほど軽くなります。

料理とのマリアージュを考えるのなら、牛肉のステーキなどのガッツリ重めのお料理にはフルボディ、喉越しのよいスッキリとしたライトボディは鶏肉料理など、風味に柔軟さがある料理に合わせるのがオススメです。

 

果実味

ワインはそれぞれ香りや果実味が違います。商品それぞれ違いはありますが、選ぶ時の見分け方として、タンクで醸造されているか、樽で醸造されているかが分かりやすいです。

タンク醸造は、ほのかな酸味とハーブや果実の香りが楽しめます。樽醸造は、深みがある味わいとバニラやグローブなどの樹木系の香りが楽しめます。

 

年代

贈り物で誕生年などのビィンテージワインを購入するのもオススメですが、ワインには飲み頃があり、若いワインは渋みや酸味が強いですが、熟成させることでその渋みと酸味が丸くなり美味しいワインになります。

それなので、渋みや酸味が強いボルドーやブルゴーニュなどのワインは10~30年、ボジョレーなどのスッキリとしたワインは0~3年が飲みごろと言われています。

白ワインは、スッキリしたロワールなどでしたら1~5年、酸味の強い高級階級の物は20年以上と言われています。

 

おすすめのフランスワイン7選

 

2015年 シャトー ピュイゲロー

Puygueraud(シャトー ピュイゲロー)が販売、ボルドー地方、使用ブドウ品種はメルロー、 カベルネフラン、 マルベック。ミディアムフルボディの赤ワインです。

口当たりが柔らかく果実味と渋みのバランスがほどよい赤ワインです。鶏肉のグリルやスパゲティなどと合わせるとその美味しさが引き立ちます。

 

ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシアル

出典: Amazon.co.jp

ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシアル
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カテゴリ

サントリーが販売、ボルドー地方、使用ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、 メルロー。ミディアムボディの赤ワインです。

芳醇でアロマ豊かな味わいが楽しめ、ラムステーキやすき焼きなどに合うワインです。

 

ルイ・ジャド ブルゴーニュ・ブラン クーヴァン・デ・ジャコバン

出典: Amazon.co.jp

ルイ・ジャド ブルゴーニュ・ブラン クーヴァン・デ・ジャコバン

ドメーヌ・ルイ・ジャドが販売、ブルゴーニュ地方、使用ブドウ品種はシャルドネ、辛口の白ワインです。

果実味が爽やかでスッキリとした味わいの白ワイン。牡蠣やお刺身とよく合うワインです。

 

シャブリ・レ・シャノワンヌ

ジェロボームが販売、ブルゴーニュ地方、使用ブドウ品種はシャルドネ、辛口の白ワインです。

柑橘系の果実味としっかりとした酸味がある辛口白ワインの代名詞のようなワイン。魚介料理や日本料理との相性が良いです。

 

ドメーヌ サン ニコラ ルフレ ルージュ

木下インターナショナルが販売、ロワール地方、使用ブドウ品種はピノ・ノワール、 ガメイ、 カベルネ・フラン、 ネグレット。ミディアムボディの赤ワイン。

果実味が濃厚ながら渋みはまろやかで香り豊かなワイン。スパゲティによく合うワインです。

 

クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NV・ラングロワ・シャトー

出典: Amazon.co.jp

クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NV・ラングロワ・シャトー
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カテゴリ

ラングロワ・シャトーが販売、ロワール地方、使用ブドウ品種はカベルネ・フラン。辛口の泡・ロゼです。

グラスに注ぐと細やかな泡が綺麗なロゼスパークリング。果実味が口の中で広がりながら辛口の味わいで、豚肉やラム肉のローストによく合うワインです。

 

コート・デュ・ローヌ ルージュ・プルミエ・コート [2013]

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コート・デュ・ローヌ ルージュ・プルミエ・コート [2013]

ラ・フェルム・デュ・モンが販売、ローヌ地方、使用ブドウ品種はグルナッシュ、シラー、ムール・ヴェードル。ミディアムボディの赤ワインです。

スパイシー、甘み、渋みどれも強めでしっかりとした味わいのワイン。牛肉のステーキやチーズなどとの相性が良いです。

 

自分好みのワインを見つけよう!

フランスワインについてご紹介しました。ワインと言えばフランスという方が多いくらいフランスワイン好きな方はいます。

筆者はレストランでワインをいただく時、お店の方にメニューに書いてあるワインの事を色々聞き、その時に飲まなくても「次はこのワインを飲んでみよう」「この料理を食べる時にはこのワインを購入してみよう」と思っています。

フランスワインと一言で言っても、地方やシャトーによって香りや味わいが違うので色々なワインを飲んでお好みの物を見つけてください。

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2015年 シャトー ピュイゲロー

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