一口にスピーカーといってもさまざまなタイプがあります。
選択肢が多い分、壁にスピーカーを取り付けなければならなくなったとき、どのようなスピーカーを選べばよいか迷うのではないでしょうか。
選ぶスピーカーによって、同じ音を再生してもまったく聞こえ方が異なります。
ですから、何に使うかによってスピーカーを選ぶことが必要です。
この記事では、用途ごとに合う壁掛けスピーカーの特徴と選び方を解説し、おすすめの壁付スピーカーを10種類ピックアップして紹介します。
用途別のおすすめ壁掛けスピーカー
オーディオ用のスピーカー
オーディオ用のスピーカーは、音質の良さが問われます。
低音域、中音域、高音域それぞれの広がりや奥行きまで忠実に再生できるものを選ぶとよいでしょう。
とくに、コンパクトなブックシェルフ型などは、ウーファーユニットの口径が小さいので、重低音をしっかり深みのある音で再現できるものが少なく、比較すると違いがよくわかります。
可能なら、同じ音楽を再生してみて、聴き比べてみるのがおすすめです。
音楽のジャンルによっても中心になる音域が異なるため、選ぶべきスピーカーが違ってきます。
高音質での再生が可能なハイレゾ対応がおすすめです。
テレビ用のスピーカー
テレビで映画を観たり、スポーツを観戦したりするとき、臨場感があるかどうかはスピーカーの質によって決まります。
音がどこから聞こえてくるかによって、音の広がりが違うからです。
スピーカーのレベルと設置場所によって、体感できる空間の広さに差が出ます。
より、リアルな音を再現できるスピーカーがよいでしょう。
PC用のスピーカー
PCからどのような音を出すかによって最適なスピーカーが異なります。
PCで音楽を再生するのであれば、ハイレゾ音源に対応したものがよいでしょう。
配線が多いPC周りをすっきりさせるためにも、壁掛けスピーカーを選ぶなら、ワイヤレスを選ぶのがおすすめです。
どこまでの音を求めるかによって、選択肢がたくさんあります。
壁掛けスピーカーを選ぶときのポイント
ユニット数やWAY数で選ぶ
フルレンジか2WAYか、マルチウェイかといった選び方です。
1つのスピーカーユニットで低音域から高音域までカバーするフルレンジでいいのか、低音域と高音域それぞれに別のユニットを搭載している2WAYにするかといった選び方をします。
中音域も別のユニットで再生するなら3WAYです。ユニット数が多いほど、音の広がりが感じられます。
ユニット数とWAY数は同じとは限りません。違う場合もあります。
何でどんな音を再生するかで選ぶ
オーディオ用、テレビ用、PC用など用途によって選ぶスピーカーが異なります。
どのような機器を使ってどのような音を再生するのかがスピーカー選びに大きく影響するので、最低限でもどの機器で再生するのかをはっきりさせることが大事です。
仕様や性能で選ぶ
スピーカーの仕様や性能はメーカーや機種によってまちまちです。
同じようなレベルのスピーカーでも、音の再生が微妙に異なるので、どのような性能を持っているのか、客観的な数字でチェックすることも必要でしょう。
具体的には、出力音圧レベルやインピーダンス、許容入力などです。
アンプの出力やインピーダンスと合わないと、スピーカーの性能が高くてもきちんと発揮されません。
壁掛けスピーカーのおすすめ10選
Bose Virtually Invisible 300 wireless surround speakers ワイヤレスリアスピーカー
出典: Amazon.co.jp
高さがわずか10cmのコンパクトなワイヤレススピーカーです。
SoundTouch 300 soundbar専用のサテライトスピーカーとして開発されたものなので、映画もスポーツも臨場感あふれる音を楽しめます。
Acoustimass 300 bass moduleを追加搭載することで、迫力ある重低音の再生が可能になりました。
ワイヤレスでコンパクトなのに、実力派の壁掛けスピーカーです。
ONKYO D-109XM サラウンドスピーカーシステム 木目 D-109XM D
出典: Amazon.co.jp
こだわりが随所に見られるシアタースピーカーシステムです。
映画やスポーツの音をリアルに再生することを目指しながら、設置しやすいサイズにもこだわっています。
とくに、ONKYO独自開発のN-OMF振動版を採用したN-OMFコーンウーファーは本来上位機種にしか搭載されていないもの。
サイズダウンしつつもダブルウーファーにすることで、こだわりの音づくりを実現しています。
ヤマハ スピーカーパッケージ NS-PB40 ブラック NS-PB40 B
出典: Amazon.co.jp
自然な音の広がりを再現するサラウンドスピーカーです。
スピーカーユニットは7cmコーン型フルレンジを採用しています。
サラウンドの実力を発揮できるのは壁掛けですが、別売りのスタンドを用いれば床置きも可能です。
美しいグロスブラック仕上げで高級感があります。
メインスピーカーとしても、サブスピーカーとしても使いやすいスピーカーです。
JBL 2wayコンパクトスピーカー ペア Control 1 PRO
出典: Amazon.co.jp
低音から高音までクリアな音質で再生できるコンパクトサイズのスピーカーです。
2WAYフルレンジで安定した音響性能を保つことができます。
目立たせずに壁や天井に設置できるので、家庭はもちろん、店舗など商業施設での利便性も高いスピーカーです。
サイズ的に低音の重さはあまり期待できませんが、コストパフォーマンスのよさを求めるなら購入して損はありません。
TOA スピーカー黒 20W 防滴型 BS-1020B
出典: Amazon.co.jp
防水性能を搭載したコンパクトスピーカーです。
直接雨のかからない軒先のようなところであれば、屋外でも設置できます。
エンクロージャーの形式が2WAYパスレフ型のシステムなので、ハイインピーダンスにもローインピーダンスにも対応可能です。
店舗などでは、音楽再生はもちろんアナウンス用のスピーカーとしても重宝します。
Bose FreeSpace surface-mount loudspeaker with Ceiling-mount bracket 全天候型スピーカー 天井吊り下げブラケット付属 ブラック DS40SEB-CMB
出典: Amazon.co.jp
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屋内でも屋外でも使える全天候型のスピーカーです。
防水性能はもちろん、防塵性能も高く、多少なら粉塵が浸入しても音に影響しません。
11.5cmフルレンジドライバーの採用により、低音から高音までどの音域もバランスのとれた高音質で再生できます。
天井つり下げの際には、専用のワイヤーコネクターによってケーブルが表に出ないデザイン性の高さも魅力です。
ONKYO D-509M サラウンドスピーカーシステム ブラック D-509M B
出典: Amazon.co.jp
音の広がりを意識して作られたこだわりのサラウンドスピーカーです。
ONKYOが誇る砲弾型イコライザーを装備したN-OMFコーンウーファーを搭載しています。
クリアでありながら芯のある音を再現する3cmリング型ツィーターユニットにも注目です。
ターミナルは、金メッキ真鍮削り出しを採用し、音の劣化を防ぐ仕様になっています。
ONKYO サラウンドスピーカーシステム 木目 D-309M D
出典: Amazon.co.jp
どのようなアンプとも相性がよいウーファーユニットを搭載しているサラウンドスピーカーシステムです。
ダイナミックな音を再現するウーファーユニットには、ONKYOが独自開発したN-OMF振動版が採用されています。
高音域を再生するリングツィーターは、ウーファーユニットとのバランスが絶妙です。とくに、ヴォーカル音域の再生に定評があります。
TOA スピーカー 壁掛型 3W BS-320T
出典: Amazon.co.jp
音質にこだわりがなく、コストパフォーマンスのよさを求めるならおすすめの壁掛け型スピーカーです。
音楽再生にも場内アナウンスにも使用できます。広い設置スペースを必要としないコンパクト設計です。
インフォメーションアンプとのセットで使うとオフィスや店舗での案内放送に使えます。
音量調整は本体についているつまみを回すだけなので簡単です。
パナソニック 16cm 壁掛スピーカー5W WS-2055A
出典: Amazon.co.jp
ハイインピーダンスの業務用スピーカーです。
壁に取り付けユニットを設置して、そこに本体をはめ込むだけなので、誰でも簡単に壁付けできます。
壁付けした時でも音が聞き取りやすいように、スピーカー面が7.5度下向きに傾斜しているのが特徴的です。
アッテネーター切替スイッチが付いています。採用スピーカーユニットは16cmコーンスピーカーです。
まとめ
スピーカーは単に音が出ればよいというわけではありません。
音質などにほとんどこだわりのない人でも、聞き取りやすい音と聞き取りにくい音くらいはあるのが普通です。
どれくらいの音質を求めるかは人によって異なりますが、どんな音を聞きたいかといった考えはあるはずです。同じ音を再生して、好ましく感じる音を選ぶことが大事です。
せっかく壁付のスピーカーを取り付けるのであれば、できるだけ希望する音質で再生できるスピーカーを選ぶことが大切です。
音楽の再生に適したスピーカーやテレビ音源に強いスピーカーなどもあります。
壁掛けスピーカーの場合、壁掛けの方法も考慮に入れたうえで、スピーカーの数など比較のポイントを絞り、吟味して選びましょう。