木材を加工したり、壁紙をはったり、あるいは工作をしたりと、家庭でDIY作業を行うと完成品の周りにはいろいろなゴミが発生します。
木くずを始めとした木材関連のゴミ、ちぎられた紙などの紙くず、たまっていたホコリの塊などさまざま。
家庭用の掃除機ではとても吸いきれるようなものではありません。
そんな時に便利なのがDIYに使える集塵機です。
今回はおすすめの集塵機を紹介します。
目次
DIY作業で集塵機を使うメリット
DIYで作業をしていると不要なゴミがたくさん発生し、作業場所が散らかってしまいます。
例えば、木材の加工。木を切断したときに発生する木くず、やすりで削ったときの粉塵、ビスを打ったときの穴からでる木くずといった木材由来のゴミやチリが発生します。そのまま作業場所に放置しておくと汚くなってしまうばかりです。
作業しつつも定期的に集塵機で吸うことによって、ゴミやチリが舞い散るのを防ぎ、常にキレイに保っておくことができるようになります。
壁の補修をしていてもボードかすや壁紙のかすが舞い散りやすく、既に使っている部屋であれば、ほかのものについてしまうこともあるかもしれません。
通常の家庭内のゴミやチリに比べてDIYで発生するゴミやチリや大きな面積や重さのあるものが多く、家庭用の掃除機では吸いきれません。たとえ吸って掃除できたとしても、家庭用掃除機のフィルターがすぐに詰まってしまい、場合によっては故障の原因ともなりかねません。
DIY作業で発生したゴミは、DIYに適した集塵機で吸うのが一番です。
その他、土や小石、食べ物のカスが落ちてしまうような車のシートや足下マット周りの掃除にも、集塵機が大活躍してくれます。
DIY用集塵機の選び方
吸引力
集塵機という名前でもわかるとおり、ゴミやチリを機械を使って吸うので、この吸引力が大きい製品の方がよりキレイに吸い込むことができます。
各メーカーでは吸込仕事率という値が表示され、これを目安に判断することができます。DIY作業で吸うゴミは大きなものが多いので、体感的に最低でも150W程の吸込仕事率がある集塵機が良いと思います。
ただし、ゴミの大きさや集塵機を使うシーンによって、この吸込仕事率どおりに働いてくれるかどうかという問題はあるので、あくまで参考程度の値としておくと良いかもしれません。
集塵できる容量
家庭用の掃除機と同じように集塵機にもゴミやチリをためておく集塵容量が決まっています。
多くの範囲を吸うようであればより大きな集塵容量の方が、都度集塵タンクの中を掃除しなくて良いので便利です。
家庭で行うDIY作業であれば、使う回数や吸い込むモノの容量も多くないと思うので、大きくはこだわらなくてもよいと項目と考えます。
水が吸える集塵機
集塵機には乾式と湿式が存在し、乾式タイプのものは通常の掃除機と同じように使える他、湿式タイプの集塵機ではゴミやチリでなく水を吸い取ることができます。
水をフローリング床にこぼしてしまった時、タオルやティッシュでふくのはなかなか大変ですが、これを湿式の集塵機で集めると楽です。
市場では乾湿両用タイプの集塵機も多いので、選ぶ時のポイントとして考慮しておきましょう。
工具への取り付け
集塵機によっては、集塵機のホースをそのまま電動工具に差し込むことができるようなタイプもあります。
特に、木材加工では木くずが大量に出やすいので丸ノコに直接ホースをさせるような工具であれば、作業後の後片付けも簡単になります。
筆者おすすめのDIY用集塵機「RYOBI ブロワバキューム RESV-800」
RYOBI製のブロワバキューム機です。
専門的な集塵機よりは吸引能力は落ちますが、大きなクズやチリを回収でき、ブロワーとしても使えるのでこの機械を愛用しています。
吸引仕事率は低速時で67W、高速運転に切り替えると131Wまで伸び、大概の木くずやホコリといったものはこれで吸い込むことができます。
ノズル口径も96mmあるので比較的大きなチリも回収できて便利。
ダストバッグの容量は25Lあるので、DIY作業1回で発生するゴミを、ダストバッグを交換することなく吸いきれます。
また、落ち葉が多くなる秋の季節に落ち葉回収用作業には大変活用でき、ブロワーで落ち葉を一箇所に吹いて集めたら、バキュームに切り替えて吸い込むだけで、1台で落ち葉掃除もできますよ!
出典: Amazon.co.jp
※現在は後継機のRESV-1000です。
他にもまだある!おすすめのDIY用集塵機
高儀 EARTH MAN 乾湿両用 バキュームクリーナー VCM-4A
出典: Amazon.co.jp
乾湿両用タイプの集塵機なので、クズや粉塵だけでなく、水も吸い取ることができる集塵機です。
集塵機の先に付けるセットとして、フロアノズル、ウェットノズル、ツル口ノズル、ブラシ、布用ノズルといった便利な装備品も搭載しています。
乾式での集塵容量は4L、湿式では2Lも吸うことができ、吸込仕事率は62W。
DIY用としてお手軽に利用できる集塵機で値段もお手頃なのが特徴です。
RYOBI 集塵機 VC-1100 683400A
出典: Amazon.co.jp
集塵容量15L、吸水量は12Lあるパワフルな乾湿両用の集塵機。
先端に付けるスキマノズルも付いてくるので、狭い場所に入ってしまったゴミも簡単に吸うことができます。
吸込仕事率は160Wあるので、DIYで発生するようなゴミはほとんどコレで吸い込めるので安心です。
DIY用としてでなく、車内の掃除にも使えるので活躍シーンは満載です。
日立工機 電動工具集塵機 FRP80SB
出典: Amazon.co.jp
乾湿両用の集塵機で水も吸うことができる日立工機製の集塵機。
吸水時の集塵容量は8Lですが、その分本体がコンパクトなので、集塵機使用時の取り回しが簡単で機動性が高いです。
本体も軽量構造になっているので、持ち運びが簡単。
コンパクトながら吸込仕事率は300Wとパワフルなので、これ1台あればどんなゴミでも吸ってキレイにできますね。
マキタ 充電式小型集塵機 VC350DRF
出典: Amazon.co.jp
電源コードを必要としない小型タイプの集塵機です。ワイヤレスの充電電池で稼働するので、電源が使えないような場所でもどこでも使用可能。
本体質量は2.4kgなので、持ち運んでも重さを大きくは感じないと思います。
吸込仕事率は強運転時で50Wと小さめですが、小型な本体とワイヤレス稼働という特徴を考えると、機動性の部分で十分に補完できるスペックです。
木工作業を行うような場所でも木くずを十分に吸い込める能力で、コンパクトに掃除ができます。
集塵機を賢く使って作業しながら楽々掃除を実現!
DIY作業をすると必ずといっていいほど、現場が散らかります。
そこに集塵機が1台あるだけで、常に清掃を行いながら作業ができるので、後片付けも簡単になり楽です。
DIY作業をするのであれば、ぜひとも集塵機を1台導入してみてはいかがでしょうか!?