数あるアロマオイルのジャンルの中でも、個人的に大好きなのが「樹木系」の香りです。樹木と言っても木の種類により香りも異なりますし、枝、葉、木部などの抽出部位により、香りも異なってきます。
最近人気が高まっている日本原産の「和精油」も、樹木系のアロマオイルが多いのが特徴的です。今回は樹木系のアロマオイルをご紹介しつつ、皆さんも良く知っている日本の樹木から作られているアロマオイルについてもご紹介してきたいと思います。
目次
樹木系アロマオイルとは?
樹木系のアロマオイルにはどんな種類があり、どんなメリットを得られるのか、こちらでご紹介していきたいと思います。
樹木の枝、葉、木部などから得られるアロマオイル
樹木系と一言で言っても、大きな木には枝や葉、木部などいろいろな部位があります。そして、樹木の種類により、香り成分がより多く蓄えられている部位を選び、その部分を切り取ってアロマオイルへと抽出しています。
樹木の種類によっては、例えば杉などは、「枝と葉」から抽出したもの、「木部」から抽出したものと2種類のアロマオイルが存在しています。
樹木系アロマオイルはどんな魅力があるの?
では樹木系のアロマオイルにはどんなメリットがあるのでしょうか。
自然の香りなので使いやすい!
樹木系のアロマオイルは人工的な香りと違い植物や自然の香りが多いのですっきりとしたものが多いです。身近な香りならば使いやすいですし、リラックスタイムにも導入しやすいですよね。
男女関係なく好まれる香りもありますので同居している方にもおすすめです。
薬草系は清涼感のある香りを楽しめる
アロマオイルでは薬のような効果は期待できませんが、ハーブなどは薬草として使われたりもしますよね。樹木系アロマオイルではすっきりとした、清涼感のある香りを楽しむことができます。
消臭の作用
樹木系のアロマオイルは全般的にお部屋の空気をクリーンに保つほか、お掃除にも役立ちます。消臭機能もあり、下駄箱やトイレのニオイ対策にも良いでしょう。
樹木系アロマオイルにはどんな種類があるの?
・ティートリー(ティートゥリー)
誰でも安全に使用できる、万能アロマオイルなのがティートリー。スッとするシャープさが特徴。
・ユーカリ
ユーカリの木は約500もの種類がありますが、一般的にアロマテラピーで使用するのはユーカリ・グロブルスやユーカリ・ラディアータ、ユーカリ・シトリオドラなどです。
・ローズウッド
今やレッドリストに入っている希少な樹木で、バラの香りを思わせるような、濃厚な甘さを持つアロマオイルです。
・パイン
マツの葉や球果から抽出される成分です。
・シダーウッド
シダーウッドにはマツ科の「アトラス」と、ヒノキ科の「ヴァージニア」があり、一般的に用いられるのは「アトラス」のアロマオイル。香りが強く、香水のベースにもよく使用されます。
今、注目が高まる日本産精油
ここ数年で人気が高まっているのが日本原産の精油、「和精油」です。
森林大国である日本には、古くから多くの樹木が存在し、現在でも建材などに使用されています。その際余った端材をアロマオイルにする国内メーカーもあり、日本固有の香りとして海外からの需要も高まっています。
・ヒノキ(檜)
日本産精油の代表でもあるヒノキのアロマオイルは、どこか懐かしさを感じる木の暖かい香り。
お風呂に入れれば、まるでヒノキ風呂に使っているようなリラックス気分を味わえます。
・スギ(杉)
スギのアロマオイルには、枝と葉から抽出されたものと、木部から抽出されたものとあり、枝と葉のアロマオイルはよりフレッシュなレモンを思わせる香りが特徴的。
・クロモジ(黒文字)
強い抗菌作用を持つことから、古くから和菓子の楊枝として使われているクロモジ。和製ローズウッドとしても注目が高いアロマオイルです。
・コウヤマキ(高野槙)
東京スカイツリーのモデルにもなったというコウヤマキは、ゴボウのような独特な香りにハマります。
・クスノキ(楠)
昔から樟脳として衣類の防虫に使われてきたクスノキは、アロマオイルでも人気です。
アロマオイルを使う際の注意点!!
原液を皮膚につけない
アロマオイルは植物や果実に含まれる天然の香り成分をギュッと凝縮して作られたものです。マッサージや化粧品等で体に使用する際は、必ず希釈しましょう。
特に樹木系のアロマオイルには、皮膚刺激を起こす恐れがある成分を含むものもあるため、敏感肌の方やお肌の弱い方は十分注意して使用してください。
アロマオイルを飲用しない、目に入れない
誤ってアロマオイルを飲用してしまった場合、その場で吐き出させたりせず、すぐに病院で診てもらうようにしてください。その際、飲用したアロマオイルの種類が分かるように、アロマオイルの瓶を持参すると良いでしょう。
アロマオイルが目に入ってしまった場合は、すぐに大量の流水で洗い流してください。
いずれの場合も「○○が良いと聞いた」など個人の判断で対処してしまうと、症状がひどくなる場合もあります。必ず医療機関を受診しましょう。
火気に注意!
アロマオイルは揮発性の性質を持ち、周囲に火や熱があると引火する恐れがあります。火気の近くでは使用しないようにしましょう。
保管場所は子どもやペットの手の届かない場所に
アロマオイルを小さなお子さんやペットの手の届くところに保管しておくと、誤って使用したり誤飲したりする恐れがあります。保管場所は小さなお子さんやペットの手の届かないところにしましょう。
また、品質を保持するため、冷暗所での保管をおすすめします。
アロマオイルの使い方
ここではアロマオイルの様々な使い方をご紹介したいと思います。自宅で、外出先で、使う場所やタイミングによって使い分けることで、幅広くアロマテラピーを楽しむことが出来ます。
香りを十分に楽しみたいならアロマ対応加湿器やディフューザー
自宅のリビングや広い会場などで、広範囲にわたって香りを楽しみたい場合には、アロマディフューザーがおすすめ。最近では低価格でも業務用レベルの仕様のアロマディフューザーが売られていますので、要チェックです。
出典: Amazon.co.jp
また、乾燥が気になる方は、アロマオイルの使用に対応した加湿器を選べば、加湿とアロマオイルの持つ抗菌作用で、お部屋の空気をクリーンに保ってくれるでしょう。潤いも保てますね。
小さなスペースにはアロマストーンがおすすめ!
手軽に、簡単にアロマオイルを使用したい時には、アロマストーンの仕様がおすすめ。
出典: Amazon.co.jp
使い方はごくごく簡単。アロマストーンにお気に入りのアロマオイルを数滴たらすだけ。たったそれだけで、好きな香りが自分の周りにだけ漂ってきます。
会社などでは香りが苦手な方もいるかと思いますが、アロマストーンなら自分だけのパーソナルスペースに漂う程度なので、周りの方も気になりません。
自宅でもトイレや玄関などにおすすめです。
お風呂に香りもプラスしてみる
お風呂にアロマオイルを入れて入浴すると、入浴とアロマオイルのダブルのメリットが得られます。
お風呂の熱がアロマオイルの香りを立たせ、体も心もリラックスできることでしょう。
出典: Amazon.co.jp
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一緒にバスソルトを使えば、バスソルトによる発汗作用やお肌の潤いも期待できます。
アロマスプレーを作ってみる
意外と知られていませんが、実はアロマスプレーは簡単に作ることが出来ます。ごくシンプルな作り方ですと、精製水と無水エタノールにお好きなアロマオイルを数滴混ぜるだけ。
ルームスプレーやリネンスプレー、虫よけスプレーなど、選ぶアロマオイル次第で使用の幅は広がります。手作りはちょっと…という方には、予めアロマオイルが入っているスプレーも売られています。
出典: Amazon.co.jp
花粉が気になる今の季節、私はユーカリを使ったスプレーを手作りして愛用しています。
樹木系アロマオイルの選び方
「樹木系のアロマオイルがたくさんあることは分かったけれど、どんな時にどれを選べばよいの??」と言う方に、使うシーンに合わせた私のおすすめをご紹介します。
こんな時にはこのアロマオイルを選びましょう
・リラックスタイムにおすすめの香り
深く深呼吸したくなるような、重厚感のある香りがおすすめ。
(ヒノキ、ローズウッド、サンダルウッド、クロモジ、コウヤマキなど)
・リフレッシュタイムにおすすめの香り
気分転換になるフレッシュさを兼ね備えた香りがおすすめ。
(ユーカリ、スギ(枝葉)、パイン、クスノキなど)
・清涼感のあるおすすめの香り
清涼感のあるものや薬品よりの香りがおすすめ
(ティートリー、ユーカリ、サンダルウッドなど)
100%天然のものを選びましょう!
”アロマオイル”というと、天然香料であるエッセンシャルオイル(精油)や、人工香料などを合成して作られたフレグランスオイル等を含めて呼ぶ場合があります。
一般的にアロマテラピーで香りを楽しむ+アロマオイルの持つメリットを実感したい場合には、必ず100%天然香料からできたエッセンシャルオイル(精油)を選ぶようにしましょう。
合成して作られた人工的なオイルでは、エッセンシャルオイル(精油)がもたらすような心や体へのメリットは期待できません。
樹木系アロマオイルおすすめランキングTOP10
それでは、私が選んだ樹木系アロマオイルランキングTOP10をご紹介させて頂きます。
第10位 NIKKA エッセンシャルオイル 屋久杉
出典: Amazon.co.jp
香り | 深みのあるウッディの香り |
おすすめのシーン | リラックスしたい時 |
原産国 | 日本(屋久島) |
天然100% | ○ |
まさに、”かみさまからの おくりもの”
樹齢1000年を超える屋久杉から抽出されたアロマオイルは、滅多に手に入れることが出来ない、とっても貴重なものです。屋久島の植物は守られているもの。屋久杉も同様で、保存し守るために切り落とした端材から、許可を得たメーカーが抽出した、本当に限られたアロマオイルです。まさに、”かみさまからの おくりもの”と言っても過言ではない、大切に使いたいアロマオイルです。
その香りは重厚で、温かみがあり、ひと呼吸するだけで深いリラックスへと導いてくれます。
第9位 フロリハナ エッセンシャルオイル パインスコット オーガニック
出典: Amazon.co.jp
香り | フレッシュな森林の香り |
おすすめのシーン | リフレッシュしたい時 |
原産国 | フランス |
天然100% | ○ |
森林浴をしているような、清々しさ
パインのアロマオイルの良いところは、何といってもその清々しさでしょう。
まるで森林浴でもしているかのような木々の新鮮な香りは私たちの精神を落ちつかせ、リフレッシュしてくれます。
ストレスが溜まって心も体も浄化したい時など、アロマディフューザーでパインの香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。お部屋の空気が浄化され、頭がクリアになり、元気が湧いてくることでしょう。オーガニックでこの価格なのも嬉しいところです。
第8位 インセント エッセンシャルオイル シダーウッド・アトラス
出典: Amazon.co.jp
香り | ウッディでドライな香り |
おすすめのシーン | リラックスしたい時 |
原産国 | モロッコ |
天然100% | ○ |
むくみが気になる女性のマッサージに◎
やや甘みを感じるウッディな香りは、サンダルウッドを思わせる香りでもあります。重厚で深みのある香りは香水のベースノートに使用されることも多く、保香剤としてもよく利用されています。
むくみが気になる女性は、植物オイルにシダーウッドのアロマオイルを希釈したものでマッサージすると、すっきりとします。シダーウッド単体ですと香りが強いので、柑橘系やフローラル系のアロマオイルとブレンドしたり、使用量は少なめから試してみることをおすすめします。
第7位 生活の木 エッセンシャルオイル サンダルウッド
出典: Amazon.co.jp
香り | オリエンタルなウッディーの香り |
おすすめのシーン | リラックスしたい時、すっきりしたいとき |
原産国 | インド |
天然100% | ○ |
日本では”白檀(びゃくだん)”と呼ばれる高貴な香り
サンダルウッドのアロマオイルは、樹木系のアロマオイルの中でわたしが一番好きな香りです。
気品があり、奥ゆかしく、高貴な香りが溜りません。ベースノートとして他のアロマオイルとブレンドすると、すぐには香ってきませんが、時間がたつと現れる存在感に魅了されます。深い呼吸をしたくなるような香りです。古くから宗教的な儀式にもたびたび登場し、宝石などと同等に高級な香木として扱われてきました。
第6位 フロリハナ エッセンシャルオイル ジュニパーベリー オーガニック
出典: Amazon.co.jp
香り | お酒のジンの香り |
おすすめのシーン | リフレッシュしたい時 |
原産国 | ブルガリア |
天然100% | ○ |
お酒のジンの香りづけに使用されています
ジュニパーベリーと聞いてもどんな香りかピンとこない方が多いかもしれませんが、「お酒のジンの香りだよ」と言うと、「あぁ!」と思い浮かぶのではないでしょうか。
ジュニパーベリーと言うだけあり、アロマオイルは実から抽出されますが、甘みなどなく、むしろ森林のようなスッキリ系の香りが特徴です。強い殺菌力を持つため空気の浄化や、体内の老廃物を排出したい時のマッサージ等の利用におすすめです。柑橘系のアロマオイルとの相性が良い香りです。
第5位 生活の木 エッセンシャルオイル 有機ローズウッド(葉)
出典: Amazon.co.jp
香り | ほのかにローズ調の樹木の香り |
おすすめのシーン | リラックスしたい時 |
原産国 | ブラジル |
天然100% | ○ |
アマゾンの香木ローズウッド
アマゾンの密林に生育するローズウッドは、樹木なのにどこかローズ調の優しい、甘く深い香りを醸し出します。古くから高級家具や香水の材料として用いられ、一時は絶滅の危機に瀕するほどになりました。現在はワシントン条約で取引を規制する種として指定され、また、プランテーションを行うなどして守られています。
私も大好きな香りで、ローズウッドは単品で香りをずーっと楽しめる珍しいアロマオイルです。枝葉から抽出されるものと木部から抽出されるものとあり、枝葉のアロマオイルの方がフレッシュさが強いです。
第4位 生活の木 エッセンシャルオイル ユーカリ・グロブルス
出典: Amazon.co.jp
香り | スーッとするシャープな香り |
おすすめのシーン | 鼻を通らせたい時、風邪気味の時 |
原産国 | 中国 |
天然100% | ○ |
強い殺菌・抗菌作用を持つクリアな香り
コアラが食べることで有名なユーカリの木ですが、実は500以上もの種類があり、コアラが食べるのはその中の一部。
アロマテラピーで良く使用されるユーカリの中で、こちらのユーカリ・グロブルスは、強い殺菌・抗菌作用を持ち、冬から春先にかけて私たちの強い味方になってくれます。風邪やインフルエンザの予防に、花粉症で鼻がむずむずする時や、鼻詰まりで困っている時など、スーッとしたユーカリ・グロブルスの香りが快適にしてくれることでしょう。
同じユーカリの仲間にはユーカリ・ラディアータや、ユーカリ・シトリオドラなどがあります。
第3位 無印良品 エッセンシャルオイル ひのき
出典: Amazon.co.jp
香り | 檜風呂の香り |
おすすめのシーン | リラックスしたい時 |
原産国 | 日本 |
天然100% | ○ |
日本の木の香りの代表格
ヒノキの香りと言って、イメージできない日本人はいないのではないでしょうか。それだけ私たち日本人にとっては、馴染み深い、親しみのある香りです。深いリラックスを誘う香りとともに、強い殺菌・抗菌作用を持つことから、古くから建造物や檜風呂として使用されてきました。
ヒノキのアロマオイルを数滴お風呂に垂らせば、即席檜風呂の出来上がり。仕事で疲れて帰った日も、ヒノキの優しい香りに深く癒されることでしょう。最近では和の香りとして海外からの人気も高いようです。
第2位 生活の木 エッセンシャルオイル ユーカリ・ラディアータ
出典: Amazon.co.jp
香り | スーッとする爽やかな香り |
おすすめのシーン | リフレッシュしたい時 |
原産国 | 南アフリカ |
天然100% | ○ |
ユーカリ・グロブルスよりもマイルド
ユーカリ・ラディアータもユーカリ・グロブルスと同じような作用を持ち、同じように使用できますが、より穏やかな清涼感なのがユーカリ・ラディアータ。「ユーカリ・グロブルスほど強い清涼感はちょっと苦手かも」と言う方には、こちらをおすすめします。花粉で鼻がむずむずするとき、私はユーカリ・ラディアータでスプレーを作り、マスクの外側にシュッとひと吹きして使用しています。鼻がスッキリし、不快感が和らぎますよ。
第1位 ニールズヤード レメディーズ エッセンシャルオイル ティートリー
出典: Amazon.co.jp
ブランド | |
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香り | スッとした青臭さのある香り |
おすすめのシーン | 万能な使い道が可能 |
原産国 | オーストラリア |
天然100% | ○ |
オーストラリア原産の万能アロマオイル
オーストラリアが原産のティートリー(ティートゥリー)は、先住民族のアボリジニがお茶として飲んでいたことからその名前が付いたともいわれています。強い殺菌・抗菌作用を持ち、オーストラリアの動物たちはティートリーの体に体をこすりつけて害虫を払うそうです。
アロマオイルとしては1つ持っていると役立つ万能なアイテムで、風邪やインフルエンザの予防として空気をクリーンにし、気管支系の不調を緩和し、花粉の季節の不快感を和らげ、お部屋のお掃除にも役立ちます。一家に1つ、お守り代わりに持っていても良さそうですね。
to buyインフルエンサーおすすめのアロマオイルもご紹介!
ピュアエッセンシャルオイル
アロマオイルの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、アロマオイルの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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樹木の持つ大きなパワーを借りるイメージ
樹木系のアロマオイルについてご紹介してきましたが、使用してみたいアロマオイルは見つかりましたでしょうか。
私はいつも、樹木系のアロマオイルを使う事で、大きな樹木の持つ大きなパワーを借りている気分になります。地に足をしっかりとついて余裕を持ちたい時、森林浴をしているようなリフレッシュ感を味わいたい時、樹木のパワーでちょっと自分も強くなった気分になれるからです。
日本人にも馴染み深いものが多い樹木の香り、皆さんの心と体にもパワーをくれることと思います。
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