抹茶好きライターが紹介する!茶杓おすすめランキング!

島根県出雲地方は、気軽にお抹茶を飲む習慣があります。

日常のお茶の時間に点てたり、お客様をもてなす時に点てたり、生活の中にお抹茶が溶け込んでいるといってもいいでしょう。

いつも飲むだけのお抹茶でしたが、小学生くらいになると自分で点ててみたくなり、お茶をすくうのに、一本の竹のさじを使う体験をし、これが「茶杓」というものであることを知りました。

不思議なことに、茶道を教えている母は、この「茶杓」をとても大切にしていて、いくつも持っているのです。

「茶杓」が大事に扱われているのには、なにか理由がありそうです。

今回は、そんな「茶杓」についてのいろいろをご紹介していきましょう。

 

茶杓とは

「茶杓」と書いて「ちゃしゃく」と読み、お抹茶を点てるときに使うお茶道具の一つで、容器に入っているお抹茶をすくうのに使います。

その歴史をたどってみると、中国は唐の時代の陸羽著「茶経」の中に登場する貝殻や銅・鉄、竹のさじを用いてお茶の分量を測る計器であった「則」が今の「茶杓」にあたるとのこと。

それが日本に伝わり、茶の湯に用いられ現在に至っています。

 

茶杓の素材

茶杓は竹で造られたものが多いのですが、他の素材で造られたものあります。

それでは素材ごとにその特徴を見ていきましょう。

 

竹製茶杓

一般的には3年ほど成長した白竹を用いる。その他、囲炉裏の天井部分等として長年燻された煤竹を用いて造られる場合もある。また、青竹で造られた茶杓は、その色合いから茶道の初釜に用いられる。

 

木製茶杓

桑・桜・梅・楓等の樹木を使って造られる。非常になめらかな手触りと木目の美しさが特徴。塗りをして蒔絵を施した豪華なものもある。

 

獣骨製茶杓

象牙、鼈甲、牛の角などを加工して造られている。もともとは、竹製茶杓と象牙茶杓が早くから輸入されており、特に象牙製は上層の茶の湯に使われていた。

 

茶道の世界では、素材によって使えるお点前、そうでないお点前があるようです。正式に茶道を習っている方は、先生に尋ねてみてください。

 

茶杓ってどうやって使用するの?

茶杓の使用の仕方ですが、そんなに難しいものではありません。

茶道のお稽古で使う場合は流派ごとのお点前で、その扱い方がいろいろあるのですが、普段、自宅でお茶をカジュアルに楽しむ場合には、普通にお抹茶をすくってください。

茶杓がお茶を計量する道具でもあります。一回のお茶を点てるのに茶杓2杯(約1.5g)が適当であるということを、頭の中に入れておいてくださいね。

 

茶杓の見方

単にお茶をすくう道具と思われがちな茶杓ですが、作者の茶道観、人格までもが削り込まれ、茶の湯の世界では「茶事の要」とか「茶人の茶境を表わす」と言われ大変な重要な役割を担っています。

かつては消耗品ととらえられていた茶杓ですが、珠光の時代から客前で点前が行われるようになり、道具として注目を集めるようになり、利休時代以降は筒に入れて保存するスタイルへと変化をみせます。

ここでは普段使いの茶杓ではなく、お茶道具としての茶杓の鑑賞のポイントをお話ししたいと思いんす。

まずは、茶杓の部位の名称を説明しましょう。

 

櫂先

お茶を乗せる茶杓の先端部分で、この櫂先がその印象を大きく左右すると言われています。

櫂先形には剣先形、一文字形、兜巾形、丸形の4種類があり、作者によって決まった形に削られことが多く見どころの一つとなっています。

 

茶杓の真ん中を通っている溝で、一本樋、双樋、数樋、薬研樋、無樋、高樋、両樋の七種に分類され、そのようすは杓柄を決める大きな要素となっています。

 

茶杓の真ん中あたりにある節もその位置が茶杓にとって大切なポイント。中間あたりにある中節、櫂先に近い位置にある上り節、切止(櫂先とは反対の茶杓の端)に近い位置にある下り節、切止の位置に節がある節止、節のない無節等がある。

 

腰型

節のあたりの反り方のことでまっすぐな形は直腰、節の高い竹の裏刳りを深く入れ反った形になったものを蟻腰といいます。この蟻腰は桃山時代の杓い多いので、時代を判別する手掛かりにもなります。

 

撓め形

櫂先の曲げ方のことで丸撓め、二段撓め、折撓めの三つに分類されます。

 

切止

茶杓削りの仕上げで切止をつくりますが、一刀から五刀まであり、一般的には二刀が多く、その次ぎに三刀が多いです。

この他竹の種類なども見どころとなってきます。

各部位は作者によってそれぞれ違いがあり、多くの茶杓をみることで自然にその形が頭に入ってくるでしょう。

理解できるようになると、形を見ただけで誰の作かがわかるようになり、鑑賞する楽しさも倍増します。

また、茶杓の入っている筒には作者の筆跡で銘が書かれており、その内容に茶人の心があらわれているので、鑑賞の上で重要な部分です。

茶杓と筒の二者がそろってこそ、はじめて道具として成立するということも頭に入れておく必要があります。

実際にお茶専門の美術館など、京都や松江にあるので足を運んで実際にお道具を目にすると、とても勉強になりますよ。

 

茶杓のおすすめランキングベスト9!

それでは最後に私がおすすめしたい茶杓をご紹介しましょう。

 

第9位 水屋茶杓

櫂先の幅広いタイプ。お抹茶は漉して使うのですが、その作業を行う時に使うと非常に便利です。また、濾し終えたお茶をお棗に移す時にとても便利。サブ的に持っておきたい茶杓です。

 

第8位 野点用 折りたたみ式茶杓

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野点用 折りたたみ式茶杓

折りたためてコンパクトになるから、収納にとっても便利です。季節が良い時に、自宅のお庭ででも野点をすると楽しいと思います。

 

第7位 茶杓 朱塗り茶杓 柳蒔絵

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茶杓 朱塗り茶杓 柳蒔絵
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朱塗りでとってもかわいい茶杓。本格的な茶道のお稽古には使えるか確認が必要かもしれません。が、自分で楽しんでお茶を飲むときにはOK。

また、カジュアルにお茶のおもてなしをする時にも、お客様の目を引くこと間違いなしです。

 

第6位 M茶道具 茶杓

こちらもお水屋道具、自分でお茶を点てて飲むとき用として便利なシリコン製。柔らかいのでお茶をすくう時にお棗を傷めることがありません。また、水洗いできるから衛生的で管理がしやすいという利点もあります。

 

第5位 煤竹「笹の葉」茶杓

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煤竹 「笹の葉」 茶杓
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超希少品という文字に心が動きます。色もいい感じに煤けていて、櫂先から節上の形も面白い茶杓。お稽古にも使えるし、普段のお茶にも使えそう。

 

第4位 茶杓 五つ節茶杓 「末廣」 橋本紹尚師

すごく珍しい五つ節のある茶杓。竹筒もあり、しかも作者は大徳寺末寺・奈良県 芳徳禅寺住職である橋本紹尚(はしもとじょうしょう)師で銘も入っています。お茶のお道具として立派に成立!

「末廣」という銘もとても縁起がいい感じですね。お茶道具購入初心者としては、入門編で購入するといいと思います。

 

第3位 茶道具 茶杓 梅の木茶杓 z ほんぢ園

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M 茶道具 茶杓 梅の木茶杓 z ほんぢ園

梅の木で作られた茶杓。木の茶杓は竹のように節がなくつるりとして滑らかな手触りです。

全体的に、色、形とも穏やかな印象の茶杓。お点前全体がふんわりとしてくるような温かみを感じられます。

 

第2位 竹の塗り茶杓

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竹の塗り茶杓

竹に塗りがほどこしてあり、松竹梅の蒔絵の珍しい茶杓。詫びさびを重んずる茶道では主張しすぎかもしれませんが、気楽な祝いのお茶席には適しています。

見てるだけで、おめでたい気持ちになりますよね。

 

第1位 M 茶道具 茶杓 丹後作

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M 茶道具 茶杓 丹後作

基本は白竹のオーソドックスな茶杓が一番。

作家さんの手作業で作られた茶杓で、お稽古にもぴったりだし、普段使いにもいけます。

手にしっくりと馴染む茶杓で、一つは必ず持っておきたい形です。

 

まとめ

出典:写真AC

以上、かけ足で茶杓についてお話してきました。

茶杓は単なるお茶をすくう道具ではなく、お茶の世界で個人の哲学を表現する大切ものであることを理解していただけたでしょうか?まだまだ、茶杓には深い意味や魅力があるようです。とは言え、まずは茶杓に慣れ親しんでいただくことが一番。日常生活にお茶を取り入れ、茶杓をどんどん使ってみてください。

最近では自分で茶杓を削る教室もあり、自分自身を表現する茶杓を作り上げることもできます。こういった教室にも積極的に参加してみるのも楽しいでしょう。

 

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