テレビ番組を録画するときに活躍するのがレコーダーです。
DVDやブルーレイディスクを扱えるものが多く、本体に内蔵したHDDに録画するだけでなく、ディスクへの書き出しができるので便利ですが、HDDに加えてディスクドライブも搭載しているので、本体価格が高くなるのがネック。
そこでおすすめしたいのが、HDDを使ったテレビ番組の録画です。
今回は、テレビ録画用HDDについて紹介します。
テレビ録画用HDDを使用するメリット
さまざまなチャンネルで放送されているテレビ番組ですが、どの番組もあらかじめ決まった時間で放送されているため、見たい番組の時間帯はテレビの前にいる必要がありますよね。
しかし、なかなか見たい番組の時間帯にテレビの前に座っているというのも難しいことと思います。
私の家庭もそうですが、共働きで仕事をしているので日中はもちろん時間がなく、家に帰ってきたら子どもと過ごす時間が第一。このように毎日過ごしていると中々ゆっくりとテレビを見る時間がないものです。
そんな時に役に立つのがレコーダーを使ったテレビ番組の録画です。録画をしておくとリアルタイムでみれなかった番組がみれるだけでなく、繰り返し同じ番組を見たいときにも活用できますね。
家のテレビにセットでレコーダーを設置している世帯が大概と思いますが、レコーダー自体は中々高価なもの。
テレビ製造メーカーが展開しているレコーダーは、本体に保存可能なHDD機能に加えてDVDディスクやブルーレイディスクの再生や録画機能が付くなどオールインワンの多機能であるがゆえ、高価格帯の商品が多いです。中には10万円ほどするような製品も存在します。
テレビ番組を録画したい!と考えた時に、実はこれらのテレビメーカーが販売するHDDディスクレコーダーを使った方法だけではなく、USB接続のテレビ番組用HDDを使った録画方法もあります。
近年、発売されている製品は、ほとんどがこのUSB接続のテレビ番組用HDDに対応していて、USBケーブルを接続するだけで簡単にレコーダーとして使うことができます。
テレビ録画用HDDは、テレビ製造メーカーではなく、PC用アクセサリーメーカーから多く発売されていて、HDD搭載に特化しているため、レコーダーとしての価格帯も平均的に安いのが特徴。
ディスクレコーダーがなくても、HDDへの録画だけで済んでいる人にとっては簡易かつ簡単なので、テレビ録画用HDDの利用は最適だと思います。
テレビ録画用HDDの選び方
容量
HDDといえば、必ず考慮しなければならない本体の容量。1TB〜4TBほどの製品が主流となっています。
本体容量が大きくなればなるほど、本体価格は高くなってしまいますが、テレビ番組を録画できる時間も長くなります。特にテレビ番組は動画なので、写真とは違い容量を多く消費しますので、容量が多いことに越したことはないと思います。
ELECOMの情報を参照すると、機器や番組によって異なりますが、一般的に容量に対する録画できる時間は以下のようになっています。
容量 | 地上デジタル | BS/CS | 4K放送 |
1TB | 約120時間 | 約90時間 | 約44時間 |
2TB | 約240時間 | 約180時間 | 約88時間 |
3TB | 約360時間 | 約270時間 | 約132時間 |
4TB | 約480時間 | 約360時間 | 約176時間 |
1TBのデータであっても地上デジタル放送は約120時間録画可能です。1番組1時間という尺で考えれば、約120本分のテレビ番組を録画可能ということになります。
よくテレビを見るひとで、そのほとんどが録画に頼っているという人であれば、なるべく大きい容量をおすすめします。
反対に、あまりテレビはよく見ないが、たまに見るような番組がある、週に1度だけドラマを録画しているという人であれば、最小の容量でも十分活用していけると思います。
据え置きタイプかポータブルタイプか
テレビ録画用HDDには、据え置き型タイプとポータブルタイプのものと2種類あります。
据え置き型タイプは、大きさがありHDD自体への電源供給が必要となりますが、ポータブルタイプのHDDよりも価格が安く、容量が大きいモデルが多く取り扱われています。
一方で、ポータブルタイプのHDDであれば、本体がコンパクトな分、HDD自体の価格は少し高めですが、特に電源供給はいらず、USB接続したテレビからのバスパワー駆動をします。
また、簡単に持ち運びできるので、自宅だけでなく外出先でも利用できるシーンが少しはあると思います。利用している特定のテレビ以外で使用する場合、後に説明するSeeQVault対応の必要があります。
静音設計搭載の有無
HDDを読み込んだり書き込んだりする際には、HDDを回転させて記録したり、記録されたデータを読み込むため、HDD回転したりHDD内の加熱された温度を冷却するためのファンが回る稼働音が発生します。
寝室内に設置されていると、敏感なひとは夜中の番組の録画によるHDDの稼働音で起きてしまうかもしれません。
録画用HDDでは、静音設計かつファンレス設計しているものが多くありますので、なるべく動作音が静かなものを選ぶと良いでしょう。
SeeQVault(シーキューボルト)対応か
これまでのUSB接続式のテレビ録画用HDDの場合、特定のテレビに接続して使っていると、著作権保護技術により、そのテレビから録画した番組はそのテレビのみでの視聴しかできませんでした。
テレビを買い換えるような時には、HDDの内容データを移行することができないため、録画したデータを再びみることができない経験をした人も多いのではないでしょうか。
現在では、最新技術である「SeeQVault」(シーキューボルト)という機能があります。
これは、一度HDDの中に録画した番組であっても他のテレビで視聴可能になる機能です。
テレビやレコーダーがこのSeeQVaultに対応しているのであれば、すでに録画されているHDDを他のテレビに差し込んでも、HDD内に録画したデータを視聴することができ引き継ぎ利用が可能となります。
テレビ録画用HDDを長い間使用する予定である人や、テレビ録画用HDD導入後にテレビの買い換えを予定している人であれば、SeeQVault機能を搭載したHDDを選ぶ事をおすすめします。
筆者おすすめのテレビ録画用HDD「I-O DATA HDC-LA3.0」
他にもまだある!おすすめのテレビ録画用HDD
I-O DATA テレビ録画用HDD AVHD-URSQ3
出典: Amazon.co.jp
I-O DATA製のHDDです。
容量はしっかりと3TBあり、地上デジタル放送であれば約360時間分も録画できるほどの大容量です。
録画したテレビが変わってしまっても、これまでに録画した番組内容を引き継ぐことができるSeeQVaultに対応。
テレビ録画用HDDを使い初めてからテレビやレコーダーを買い換える予定があるような方にはおすすめです。
HDDに長時間録画すると、HDD本体への負担が心配ですが、この製品は24時間連続録画にも耐えうる高品質。録画失敗が起きるようなリスクも低減されています。
さらにパナソニック社が推奨するハードディスクを採用し、同社のブランドである「ビエラ」推奨のハードディスクとなっています。
静音設計となっていて、HDD内部の温度に合わせてファンの回転をコントロールし、騒音を抑えながらも使用しているHDDをしっかりと冷却できます。
HDDは、接続しているテレビやレコーダーの電源に合わせて連動してスタンバイモードへと移行します。消費電力にも配慮されていて安心です。
BUFFALO 外付けHDD HDV-SQ3.0U3
出典: Amazon.co.jp
こちらもPCアクセサリーメーカーとして大手であるBUFFALO製品。
容量は3TBありしっかりとした保存能力を持ち合わせ、地上デジタル放送では約360時間分の容量です。
接続するテレビやレコーダーが変わってしまってもHDDの中に保存したテレビ番組録画を新しいテレビやレコーダーでも再生することができるSeeQVaultに対応しています。
エアフローによる冷却を行いファンレス設計かつ防振設計なので、HDD自体の稼働音を最小限に抑制。最高の静音環境を実現できるHDDとなっています。
I-O DATA ポータブルHDD HDPT-UT2DK
出典: Amazon.co.jp
テレビ録画ができるHDDでありながら、本体のサイズはコンパクトであるのが特徴。
厚さはわずか2cmで幅7.5cm、奥行き11.2cmというコンパクトサイズは手にのるほどのコンパクトさです。
本体容量は2TBで、地上デジタル放送の番組であれば約251時間保存できる標準的な容量。
ポータブルHDDなので電源接続の必要もなくUSB接続したテレビからバスパワー駆動で稼働します。電源不要により余分な配線も発生しないので、コード周りもスッキリとします。
テレビだけでなく、パソコンやゲーム機器へ接続するHDDとしても使用可能です。
I-O DATA 録画用HDD AVHD-AUTB3
出典: Amazon.co.jp
I-O DATA製の録画用HDDで、容量はたっぷりの3TB。最大録画時間は約376時間です。
パナソニックのブランドである「ディーガ」に搭載されたハードディスクと同等品を使用しているので高品質。24時間連続録画にも耐えうる性能を実現しています。
各種家電メーカーと連携して動作確認を行っているので、パナソニックの「ディーガ」だけでなく、シャープ「アクオス」、ソニー「ブラビア」、東芝「レグザ」をはじめとした各メーカーのテレビやレコーダーにも幅広く対応しています。
まとめ
テレビ録画をするなら専用のレコーダーでなくても、テレビ録画用HDDや通常の外付けHDDをUSB接続するだけで、簡単に録画した番組を保存できます。
USB接続のHDDならUSBケーブルを接続するだけで簡単なことに加え、本体価格もディスクレコーダーと比較してかなり安い価格帯で提供されています。
はじめて録画機器を購入しようと検討している人にもおすすめですよ!
容量は3TBあるので大容量の保存が可能。わざわざレコーダーを買わなくてもこの外付けHDDをUSB接続するだけで、簡単に録画可能なので重宝しています。
従来のUSB2.0と比較して10倍以上高速なUSB3.0規格で、読み込みも書き込みもスムーズです。実際に録画した番組に対して、一覧を表示させるときや録画再生中に早送りしても滑らかに読み込んでくれるので違和感もありません。
対応しているテレビやレコーダーの種類の多く、東芝「レグザ」、シャープ「アクオス」、ソニー「ブラビア」、三菱「リアル」、日立「Wooo」など、各主要メーカーの製品にはほとんど対応しています
テレビやレコーダーだけでなく、ゲーム機にも対応しているので活用できるシーンは豊富かと思います。
また、ファンレスの静音設計なので、録画を続ける時にHDDが稼働しつづけても、音が気になるようなこともありません。
DVDやブルーレイディスク付きのレコーダーを買うのには予算が厳しいという方にも、安い価格帯で入手でき接続もUSB接続のみで簡単なのでおすすめです!