文書の場合ただ撮影するよりは、スキャナーで読み取った方がより鮮明に内容を把握できます。とはいえスキャナー自体を常に持ち運ぶことは不可能。今回は手軽に持ち運びもできるハンディスキャナーについてご紹介します。
目次
ハンディスキャナーとは
ハンディスキャナーは、スキャナの読み取り部分だけで構成したような商品です。スキャナーのように書類をセットするのではなく、上からかざすことで読み取り、内容をパソコンへ転送することでデータとして確認できます。スキャナーに比べるととても小型なのでカバンに入れて持ち運びも可能。モバイルスキャナーの別名もあります。
通常のスキャナは冊子のような分厚い書類を読み込む際、挟み切れずバラバラに裁断して1枚ずつ行うことも多いですが、ハンディスキャナーであればまとめたまま読み取ることも可能です。それゆえたくさんの書類や、本などを持っている方の自炊にも適しています。
ハンディスキャナーの種類を紹介!
ハンディスキャナーにはいくつかのタイプがあるので、より使いやすい方を選びましょう。
ハンディスキャナーの種類① 単体でも使えるタイプ
ハンディスキャナーの中には、電池で稼働したりSDカードなどを入れてデータを記録できるタイプがあります。読み取ったデータはパソコンなどで見る必要がありますが、スキャニングだけなら商品単体でもOKです。
例えば自宅の資料をスキャンしてSDカードに保存、職場のパソコンで確認するなど、離れた場所にある書類の読み取りにも便利。わざわざ自宅でデータ化し、転送する手間も省けます。パソコンがデスクトップのみなど、パソコン自体の持ち運びが難しい方にもおすすめです。
ハンディスキャナーの種類② パソコン連帯タイプ
一方パソコン連帯タイプは、稼働こそパソコンとセットですが、即座に読み取ったデータを確認できるのは魅力。電池やSDカードなども必要ないため、別途コストがかかることもありません。小型のノートパソコンなどを普段から持ち歩いている方におすすめです。
ただしパソコンに依存するので、パソコン側の充電切れやトラブルがあると、スキャンもできなくなってしまう点に注意しましょう。
ハンディスキャナーの選び方
ハンディスキャナー自体が持つ、細かい機能についても知っておきましょう。
ハンディスキャナーの選び方① 解像度で選ぶ
ハンディスキャナーは文字だけでなく、絵や写真の読み取りを可能とする商品もあります。文字だけであれば300dpiほどの解像度でも十分ですが、絵や写真も多いという方は、解像度が高い商品の方が、より元のデータに近い再現度が期待できおすすめです。
目安としては900dpiや1200dpiのハンディスキャナーだと高い解像度と言えます。ただハンディスキャナーは手で動かしながら読み取るため、手ブレによる画像の劣化は否めません。徹底した高解像度を求めるなら、通常のスキャナ-も検討しましょう。
ハンディスキャナーの選び方② 機能性で選ぶ
ハンディスキャナーには便利な機能が備わっていることも。例えばパソコンとの接続においてはWi-FiやBluetoothと言った無線対応のハンディスキャナーもあります。ケーブルが手間という方におすすめです。パソコンだけでなく、スマホやタブレットでもデータを見られるのも嬉しいポイント。
また単に読み取るだけでなく、文字なら編集できるデータとして変換してくれるOCR機能も、読み取った書類に変更を加えたい時に便利です。そして小さいものの、液晶ディスプレイが備わったハンディスキャナーも存在。簡単ですがパソコンがなくてもその場で読み取りができたかをチェックすることができます。
ハンディスキャナーの選び方③ サイズで選ぶ
ハンディスキャナーはコンパクトですが、手で動かして読み取る都合上、より軽い方がベター。重いとスムーズに動かせず、読み取りも不鮮明になりかねません。サイズは読み取る書類の幅と同じぐらいなら、1回スライドさせるだけで完了できおすすめです。
ただし液晶画面など、機能の都合上ハンディスキャナーを大きくしなければいけないことも。欲しい機能がある方は、機能とサイズ、どちらを優先するか予め考えておきましょう。
ハンディスキャナーの選び方④ 電源タイプで選ぶ
パソコン接続の有無で触れましたが、単体タイプのハンディスキャナーなら電池で動かせます。パソコン連帯のタイプは、パソコンに電力も依存するか、充電式が多いです。
電池はどこでも買い求められますが純粋な電力に比べるとコスパは高め。充電やパソコンの電力をそのまま使うタイプはコスパを抑えやすいですが、充電し忘れやパソコンの電力不足に気を付けましょう。場合によっては2タイプを使い分けるのもありですよ。
【2021年最新】ハンディスキャナーおすすめ比較ランキングTOP12
ではここから、特におすすめのハンディスキャナーをご紹介します。2021年最新版のハンディスキャナーを徹底比較します!
第12位 iCODIS ドキュメントスキャナー X7
タイプ | パソコン連帯 |
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本体サイズ | 375×70×85mm(折りたたみ時) |
重量 | – |
解像度 | 1500万画素 |
電源方式 | パソコンから供給 |
データ保存媒体 | なし |
OCR機能 | ○ |
A3の広い範囲もしっかり読み取り
まずはiCODISのスキャナー。厳密にはハンディタイプではなく、折り畳めるコンパクトなスキャナーという印象ですが、持ち運び可能などの特徴からランクインさせました。大きさはあるものの、ずっと所持ではなく場所から場所へと移動させる程度であれば問題ないサイズです。
手で動かして読み取るのではなく、デスクライトのように商品のふもとに書類を置いて使います。そのため手ブレの心配がなく、最大1500万画素の高画質でスキャニング可能。スライドのようにその場で公開するツールとしても便利です。
第11位 iOCHOW ドキュメントスキャナー S3
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 361×85×70mm |
重量 | 750g |
解像度 | 1700万画素 |
電源方式 | パソコンから供給 |
データ保存媒体 | なし |
OCR機能 | ○ |
徹底した高画質を追究したい方に
iOCHOWのスキャナーもA3サイズまで対応、スタンドのように立てて使うタイプです。解像度は1700万画素とさらに高いので、繊細な描写のイラストや写真にもおすすめ。連続撮影機能があり、大量の資料スキャンも、逐一設定し直す手間を省いてくれます。
電力は接続先のパソコンからもらいますが、このスキャナーにはケーブルが2つあるのもポイントです。万一パソコンの電力が足りない時は、別のUSBポートにもう一方のケーブルを接続して電力を補うことができます。
第10位 イーサプライ モバイル スキャナ EZ4-SCN022
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 290×52×35mm |
重量 | 約400g |
解像度 | 300~1200dpi |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | × |
書類は挟んで読み取り
イーサプライのモバイルスキャナは、書類の上にかざすのではなく、コピー機のように挟んで通すのが特徴的。手で動かす必要がないので、正確な読み取りが期待できます。解像度も最大1200dpiまで対応しているので、写真やイラストの読み取りにもおすすめです。
バッテリーはフル充電まで2時間ほどかかります。一方本体の機能として3分の自動電源オフがあるため、切り忘れ防止や節電となり、長時間稼働させやすいのも魅力です。
第9位 Aibecy ハンディスキャナー
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | – |
重量 | – |
解像度 | 300~900dpi |
電源方式 | 電池 |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
液晶画面で状況把握
Aibecyのハンディスキャナーは電池式。単体でも使用でき、パソコンがそばにない時にも使えて便利です。解像度は最大900dpiまで対応しています。またデータを確認するほどの機能はないものの、小さな液晶画面を搭載。SDカードの容量チェックやスキャナーの故障、読み取りの失敗と言った状況確認が行えます。
こちらも、パソコンがなくても把握しやすいのは便利ですね。保存形式はPDFのほかjpegが選べるので、画像の読み取りを行いたい方にも向いています。
第8位 Inlight iscan02 ハンディスキャナー
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 258×39×28mm |
重量 | 200g |
解像度 | 300~1050dpi |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
液晶でスキャン結果をチェック
液晶画面でスキャンした内容を確認できるのが、Inlight iscan02のハンディスキャナーの魅力。200gとかなり軽いので、常に持ち歩いても気になりません。Aibecyのハンディスキャナーにあるような、充電残量など商品本体の状況把握も可能です。
ちなみにバッテリーは、A4サイズでおよそ600枚のスキャンが可能な電力を持っています。たくさんの書類を読み込んでも、1日で無くなってしまう…なんて心配もありません。
第7位 ZINT ハンディスキャナ
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 255×25×28mm |
重量 | 約150g |
解像度 | 300~900dpi |
電源方式 | 電池 |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
常に携帯したいコンパクトさ
小型化を重視するなら、ZINTのハンディスキャナもおすすめです。最大辺およそ25cm、重さは150gととてもコンパクトで、常にカバンに入れておいても負担になりにくいほど。書類の保管が難しく、頻繁に電子化をしたいという方にうってつけの商品です。
その分液晶画面などの機能はありませんが、シンプルタイプという程度で使いづらさはありません。電池式ですから、外出先で電力不足になっても簡単に用意できます。コスパが良いのも魅力です。
第6位 ZINT ハンディスキャナー
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 254×30×28mm |
重量 | 約145g |
解像度 | 300~900dpi |
電源方式 | 電池 |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
色ブレ機能付きで元と同じ色に
ZINTのハンディスキャナーはもう1つご紹介します。サイズは先ほどの商品に比べるとやや細長く、一方でより軽い作り。機能面も似ていますが、最大の特徴は色ブレ機能を備えていることです。読み取る元の色をそのままスキャン、再現しやすくなっているので、文字はもちろん写真やイラストにもおすすめ。
やはり液晶画面はないですが、エラーなどのチェックはできるので不便さはありません。ちなみに別売りの変換機を使えば、タブレットなどパソコン以外への転送も可能です。
第5位 エプソン スキャナー ES-60WB
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 272×47×33.8mm |
重量 | 約300g |
解像度 | 50~1200dpi |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
Wi-Fiで無線接続も
エプソンのES-60WBも、手で動かすのではなく本体に書類をさしはさんで読み取れるタイプです。手ブレやどうしても読み取りがずれてしまう方におすすめ。1枚のスキャンに掛かる時間も僅か4秒なので、むしろ手動より早いかもしれませんね。
またパソコンとの接続は、USBだけでなくWi-Fiによる無線も対象です。タブレットやスマホと通信することもできますから、パソコンを持っていない方でも使えますよ。最大1200dpiの解像度で、画像も鮮明です。
第4位 サンワダイレクト ペン型スキャナ X 400-SCN031
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 114.7×33×22.45mm |
重量 | 55g |
解像度 | – |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | なし |
OCR機能 | ○ |
テキストをなぞってスキャン
サンワダイレクトは、珍しいペン型のハンディスキャナーを扱っています。書類全体を読み取るわけではなく、なぞった部分のテキストのみ反映させるのが特徴。ゆえに長文のスキャンには向いていませんが、気になった部分、必要な部分だけ読み取るにはうってつけの商品です。
パソコンとの有線通信のほか、Bluetooth接続によってスマホやタブレットとも通信できます。ペン型ゆえに、一般的なハンディスキャナーに比べてサイズも重さもよりコンパクトなのも魅力です。
第3位 FUJITSU ScanSnap iX100 FI-IX100
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 273×48×36mm |
重量 | 400g |
解像度 | 150~600dpi |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | なし |
OCR機能 | ○ |
様々な場所へデータ保存
富士通のScanSnapシリーズも、スキャナーに直接差し込んで読み取るタイプ。Wi-Fi対応でスマホやタブレットへの表示も可能です。クラウドとの連携も可能であり、読み取ってすぐほかの人とデータを共有することができます。
またScanSnap Homeという読み取ったデータの管理ソフトもあり、データの整理に悩んでいる方にもおすすめです。解像度の上限がやや低めですが、文章をメインとするならさほど困らないでしょう。
第2位 富士通 スキャナー ScanSnap S1100
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 273×47×34mm |
重量 | 350g |
解像度 | 300~1050dpi |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
A3サイズの利用もOK
続いても富士通から。こちらはS1100型番で、IX100に比べるとやや軽いサイズ。最大の特徴はキャリアシートを使うことでA3サイズのスキャンも可能としている点です。大きい書類が多い、本のみ開きなどをまとめて読み取りたい方におすすめ。読み込める書類のタイプでは、ほかにプラスチックカードも含まれており、身分証明書のコピーを送る時などに重宝します。
さらに連続給紙機能によって、複数の用紙を続けてスキャンすることもでき、手間なく多くの書類を整理することが可能です。
第1位 サンワダイレクト 自動スキャナ 400-SCN022
タイプ | 単体で使用 |
---|---|
本体サイズ | 290×52×35mm |
重量 | 約400g |
解像度 | 300~1200dpi |
電源方式 | バッテリー |
データ保存媒体 | SD |
OCR機能 | ○ |
高画質なのに低コスパ
おすすめのハンディスキャナー1位は、サンワダイレクトの通常タイプ。富士通の商品と比べると無線接続ができない代わりに、解像度の上限が1200dpiと高めになっています。イラストなどもとみよることが多いならおすすめです。
また無線ができないと言っても、アダプタなどを使えば対象のスマートフォンやタブレットへの転送も可能。コスパも抑えていて求めやすく、よほど無線にこだわる方でなければ使いやすさに影響はないでしょう。
【2021年最新】ハンディスキャナーおすすめ人気商品の比較表はこちら!
商品画像 |
No.1
|
No.2
|
No.3
|
No.4
|
No.5
|
No.6
|
No.7
|
No.8
|
No.9
|
No.10
|
No.11
|
No.12
|
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商品名 | サンワダイレクト 自動スキャナ 400-SCN022 | 富士通 スキャナー ScanSnap S1100 | FUJITSU ScanSnap iX100 FI-IX100 | サンワダイレクト ペン型スキャナ X 400-SCN031 | エプソン スキャナー ES-60WB | ZINT ハンディスキャナー | ZINT ハンディスキャナ | Inlight iscan02 ハンディスキャナー | Aibecy ハンディスキャナー | イーサプライ モバイル スキャナ EZ4-SCN022 | iOCHOW ドキュメントスキャナー S3 | iCODIS ドキュメントスキャナー X7 |
タイプ | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | 単体で使用 | パソコン連帯 |
本体サイズ | 290×52×35mm | 273×47×34mm | 273×48×36mm | 114.7×33×22.45mm | 272×47×33.8mm | 254×30×28mm | 255×25×28mm | 258×39×28mm | – | 290×52×35mm | 361×85×70mm | 375×70×85mm(折りたたみ時) |
重量 | 約400g | 350g | 400g | 55g | 約300g | 約145g | 約150g | 200g | – | 約400g | 750g | – |
解像度 | 300~1200dpi | 300~1050dpi | 150~600dpi | – | 50~1200dpi | 300~900dpi | 300~900dpi | 300~1050dpi | 300~900dpi | 300~1200dpi | 1700万画素 | 1500万画素 |
電源方式 | バッテリー | バッテリー | バッテリー | バッテリー | バッテリー | 電池 | 電池 | バッテリー | 電池 | バッテリー | パソコンから供給 | パソコンから供給 |
データ保存媒体 | SD | SD | なし | なし | SD | SD | SD | SD | SD | SD | なし | なし |
OCR機能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
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