日本人なら源氏物語を読まずに死ぬな!京都在住ライターがとうとうと語る源氏物語現代語訳おすすめランキング!

「いづれの御時にか、女御更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給うありけり。」

女流作家紫式部によって描かれた世界最古の長編小説「源氏物語」は、1008年にこの一文で幕を開けます。

現代語に意訳してみると

「いつの帝のおさめるご時世だったでしょうか、たくさんの女御(帝の寝所にはべる妃候補)や更衣(帝の着がえを手伝う女官)が帝にお仕えしている中、さほど高貴な身分ではありませんが、格別に帝のご寵愛を受けている更衣がいらっしゃいました。」

という意味です。

このたいした身分でもないのに、帝のご寵愛を独り占めしたため、帝の他の正室や側室たちから恨まれいじめ抜かれて死んでしまったのが、桐壺の更衣です。

源氏物語の主人公、光源氏の母ですね。

桐壺の更衣は原文の中で「すぐれてときめき給う」と紹介されています。

「ときめき」という言葉は今でも期待や喜びで胸が躍るという意味や、恋をするという意味で使われていますね。

もとは「時めく」と書き、時のようになる、つまり時の人、時流に乗って栄えるという様子を表しています。

「時」とはここでは帝のこと。この頃の帝は最高権力者であり、神や天とも同等の存在ですから、帝に愛されるということはまさに時代に選ばれたようなものだったのでしょう。

今も天皇が変わると元号が変わり、日本人は一つの時代が終わったとしみじみ感慨にふけります。

源氏物語は王朝物語であり、今も日本に続く天皇を中心とした宮家が描かれ、モデルになった実在の帝も存在すると言われています。

現代の天皇陛下や皇太子殿下が、源氏物語に登場した帝たちの子孫かと思うと、悠久の歴史と高度な文化を持つ日本という国へのロマンと誇りは隠せそうにありません。

間もなく平成が終わろうとしていますが、1000年前から変わらぬ営みを続けてきた日本人のルーツが、人間の本質がそこに脈々と流れ続けているのです。

日本人なら源氏物語を読まずに死ぬな!

今回は世界に誇る日本古典の最高峰「源氏物語」オススメ現代語訳をランキングしてみました。

 

源氏物語の原文の難しさ・現代語訳の必要性

ここでもう一度、源氏物語の冒頭を原文で読んでみましょう。

「いづれの御時にか、女御更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめき給うありけり。」

現代語訳と照らし合わせれば、何となく意味は分かると思うのですが、実はこの文章、主語がないんです。

この文章の主語は「帝」ですが、これは女御や更衣が仕える人物は帝しかいないということが一つの判断材料になります。

また謙譲語や尊敬語をよく観察して、身分の高い人にしか使わない尊敬語だから、帝を示しているのだな、と自分で主語を補いながら読むのが日本の古典です。

これが日本語の難しさの一つで、英語では主語がない文章なんてありえないんですね。

古典に主語がない理由はいくつかあるのですが、その一つは日本では身分の高い人を名前で呼ぶのは失礼に当たります。

だから今も天皇陛下や皇族は、基本名前で呼ばず、陛下や殿下という呼び方をします。

美智子さまや皇太子さまという呼び方は実は誤りで、「皇居陛下」「皇太子殿下」が正しい呼び方です。

ですから古典では、極力身分の高い人を呼ばないように工夫され、主語を省略します。

源氏物語は、高貴な身分の人々を描いた王朝物語ですから、名前を呼んではいけないあの人ばかりが登場し、主語が割愛されまくりというお話になります。

この割愛された主語を自分で補って読むのは、相当日本の古典に造詣が深い人でないと、途中で挫折しそうですね。

原文で源氏物語を読んでみるというのはライフワーク並みに時間がかかってしまいます。

だからまずは現代語訳でおおまかなストーリーをつかんでおくのが、初心者には良いでしょう。

 

源氏物語の面白さ・魅力って?

源氏物語の面白さ数々あれど、一番の魅力は、人間の本質を描き切っていることにつきます。

1000年経っても変わらない、人が生きることの喜び、悲しみ、幸せ、不幸せ、全ての機微が描かれています。

私たちは源氏物語を読んで、1000年前から人がやることはたいして変わってないなと思うと、おかしくなったり救われたり、生きる勇気が湧いてきたりするのです。

男たちは、色々な女と楽しむことを望み、女たちはよりいい男と結婚してよりいい赤さんを産んでよりいい生活を手に入れることを望みます。

それでは、源氏物語の主人公光源氏の人生を追いながら、より源氏物語の魅力を深く探ってみましょう。

 

類まれなる美しさと才を兼ね備えた王子様の数奇な運命

源氏物語の主人公「光源氏」は、当時の帝である桐壺帝と側室桐壺の更衣の間に生まれた王子様です。

類まれなる美しさとあらゆる才に恵まれ、光り輝くようであったため、光の君、と呼ばれます。それはまさにおとぎの国のプリンスのよう。

もちろん次の帝になる資格を持っていましたが、母親の身分が低いことや正妻弘徽殿の女御の恨みを買ってしまうことを危惧し、桐壺帝は光の君を臣下に下します。

つまり皇族から離れて帝をお守りする家来のような立場になります。だから「光源氏」と、武士の籍として有名な「源氏」の姓がつくのですね。

このことは、物語にドラマティックな二つの主軸を与えます。

一つは、堅苦しい皇族から離れた光源氏は自由の身となり、フラフラと出歩き、様々な女性と恋愛を重ねてゆきます。

これが世界最古の長編恋愛物語として有名な源氏物語の一つの見所です。

そしてもう一つは、臣下まで降ろされてしまった光源氏は、途中須磨に左遷という憂目にあいながらも、最終的に「准太上天皇」という天皇に準じた待遇を受ける身分まで上り詰めます。

ここに立身出世物語という、源氏物語のもう一つの面白さが展開されてゆくわけです。

今でも「恋愛」と「立身出世」は、小説やテレビドラマ、映画など様々な創作において不変の人気テーマですね。

 

光源氏の女運

この世のものとも思えない美貌と全ての才に恵まれた尊き王子様、光源氏。これで女性にモテないワケがない。

様々な女性と恋愛遍歴をかさね、プレイボーイのイメージが強い光源氏ですが、実は女運がとっても悪いんです。

無償の愛をそそいでくれるはずの母親、桐壺の更衣は帝に愛されすぎた心労で、光の君が3才のときに亡くなってしまいます。

つまり光源氏の父親は、最愛の妻を守れなかったという一つの家族の不幸からこの物語は始まります。

では、光源氏がどのような女性をロマンスを繰り広げたのか、女性のタイプとともにざっとご紹介しましょう。

 

マザコン禁忌タイプ 藤壺の宮

光源氏の母である桐壺の更衣を失った桐壺帝ですが、何とその最愛の女性にうりふたつの藤壺の宮を妻にむかえます。

母親への思慕を重ねたのかこの藤壺の宮は、光源氏の初恋の女性となりますが、当然成就することはかないません。

ただの父親の妻というだけでなく、恐れ多くも神様のような存在である帝の妻なのです。そんな女性との恋なんて想像することさえ許されません。

しかし光源氏には叶わない恋ほど燃えるという困った性癖があり、最終的に藤壺の宮を犯してしまいます。

源氏物語は江戸時代に発禁になっておりますが、帝の妻と関係するのが不敬だという理由からのようですよ。

 

孤高の完璧女王様タイプ 六条の御息所

そして藤壺の宮への叶わぬ恋に苦しんだ十代の光源氏が次に愛したのは、東宮(皇太子のこと・桐壺帝の弟)の未亡人である7歳年上の六条の御息所でした。

六条の御息所は元皇太子妃だけあって、都中の男性から憧れを集める完璧な女性でした。

ですが高いプライドや年上である引け目が邪魔して素直になれない六条の御息所に、堅苦しさを感じた光源氏は距離を置くようになります。

このことを恨んだ御息所は恐ろしいことに、生き霊になって源氏の愛した女性たちを取り殺したと一説では言われています。

 

ツンケンお姫様タイプ 葵の上

六条の御息所に激しく恨まれて命を散らした一人の女性は、光源氏の正妻の葵の上です。この二人のバトルは車争いのエピソードが有名です。

葵の上はもともとは次の帝(光源氏の腹違いの兄、朱雀帝)の正妻に望まれていた高貴な身分の姫(母親が桐壺帝の妹)です。

ですが、桐壺帝は母のいない光源氏に協力な後ろ盾をつけさせるために、葵の上と光源氏を政略結婚させます。

このことは、若い二人をどうにもなじめない冷たい夫婦にしただけでなく、朱雀帝の一族に恨まれるという不幸をまねいてしまいます。

そしてまた光源氏は22歳の若さで、息子を生んで間もない正妻葵の上を失うという不幸を背負うことになるのです。

 

親が敵同士のロミオとジュリエット型タイプ 朧月夜

朱雀帝一族から望まれた姫、葵の上を奪うように結婚したばかりでなく、光源氏は何とまあ、朱雀帝の寵姫である朧月夜とも恋愛関係を持ってしまいます。

この朧月夜の姉が、朱雀帝の母、弘徽殿の大后です。

弘徽殿大后は正妻であったのに、夫の桐壺帝の愛を光源氏の母桐壺の更衣に独占された気の毒な王妃でした。また息子朱雀帝の帝の地位を光源氏に脅かされるという危機感も持っていました。

つまり、光源氏とその母を恨みに恨み、憎みに憎んでいたところに、光源氏に息子の正妻候補である妹朧月夜にまで手をつけられたわけです。

結局朧月夜は源氏との醜聞のため、正式な朱雀帝の妻になることができなくなり、大后の怒りは爆発します。

このスキャンダルのせいで、光源氏は須磨流しという人生最大の憂目にあうわけです。

 

こうしてみると、確かに光源氏は奔放に恋愛を繰り広げているようですが、当時の貴族の女遊びは、当たり前、たしなみみたいなものでした。

今のようにゲームやテレビなどの娯楽やスマホもない時代、恋愛ぐらいしかすることがなかったのです。

女遊びの激しさなら、光源氏の親友でライバルで従弟で義兄(正妻葵の上の兄)である頭の中将の方が、度を過ぎています。

今の価値観で、平安時代を語り、光源氏を裁くことなど誰にもできません。歴史に失礼です。

私には、母を失った傷つきやすい少年が、不器用ながらその都度必要だと思う女性を求めずにはいられない彷徨のようにも思えます。

そして光源氏の一番良いところは、モテモテにもかかわらず、一度でも愛をかわした女性は後々まで面倒をみてやった情の深さなんです。

まあ、王子様ですから甲斐性があったのでしょうが、少し品のない言い方をしてしまうと、やり逃げしないやりちんといったところですね。

 

男の夢を全てかなえたと言われる光源氏

光源氏は心から愛した女性には、たいてい先立たれてしまうという女運の悪さを背負っています。

ですが、やはりモテモテなので、男の夢を全て叶えたと言えるのではないでしょうか。

その男の夢にまつわるお話を主に二つ、ご紹介します。

 

ロリータ調教タイプ 紫の上

光源氏は18才のときに、藤壺の宮によく似た10歳の少女、紫の上を見初めます。似ていたのは少女が藤壺の宮の姪(藤壺の宮の兄の娘)だったからなんですね。

母を亡くした紫の上は、みなしご同然であり、このことを知った光源氏は半ば誘拐のように、少女を抱きかかえ家に連れて帰ります。

そして自分好みの女性に育てあげ、14歳になったときにパクッといってしまうわけです。

この少女を自分好みの女性に育て上げて妻にするというのが、男の一つの夢らしいです。

紫の上は最も光源氏に愛された女性と言えますが、同時に最も不幸な女性だったかもしれないと私は思うのです。

なぜなら光源氏は父であり兄であり夫でもある上に、紫の上は子供には恵まれませんでした。

私たち女性は、父を亡くしても夫に支えられたり、夫と別れることになっても、子供をよりどころにしたり、新しい恋人を作ったり、愛する男性を複数持つことで心のバランスをとるものです。

しかし葵の上は光源氏しか拠り所がないのです。恐らく頼る者が自分しかいない女性というのもまた、男の自尊心をくすぐるものなのでしょうね。

とはいえ、紫の上が藤壺の宮に似ているということは、光源氏の母親にも似ているということです。

こうなってくると光源氏はマザコンなのかロリコンなのかよく分からない性癖になっていますね。

男の悪いところを全て持っているのもまた、光源氏なのです。

 

逆玉ブランド王女タイプ 女三宮

太政大臣という最高職まで上り詰めた光源氏は、広大な土地に六条院という邸宅を建て、愛する女たちを住まわせます。

つまりハーレムを作ったのです。ハーレムというのは日本では帝や将軍、発祥となったイスラム圏でも皇帝などの一国の最高権力である元首しか作らないものです。

それをしてしまった光源氏は、一国の元首同等の権威を持ち、まさに栄華を極めたと言えるでしょう。

これが光源氏が叶えた最大の男の夢。今やハーレムを作れる男性なんて日本にはまずいませんね。

この頃光源氏は男盛りの35歳ですが、実はだんだん若い女性からモテなくなってきてるんですよ。

光源氏はかつて愛した女性たちの娘(六条の御息所の娘・秋好中宮や夕顔の娘・玉鬘)に色めいた気持ちを持ちますが、露骨に嫌がられてます。

若いときは美しくモテモテでも、年老いてモテなくなるというのは男女ともに現代も同じ。このあたりはリアルで本当に面白い。

そしてさらに!光源氏40歳とのきに、腹違いの兄である朱雀院の秘蔵っ子、女三宮との結婚話が持ち上がります。

皇女である女三宮を妻にむかえることは、光源氏にとってもステイタス、出世みたいなもんです。

ましてや彼女は14歳の若さ、そして紫の上と同じく藤壺の宮の姪(藤壺の宮の妹の娘)。この女性に光源氏が惹かれないワケがない。

しかし尊い身分である女三宮は、当然正妻にしなければなりません。するとそれまで正妻格であった紫の上が、側室落ちということになりますね。

結果、光源氏しか頼る男性がいない紫の上は、自分よりはるかに若く身分の高い女性の登場により、心労で患い命を縮めることになってしまいます。

かつて桐壷帝が最愛の妻を守れなかったように、息子の光源氏もまた最も愛する女性を守れずに死なせてしまうわけです。

また父の妻、藤壺の宮に手を出した光源氏は、息子夕霧に同じことをされるのを恐れて、彼を決して紫の上に近づけませんでした。

なのに…。

心労で患う紫の上の看病に光源氏がかかり切りになると、表面上は最も大切にしなければならないはずの女三宮への扱いがおざなりになってしまいました。

これを快く思わない男が二人。一人は女三宮の父、朱雀院。そしてもう一人は女三宮に想いを寄せる柏木…。

人はいつか自分のしてきたことのツケを払わされる日が来る。私はそう信じています。

まさに光源氏は、父にしでかしてしまった罪が、全て返ってくるという因果応報を受けるわけです。

全てを手に入れ栄華の極みに立ったはずの光源氏に訪れる人生最大の屈辱。

私は物語も終盤に差し掛かったこの当たりが、源氏物語の中で一番面白いと思います。

ここからはぜひ、これからオススメする源氏物語現代語訳を読んで、光源氏の運命を見届けてください。

 

源氏物語 現代語訳おすすめ8選

 

8位 源氏物語 江川達也

出典: Amazon.co.jp

源氏物語(江川達也) コミック 1-7巻セット (YJC-UJ愛蔵版)

「東京大学物語」や「まじかる☆タルるートくん」で有名な漫画家による、漫画版源氏物語です。

漫画の中に原文も書かれており、絵と現代語訳と、三つの視点から楽しめるのが魅力。

よくぞこんな大変なことにチャレンジしたなと感嘆したものですが、全54帖のうち、7帖の「紅葉の賀」で終わってるんですね。

そしてタルるーとくんの頃から思っていたのですが、男性作家だけあって、性愛のシーンがねちっこいというか、あけすけといいますか、あまりロマンティックじゃないんですね。

男性の妄想と願望がこめられている描写になっています。青年向けですね。

個人的に、やはり源氏物語は女性作家で読みたいと思うのです。

 

 

7位 謹訳源氏物語 林望

出典: Amazon.co.jp

謹訳 源氏物語 一 改訂新修 (祥伝社文庫)

国文学者で男性である訳者らしく、非常に簡潔で軽快な文体です。

本当に私たちが普段使うような口語体で書かれているので、すらすら読めます。

謹訳とは林望の造語で、ひたむきでオリジナルな訳という意味がこめられているようです。

源氏物語の本来の語り手は老女房ですが、特に立場のない語り手に変えることで、敬語をなくしニュートラルな文章になっています。

注釈を無くしたのも特徴。源氏物語の入門書として全ての人にオススメ。

 

 

6位 新源氏物語 田辺聖子

原文は光源氏の母親の物語から始まりますが、この訳は少し時が経って、光源氏の恋模様から始まります。

新しく源氏物語を構築した、まさに「新」源氏物語ですね。

とても分かりやすいリズミカルな文章でつらつら読めます。まるで古典とは思えない現代の小説を楽しんでいるかのよう。

それでいて源氏物語の優雅な世界も生き生きと描き出し、古典を読んだという満足感に耐えうる作品です。

ばっさり割愛されている章があるので、今回は6位にしましたが一番根強いファンの多い現代語訳ではないでしょうか。

 

 

5位 源氏物語 瀬戸内寂聴

敬語で書かれているので、美しい日本語を堪能できます。

私は日本語は世界で一番難しい言語であるけれども、世界で最も美しい言葉だと思っています。

それはやはり尊敬語や謙譲語が存在し、相手によって言い方を変えるという細やかさがあるからです。

この敬語はとても日本人を悩ませますが、瀬戸内 寂聴訳なら敬語の勉強にもなるので、一石二鳥というわけです。

読み聞かせにも持ってこいですね。

原文に忠実に話がすすむところ、和歌にスポットを当てて丁寧な解説がついているところも特徴。

巻末に詳しい用語解説や人物相関図もついていますので、初心者にも理解しやすいですね。

 

 

4位 源氏物語 円地文子

出典: Amazon.co.jp

円地文子訳源氏物語 全10巻セット

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源氏物語 巻1 (新潮文庫 え 2-8)

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源氏物語 巻2 (新潮文庫 え 2-9)

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源氏物語 巻3 (新潮文庫 え 2-10)

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源氏物語 巻5 (新潮文庫 え 2-12)

私が読んだのがこの訳です。なるべく原文に忠実に、詳しく読みたかったのでこれを選びました。

原文に忠実ではあるものの、主語を補い、さらに独自の解釈が本文に加筆されています。

とても源氏物語の世界を素直に再現しているのではないかと思われますが、ひとつの文章がかなり長め。

私は読むのに数年かかりました。ですが読み終えたときの達成感といったら読書好きにはたまりません。

すっかり源氏物語通になれた気分も楽しめるので、ぜひチャレンジしてほしいですね。

章ごとに登場する人物図がついてるので、人間関係も混乱せずに物語を追えます。

 

 

3位 源氏物語 角田光代

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源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)

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源氏物語 中 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集05)

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源氏物語 下 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集06)

まさに現代語訳と言うにふさわしい、最新の新訳です。

原文に忠実ですが、敬語や主語を省いてシンプルな文章でとっても読みやすいです。これはもう現代小説ですね。

その章ごとに、簡単な説明文が添えられているので、これから読む章をイメージしてから読むことができます。

解説などはついてませんが、物語の中できちんとおさめられているので、特に必要ありません。

サクサク読めるのが特徴なので、源氏物語のドロドロが苦手という人や男性にもオススメですね。

 

 

2位 あさきゆめみし  大和和紀

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あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット

絵の美しさを堪能できる大判タイプで読むのがオススメ

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あさきゆめみし―源氏物語 (1) (KCDX (401))

源氏物語を美しい絵で描き出した漫画版です。

やはり1000年も前の作品に登場する生活用具や建物、着物などは想像しにくいこともしばしば。

それらが全て絵で描かれているので、世界観が一目瞭然。何でも背景だけを描く専門のアシスタントがいたのだとか。

漫画でありながら、源氏物語の美しい言葉の世界も表現されています。何より少女漫画だけあって、登場人物の心の機微が繊細に描かれ感情移入がしやすいですね。

受験勉強対策として、高校生にもオススメ。

あさきゆめみしでざっと源氏物語の世界をつかんで、少し難解な現代語訳に挑戦するのがいいと思います。

そして私は小説も漫画も描くから分かりますが、漫画はとても時間がかかってたいへんなんです。この作品を仕上げる苦労を思うと、気が遠くなります。

そこにリスペクトを示して2位!!

 

 

1位 六条御息所 源氏がたり 林真理子

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六条御息所 源氏がたり 上 (小学館文庫)

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六条御息所 源氏がたり 下 (小学館文庫)

光源氏の愛人である六条の御息所が語る、源氏物語です。

実は私、源氏物語の中で六条の御息所が一番好きです。だって生霊になって愛する人のところに飛んでいけるんですよ、ステキ…。しかも嫌いな女を取り殺す能力もあるし。

私にもその能力、お裾分けしていただきたいものです、ウラヤマ。

この作品の素晴らしいところは、何といっても分かりやすさです。林真理子が持つ女のイヤさをこれでもかと描き出す筆力は、右に出るものはいないでしょう。

ですから登場する女性たちの心理が深く描かれ、複雑な人間関係が克明に浮かび上がり、とても理解しやすいのです。

これを読んでも源氏物語のストーリーが理解できないというのであれば、もう、あきらメロン。

今年の大河ドラマモ林真理子原作の「西郷どん」ですね。林真理子イヤーということで、ナンバーワンの軍配を。

 

 

まとめ

今回紹介した現代語訳以外にも、 谷崎 潤一郎や与謝野晶子など、日本を代表する作家たちが源氏物語を訳しています。

ただあまりに古く入手しにくいことと、基礎的な知識がないと理解が難しいので、今回は割愛しました。

これほど著名な作家たちが、源氏物語に惹かれるのは、やはり今も変わらぬ人間が生きることの全てがそこに描かれているからです。

次から次へと新しい創作物は世に出ていきますが、人生や男と女、愛や美しさというテーマについては、すでに源氏物語で描き切られているのではないでしょうか。

もしも紫式部が現代に生きていたら、その筆一つで、ずいぶんな億万長者になっていたことでしょうね。

この永遠に色あせることのない、日本の情緒に溢れた誇り高き物語を、ぜひ死ぬまでに完読してください。

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