みなさんは「波佐見焼」という食器を知っていますか?
カフェなどおしゃれな飲食店はもちろん、SNSでも人気の商品で存在を知っていなくとも一度は目にしたことがある、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
真っ白な食器に濃いブルーが施された爽やかなデザインや、純和食器など種類も豊富。
食器好きの人であれば1枚は持っているであろう波佐見焼。
今回はそんな素敵なのに普段使いにもピッタリな波佐見焼についてご紹介していきたいと思います。
そもそも波佐見焼って?
波佐見焼とは400年前の江戸時代から長崎県東彼杵郡波佐見町付近で作られている、粘土を主な原料とした陶磁器。
この波佐見町で焼かれている陶磁器を「波佐見焼」と呼んでいます。
1690年代、波佐見焼最大のヒットとなった「くわらんか茶わん」が日本中で販売され、その名を全国に広げました。
昨今ではそのモダンでシンプルなデザインから若い人からも人気を集めていますよ。
また、最近のSNSでは和食以外のお料理をあえて和食器に盛り付けることが流行っており、その際に波佐見焼が使われていることも多くあります。
デザインもしっかりとした和テイストのものから、どこか北欧を感じさせるようなデザインのものまで種類豊富で
お手頃な価格の物も多く、普段使いのお皿としても老若男女問わず人気がある波佐見焼の特徴です。
波佐見焼の魅力
コンセプトは”日常の器”
波佐見焼のコンセプトは”日常の器”。
もともと陶磁器は耐久性に優れ、熱伝導率も低いのでお料理をよそっても器が厚くなりにくいのが特徴です。
そのため、湯飲みやお茶碗なども非常に人気で、種類も豊富にそろっています。
扱いに慎重になる必要もなく、また、手ごろな価格の器が揃っている波佐見焼はまさに日常使いにぴったり!
使いやすく、お値段も手ごろでカフェや雑貨店をはじめ、様々な場所で目にする機会があり、どこか懐かしさを感じることのできる私たちに馴染みある器の一つです。
藍色・瑠璃色
波佐見焼といえば白ベースのお皿に藍色や瑠璃色で模様がデザインされた食器を一番に思い浮かべる方も多いのではでいでしょうか。
深みとどこか涼し気な藍色は主張しすぎることがなく、どんなお料理も引き立ててくれます。
食卓に1皿あるだけでワンポイントにもなりますよ。
北欧テイスト
和食器にもかかわらずどこか北欧を感じさせるデザインの食器が数多く存在する波佐見焼。
特にデイジーシリーズやbirdシリーズ、ORIMEシリーズ、ブルームシリーズなど北欧テイストが強い印象を受けます。
とはいえ、やはり和食器には変わりないので和食を盛り付けてるとどこか粋な風合いに。
トーストやパスタなど和食以外のお料理を盛り付けると一体感すらある。そんな不思議で魅力的な”和食器”です。
波佐見焼のブランド
波佐見焼にはたくさんのブランドがあるのをご存知でしょうか?
ここでは簡単に波佐見焼で人気のブランドについてご紹介したいと思います。
白山陶器
波佐見焼について調べると白山陶器という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「グッドデザイン賞」や「ロングライフデザイン賞」など数多くの賞を受賞している白山陶器の器たちは、使いやすさを追求して作られておりシンプルだけど、飽きの来こないデザインが魅力。
また白山陶器といえば「重ね縞」や前述でもご紹介した北欧を感じさせる「ブルームシリーズ」も人気。
瑠璃色で描かれたお花柄の食器は北欧ブランドのMon amieやARABIAが好きな人たちからも人気を集めているシリーズで、
デザインだけでなく細部までこだわりを持って作られており、日本の技術の細かさを感じることができますよ。
個人的には最近白山陶器のキルト 角土瓶が欲しいと見ていたところです。
HASAMI PORCELAIN
どこか懐かしい波佐見焼をより現代風にデザインし作られたのがHASAMI PORCELAIN。
自然を感じさせるシンプルでモダンなデザインと独特な色合いの器たちは磁器に少量の陶器が混ぜられた土で作られており、手にした時の肌馴染みがなんとも言えません。
その質感や風合い、フォルムはどんなお料理にもマッチし、どっしりとしたデザインで存在感はあるのに主張しすぎることがなく、一気にフォトジェニックな食卓になります。
器のほかにも木製のトレイも人気で、なかなか他にはないデザインのものが数多く取り揃えられています。
h+
波佐見の「h」に三人のインテリアスタイリストと雑貨プランナー、堀江陶器がその思いを「+」して作った「h+」。
インテリアスタイリストと雑貨プランナーが手掛けているだけあってシンプルだけど使い勝手の良いデザインばかり。
お花や小鳥の形をした器をはじめ、女性らしい優しいフォルムやデザインには温かさまで感じさせてくれます。
前述であるbirdシリーズやORIMEシリーズはh+のもの。
子どもから大人まで、どんな食卓にも馴染む食器が多いのが魅力的ですよ。
個人的には先日店頭で見かけたORIMEヘリンボーン6寸皿と息子用にbirdシリーズのプレートが欲しいと思っているところです。
BAR BAR 馬場商店
有限会社マルヒロが手掛けるBAR BAR。
波佐見焼といてば藍色・瑠璃色の食器が多い中、紅色の食器も扱い、男女ペアで使用する人も多くみられます。
使い勝手のいい和テイストの食器が多く、その一つ一つには江戸時代から続く伝統や職人技を感じずにはいられません。
また、別ブランドの「HASAMI」は和食器の多いBAR BARとは正反対にアメリカ大衆食堂をイメージして作られたカラフルでレトロなデザインの器が多く取り揃えられており、こちらも大変な人気を誇るブランドです。
個人的にはミニ丼としてBAR BARの藍駒シリーズの茶碗を購入しようと見ていたところです。
波佐見焼選びのポイント
ブランドごとのコンセプトを知ろう
波佐見焼には数多くのブランド・作り手が存在します。
昔ながらの和食器のみを展開するブランド、和と洋を融合させているブランド、
和食器を現代風にアレンジしているブランドなど、それぞれにコンセプトや趣向があり、まずは自分好みのブランドを見つけることが第一になります。
使い勝手
波佐見焼自体が「日常使い」をコンセプト・モットーとしているので、基本的にはどの器も非常に使い勝手がよく、手の馴染みも良いのが特徴ですが
物によっては電子レンジや食洗器などの使用ができないもの、取り扱いに注意が必要なものもあるので購入前に事前にチェックすることをおすすめします。
実際に手に取る
本場である長崎県までわざわざ出向くことは難しいですが、波佐見焼の食器を多く取り扱うお店は全国にたくさんあります。
マットな質感のものから、土っぽさのあるもの、ツルっと光沢のあるものまで、様々なタイプの器が存在するので
波佐見焼を購入したことがない場合、まずは実物がどのようなものなのか実際に手に取り、その手触り・肌馴染みを実感してみてはいかがでしょうか。
気になる波佐見焼おすすめ10選!
利左エ門窯 ブルー彫 6寸皿

出典: Amazon.co.jp
モダンで温かみのある器を作り続けている利左エ門窯の蒼鎬シリーズ。
何とも言えない独特で深みのある青色に丁寧に手彫りされた鎬。
まさに職人技が生きてる、そんな繊細で魅了される一皿です。
この器ならただトーストした食パンを乗せるだけ、ちぎっただけのサラダを乗せるだけでもおしゃれに魅せてくれそうですね。
利左エ門窯 黒刷毛飛び鉋 フルーツ皿

出典: Amazon.co.jp
蒼鎬シリーズとは打って変わった白と黒でモダンな雰囲気漂う飛び鉋シリーズです。
一つ一つ手作りされた器は深い味わいがあり、濃淡など個体ごとの微妙な差こそが魅力的。
メイン料理を盛り付けるサイズではないですが
食卓の雰囲気、色合いを引き締めてくれる一枚です。
白山陶器 BLOOM リース プレート

出典: Amazon.co.jp
白山陶器で人気のBLOOMシリーズ。
器の淵に瑠璃色で模様が描かれた「リース」と、器の中央に描かれたブーケの2種類があり、
筆者がおすすめしたいのはこちらの「リース」。
白磁と瑠璃色のコントラストが綺麗で思わず目を引く一枚です。
和洋問わずに様々なシーンで使用できるのも嬉しいですよね。
白山陶器 P-8 平茶わん

出典: Amazon.co.jp
全100種類ある白山陶器の平茶碗。
シンプルなものから、存在感のあるものまで様々はデザインの平茶碗があり、
1つといわず、2つ、3つと自分好みの器が見つかること間違いなし。
複数購入して気分やお料理・食卓の雰囲気で使い分けるも良し、お気に入りの1つを見つけて使い続けるも良し、平茶碗なので米以外の料理を盛り付けるも良し。
100種類ある中からどれを買おうかと悩むのも楽しいかもしれませんね。
白山陶器 キルト 角土瓶

出典: Amazon.co.jp
前述で筆者が購入を検討していると言っていた白山陶器の角土瓶
白磁に藍色、水色、グレーで描かれたキルト柄がどこかレトロで、かわいく一目で好きになりました。
可愛らしい柄とは対照的にシャープなフォルムも魅力的。
同シリーズの湯呑と合わせることで、
ほっと一息お茶を飲む時間が安らぎだけでなくワクワクと心躍る時間にもなりそうですね。
馬場商店 いろはシリーズ 麻の葉文 中皿

出典: Amazon.co.jp
グレーがかった白磁に藍色で描かれた模様は食卓に1枚あるだけで目を引くこと間違いなしの一皿。
繊細な作りにも関わらず、電子レンジ・食洗器が使用できるという使い勝手の良さが魅力。
和食には欠かせない器になりそうですね。
HASAMI プレート グレー

出典: Amazon.co.jp
有限会社マルヒロが展開するHASAMIのプレート皿。
50、60年代のアメリカ大衆食堂をイメージして作られており、機能性抜群。
使い勝手も良く、カラーバリエーション豊富なところが魅力的です。
価格も手ごろなので一家でそれぞれ好きな色を購入するのも楽しいですね。
Nishiyama デイジー カップ

出典: Amazon.co.jp
株式会社西山のブランド「Nishiyama」で人気のデイジーシリーズ。
平皿も人気ですが、個人的にはこちらのカップがお気に入りです。
使い勝手のいいサイズで湯呑みとしてや、蕎麦猪口として、ミニサラダカップとしてなど様々なシーンで活躍してくれます。
何よりリーズナブルな価格も魅力の一つですよ。
翔芳窯 ブルーの器 変形大鉢

出典: Amazon.co.jp
翔芳窯で人気の変形鉢。
手作りの温かみと不規則に波打つ淵、手書きのデザインがパッと目を引く一枚です。
まさに”ありそうでなかった”そんな形ではないでしょうか。
茶色くなりがちな煮物もこの器に盛り付けるだけで一気に華やかになりとうですね。
和山窯 くらわんか 飯碗 藍駒

出典: Amazon.co.jp
波佐見焼といえばやはり「くらわんか碗」ではないでしょうか。
高価なイメージのあった磁器を庶民に広めるひっかけとなった一品です。
和山窯の広東丼シリーズはそんなくらわんかをモチーフに作られており、ぽってりと重みのあるフォルムは可愛さと、どこか懐かしさを兼ね備えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した波佐見焼のブランドや器はほんのごく一部。
もっともっとおすすめしたい物が本当にたくさんあります。
お気に入りの器があるだけで日々のお料理が楽しくなり、次はどんなものを作ろうか、この器にはどんなお料理が合うかな、と考えるだけでも楽しくなりますよ。
数ある波佐見焼の中から自分好みのブランド・一皿が見つかりますように☆