「最近スマホの動きが遅くてイライラする…」もしかしたら、スマホ内のデータ容量不足かもしれません。その場合は『マイクロSDカード』を活用がおすすめです。マイクロSDカードを使うことのメリット、設定・保存の仕方からおすすめアイテムまで紹介します。
目次
【スイッチ・スマホ】マイクロSDカードとは?
SDカードには『SD』『mini(ミニ)SD』『micro(マイクロ)SD』の三つがあり、マイクロSDカードは最も小さいサイズです。
マイクロSDカードは、スマホ・タブレット・ゲーム機器などに挿入して使用可能です。まずはマイクロSDカードの基本的な使い方についてまとめました。
「そもそもマイクロSDカードって何?」「具体的にどのような使い方をするの?」まずは、今さら人には聞きづらい基本的な使い方について確認しましょう。
Androidスマホのデータを保存する
マイクロSDカードとは、『メモリカード』 の一種です。スマホの中のデータを転送したりコピーしたりして保存ができます。
スマホといっても、Androidに限られるため注意が必要です。iPhoneでは使えません。
またAndroidのスマホでも、機種によってはアダプタが必要だったり、SDカード自体が使えなかったりします。自分のスマホが対応しているかの確認が必要です。
スマホで写真・動画を多数撮影し本体の容量がいっぱいになったときに、マイクロSDカードにデータを移すことでスマホ内に余裕を持たせることが可能です。
スマホのデータバックアップとして使う人もいます。データをうっかり消してしまったとしても、復元が簡単です。
ニンテンドースイッチのデータも保存できる
ニンテンドースイッチのデータ保存にも使えます。ニンテンドースイッチ内の本体保存メモリは32GBと、意外と少ないのです。
何種類もゲームをダウンロードしたり、プレイしている間に撮ったゲームの動画やキャプチャ画像などをたくさん保存したりすると、本体の記憶容量がいっぱいになることも珍しくありません。
マイクロSDカードにデータを移行・保存することで、よりサクサクとした軽快な動作でゲームを楽しめます。
【容量】マイクロSDカードの容量とスピード性能
マイクロSDカードを購入するときには、自分がどれだけのデータ容量を必要とするかを考えることが大切です。
いくら値段が安いからといって、実際に必要なデータを保存しきれない容量のカードでは意味がありません。
ここではマイクロSDカードの容量とカードの種類について学びましょう。
最大容量によって規格が変わる
マイクロSDカードは、最大でどれだけデータを保存できるかによって規格が変わります。その種類は三つあり、以下の通りです。
マイクロSDカード | 2GBまで |
---|---|
マイクロSDHCカード(SD High-Capacityの略) | 4~32GB |
マイクロSDXCカード(SD eXtended Capacityの略) | 64GB~2TB |
どれを選ぶかは、シンプルに容量の違いで判断すればOKです。基本的に、容量が大きくなるほどカードの値段も高くなる傾向にあります。
対応機種によって使えないものも
スマホやタブレットの機種には、SDXCカードやSDHCカードが使えないものもあります。
SDカードのみに対応しているスマホは、SDHCカードとSDXCカードは使えませんし、SDHCカードに対応している機種であればSDカードは使えてもSDXCカードには対応していません。逆にSDXC対応なら、三種類とも使用可能です。
なお、Androidのスマホは、どのマイクロSDカードが使用できるかは機種によってさまざまです。カードを購入する際には、きちんと自分のスマホに対応しているかどうか確認をしましょう。
ニンテンドースイッチはいずれの種類も対応していますが、SDXCカードはインターネット接続しながらの本体更新が必要となります。
【処理速度】マイクロSDカードのスピードクラス
いくらカードの容量が大きくても、情報をタイムリーに処理できるだけの能力がなければうまく機能しないものです。
それぞれのマイクロSDカードが、どれだけの速さでデータ処理できるのか知ったうえで、適切な種類を選ばなくてはいけません。
その一つの規格に『スピードクラス』があり、以下で詳しく説明します。
また『スピードクラス』のほか、『書き込み速度(最高速度)』『読み取り速度』『アプリケーションパフォーマンスクラス』なども購入時にチェックしましょう。
高ければ高いほど作業が快適に
『スピードクラス』は、マイクロSDカードに対するデータの書き込み速度を表した規格で、数値は『最低保証速度』を示します。
動画撮影などは特に、書き込む速度が遅いと不具合が生じるため、きちんと各機器の性能に合ったカードを選びましょう。
スピードクラス | CLASS2・4・6・10の4種類。それぞれ〇MB/秒を意味する |
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UHSスピードクラス | UHSスピードクラス1は10MB/秒、UHSスピードクラス3は30MB/秒 |
ビデオスピードクラス | V6・10・30・60・90の5種類。それぞれ〇MB/秒を意味する |
3種類もあり混乱しがちですが、徐々にビデオスピードクラスへ統一が図られる予定です。いずれにしても『数値が高いほど処理能力も高い』点はおさえておきましょう。
【使い方】AndroidスマホでのマイクロSDカードの使い方
ここからは実践編です。実際にAndroidのスマホでデータのやり取りをする方法について紹介します。
初めてマイクロSDカードを使うときには戸惑うこともあるかもしれませんが、使い方をマスターするとスマホの使い勝手がグンとアップするはずです。
装着と設定方法
マイクロSDカードのスマホへの装着方法は、機種によってさまざまです。
挿入先はSIMカードスロットかSDカードスロットかなど、マニュアルなどを見て自分のスマホの仕様をチェックします。挿入する際はカードの向きや表裏なども確認することが大切です。
カードを挿入したら、次はデータの保存先を設定します。写真や動画など、容量の大きなデータをマイクロSDカードに保存するよう設定しましょう。
アプリ内の設定画面から、保存先をマイクロSDカードに設定します。機種によっては自動で変わる場合もありますが、手動設定の方法も知っておくに越したことはありません。
選択したデータのみを保存するには
次は、全てのデータを移動するのではなく、選択した写真・動画データのみをマイクロSDカードに保存する方法です。
- スマホの『設定』画面を開き、『ストレージとメモリ』を選択
- 画面上部をタップすると、詳細画面が開く
- 『SDカードへデータ転送』を選択
- 内部ストレージ内から、マイクロSDカードへ移動させたいデータを選択
- 画面の右下にある『転送』を押す
- アクセス許可の確認画面があれば『許可』を選ぶ
- データ転送が完了するのを待つ
ファイルの容量によって、作業に必要な時間が変わります。容量が大きければ、当然それだけ時間も長く必要です。
ファイル管理アプリの使用もおすすめ
スマホ内のデータをマイクロSDカードに保存する際に便利なのが、『ファイルマネージャー』などのファイル管理アプリです。
スマホ内のデータをフォルダ形式で表示・検索できるので、たくさんのファイルを一括転送する際にも役立つでしょう。
ファイルマネージャーは何種類もあります。Google Playストアなどでチェックして使い勝手のよいものを選びましょう。
なお、基本的に移動が可能なデータは文書・音楽・写真などの画像・動画といったファイルです。アプリそのものも移動できる場合もありますが、スマホの動作が遅くなる可能性もあります。
マイクロSDカードリーダーとは
スマホやニンテンドースイッチのデータをマイクロSDカードに保存した後で、そのデータをさらにパソコンなどで二次活用したいときには、二つの機器の橋渡し役が必要となります。
そこで『マイクロSDカードカードリーダー』の出番です。一台あると便利でしょう。
マイクロSDカードリーダーでできること
『マイクロSDカードリーダー』とは、マイクロSDカード保存した写真や動画をパソコンなどほかの機器に読み込ませるために使用するデバイスです。
マイクロSDカードリーダーにマイクロSDカードを挿入しパソコンに接続することで、カード内のデータを編集したりコピーしたりできます。
パソコンへの接続方法はUSBが主流です。クラウドストレージのように、インターネットに接続する必要もないため手軽といえます。
マイクロSDカードリーダーの選び方
マイクロSDカードに対応していることが大前提です。SDカードやミニカード専用のものでは使えません。さらにSD・SDHC・SDXCの規格についても、きちんと対応しているものである必要があります。
そのほか、Androidのスマホに接続できる端子かどうか、使っているパソコンのOSに対応しているかどうか(Windows・Mac・Linuxなど)についてもチェックしましょう。
データの転送速度も重要です。『UHSスピードクラス』がデータ処理の速さを示します。
【ランキング】マイクロSDカードおすすめ人気ランキング3選
最後は、おすすめのマイクロSDカードを三つ紹介します。
国産だけでなく海外ブランドも多数ありますが、信頼性という面ではやはりある程度定評のあるメーカーの商品を選ぶ人が多いようです。
microSDHCカード 32GB MU-J032GX(TOSHIBA)
出典: Amazon.co.jp
国内大手メーカー東芝の製品ということで、安心度が高いSDHCカードです。
32Gの容量、スピードクラス10、UHSスピードクラス1、転送速度100MB/秒というハイスペックで、フルHD動画撮影にも適します。
スマホはもちろん、高画質なデジタルカメラで撮影したデータもたくさん保存可能です。ドライブレコーダー用として購入する人もいます。
専用アダプタも付帯しており、より幅広いデバイスに対応できるでしょう。
microSDXCカード 64GB TS64GUSD300S-AE(Transcend)
出典: Amazon.co.jp
Transcend(トランセンド)は台湾に本社、アメリカ・ドイツ・中国などに拠点を置くグローバルなIT企業です。
このカードはSDXC規格で、64GBもの容量を誇ります。データ読み出しは最大で95MB/秒、SDスピードクラスはClass10、UHSスピードクラスはUHSスピードクラス1で、高速な処理が可能です。
また、無料のデータ復旧ソフトウエア『RecoveRx』に対応しているので、写真・動画・音楽デファイルなど、大切なデータを間違って消してしまったときのセーフティネットとしても活用できます。
microSDXCカード 128GB SDSQXA1-128G-GN6MA (SanDisk)
出典: Amazon.co.jp
アメリカの大手メーカーSanDiskの、128GBという大容量SDXCカードです。
読み込みは最大160MB/秒、書き込みは最大90MB/秒の速度で、高速アクション写真や4K UHDビデオも撮影・転送ができます。
スマホ・タブレットだけでなく、ニンテンドースイッチ・アクションカメラ・ドローンなどでも使用が可能です。高解像度の画像や動画も、ストレスなくサクサクと処理ができるでしょう。
衝撃・温度・水・X線への耐久性も高いので、安心して使用できるでしょう。
マイクロSDカードの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、マイクロSDカードの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
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マイクロSDカードを活用しよう
マイクロSDカードは、スマホやタブレット・ニンテンドースイッチのデータの転送・保存ができるメモリ媒体です。
写真や動画を大量に撮影したり、たくさんの種類のゲームをプレイしたりする人にとっては、機器のデータ容量不足から解放してくれる強力なツールといえるでしょう。
マイクロSDカードのデータをパソコンでも使いたいという人は、マイクロSDカードリーダーがあるとより利便性が高まります。
パソコン内で写真・動画のオーガナイズをしたり、ゲームのキャプチャ画像などをSNSで発信したりと、よりデータの活用範囲が広がるかもしれません。