コロナ禍によってリモートワークやオンライン授業の機会もぐっと増えてきましたが、そうでなくてもノートパソコンが欠かせないのが大学生です。講義やゼミでの研究発表から卒業論文、研究のための資料探し、また就職活動などでもオンラインでやりとりする機会は多くなりました。
デスクトップと異なり、本体ごと持ち運べるノートパソコンは、逐一データをUSBメモリなどにコピーする手間なくいつでも使えるのも便利です。今回はそんなノートパソコンの中でも、大学生に向いた商品に絞って選び方やおすすめなどをご紹介します。
目次
大学生ノートパソコンを選ぶ時のポイント
過去にパソコン購入の機会がある方も、大学での講義や研究用としてパソコンを購入するなら、それに見合う選び方を知っておきましょう。
文系・理系で選ぶ
実は大学で学ぶ内容によっても、おすすめのノートパソコンは変わります。
文系
まず文系は、主にレポート作成や発表時のPowerPoint利用でノートパソコンを使います。資料探しでネットサーフィンすることを踏まえても、Core i5程度のCPUを備えていれば問題ないでしょう。
理系
一方理系は、関数などの計算、プログラミングなど、使うパソコンにも高スペックさが求められます。大学で指定された内容を満たすことはもちろん、CPUは最低でもCore i7以上が望ましいです。
OSで選ぶ
ノートパソコンのOSは、以下の2社がほとんどを占めています。
Windows
1つ目のWindowsはシェアも半分以上、多くのパソコンメーカーが採用しています。次でご紹介しているMicrosoftOfficeのメーカーでもあり、大学はもちろん、企業でもWindowsOSを採用していることが多いです。就職後にも慣れたパソコンを使いたいなら、Windowsを選ぶことをおすすめします。
Mac OS
MacOSは、主にApple社製品のノートパソコンに搭載されているOS。他メーカーのパソコンで採用されているケースはほとんどないようです。ただMicrosoftOfficeなど、ソフトの多くはMacにも対応しているため、選んだからと言って不便とは限りません。iPhoneなどほかのApple社製品とも相性が良いですから、普段からApple社製品に慣れ親しんでいる方なら使いやすいでしょう。
Microsoft Officeの有無で選ぶ
MicrosoftOfficeは、WordやExcel、PowerPointと言った事務系ソフトをまとめたものです。名前の通りマイクロソフト社製品を指し、文書作成ならWord、プレゼンならPowerPointなど、大学を含む多くの場で使われています。
MicrosoftOfficeの入ったパソコンは、入っていない場合に比べて高額。ゆえに安価な他社のOfficeソフト、場合によっては無料で利用する方も少なくありません。しかしその際はMicrosoft社製品との互換性を要チェック。互換性が低いと文字化けなどのエラーが生じるため、せっか作った資料が教授や同期に送れない、大学のパソコンで発表できないケースもあります。
型で選ぶ
ノートパソコンの型は、1つのみではありません。
ノートパソコン型
まずは一般的にノートパソコンと呼ばれるタイプ。モニター部分とキーボードとが一体化しており、ノートのように閉じることでコンパクトに収納・持ち運びができます。デスクトップ並みの機能を備えた高スペックな商品も多い一方、大きさも様々で、据え置き感覚で使われるノートパソコンも多いです。
タブレット型
タブレット型のノートパソコンは本体を折り曲げてモニター部分のみを利用したり、キーボード部分を取り外せるタイプです。タブレットと同じくモニターにはタッチパネルがあるため、文字入力不要などタッチ操作で十分な時に便利。キーボードを取り外せるタイプはよりコンパクトにもできますから、状況に応じて使い分け、荷物を減らせる魅力があります。
サイズで選ぶ
上でも触れたように、ノートパソコンはデスクトップよりコンパクトでも、そのサイズは様々です。持ち歩きを考慮するなら、13インチ以内がおすすめ。13インチ以下であれば、A4サイズのバッグにも入るので、通学用カバンを買い替えたり増やすことなく使えます。
ちなみに、コンパクトさでいえば10インチ程度のノートパソコンもありますが、あまり小さいとモニターも小さくなり、見えにくくなる点に注意しましょう。
メモリ容量で選ぶ
ノートパソコンの中にアプリやソフトなどをインストールするには、メモリが必要です。たくさんソフトを入れるならその分メモリも多いに越したことはありません。こちらも文理で異なり、プログラミングソフトなどを追加する分、理系の方が容量を必要とします。
実際に使うソフトが不明な場合は、文系で4GB、理系で8GBを目安にノートパソコンを探してみましょう。
ストレージの種類で選ぶ
一方文書や画像、映像などの保存に必要なのがストレージです。
SSD
こちらのSSDは、読み書きが早いため、手間なくファイルのダウンロードや再生が行えます。耐久力もあるので、パソコンをうっかり落とすのが不安な方にもおすすめです。ただ機能の分、SSDを有したノートパソコンは高額になりやすいので注意しましょう。
HDD
一方HDDは、SSDほど早くはない分、コスパがよいストレージ。大容量のストレージを安く手に入れたいならHDDがおすすめです。
ストレージの大きさで選ぶ
ストレージもまた、文理で目安がことなります。理系の方がプログラミングの作品や映像資料などが多くなりがちということもあり、大容量、できれば256GB以上のノートパソコンがおすすめです。
文系は、普段から高画質の画像や映像を保存することが多いなら、理系同様に大容量のストレージがおすすめです。しかしそうでなければ、128GBでも多いぐらいでしょう。ノートパソコンのコスパを気にするなら、必要な分の容量に抑えるのも手です。
駆動時間で選ぶ
ノートパソコンはコンセントに接続しなくても、本体内のバッテリーで稼働できる点も魅力。しかしバッテリー駆動時間も、きちんと確認しておかないと、外出先で充電が必要になることもあります。おすすめは8~10時間。8時間は講義などで大学にいる時間の目安であり、余裕を持っておきたいなら10時間以上の駆動時間があるノートパソコンが安心です。
こちらも駆動時間が長いほどコストもかさみますから、抑えたい方は駆動時間の長すぎにも注意してください。反面バッテリーは使い続けると消耗し、駆動時間も短くなっていきます。消耗すればバッテリーもしくは本体の買い替えが必要になりますが、長寿命の商品は買い替えタイミングを先延ばしにできるメリットも。どちらがより自分向きか考えてみましょう。
大学生ノートパソコンおすすめ人気ランキングTOP7
ではここから、大学生におすすめのノートパソコンを見ていきましょう。サイズや駆動時間、各機能やそのバージョンなど、より高スペックなものを上位としていますが、複数項目を比較するため一概に1位なら完璧とは限りません。選び方の各項目の中でも、特に優先したい機能を踏まえた商品を探してみましょう。
第7位 富士通 LIFEBOOK A574/K
メーカー | 富士通 |
---|---|
OS | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 選択可 |
型 | ノート |
本体サイズ | 374×250×24.9~32.5mm |
ディスプレイ | 15インチ・フルHD |
重量 | 約2.2kg |
メモリ容量 | 最大16GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 最大512GB |
駆動時間 | 最大約10時間 |
文系・理系 | 文系・理系 |
カスタマイズでより使いやすく
まず7位は富士通のノートパソコンです。画面は15インチと大きめなので、持ち運びの際は大きめのカバンが必要ですが、その分機能は充実。2kgほどの重量が気にならなければおすすめです。機能面では容量など理系の方でも使いやすい大規模タイプでもあり、駆動時間も10時間と十分備えています。
また富士通はカスタムメイドモデルなど、購入時に好みで機能の取捨選択ができるメーカーの1つ。このノートパソコン自体もコスパが良いタイプですが、必要な機能に限定することで、さらなるコスパの向上も期待できます。
第6位 インテル Inspiron 14 5000(5490)
メーカー | インテル |
---|---|
OS | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 選択可 |
型 | ノート |
本体サイズ | 321.77×217×17.29 mm |
ディスプレイ | 14インチ・フルHD |
重量 | 1.42 kg |
メモリ容量 | 最大8GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 最大256GB |
駆動時間 | ー |
文系・理系 | 文系・理系 |
より薄く軽いノートパソコン
6位はインテルから14インチサイズのノートパソコンを選びました。7位に比べるとサイズはもとより、重さも800gほど違うため、頻繁に持ち運ぶ方にはうってつけ。14インチは小さすぎないサイズで画面もみやすいです。
しいて言えば、メーカーにおける駆動時間が非公開とされているため、長時間使い続けることが多い方は注意。レビューなどをみると10時間近いという意見から6時間ほどまでばらつきがあるようです。一方充電においては急速対応など素早いため、うっかり充電し忘れても使いやすいメリットがあります。
第5位 HP ProBook 430 G6
メーカー | HP |
---|---|
OS | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 選択可 |
型 | ノート |
本体サイズ | 308.5×231×18mm |
ディスプレイ | 13.3インチ・HD |
重量 | 約1.49kg |
メモリ容量 | 最大32GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 最大512GB |
駆動時間 | 最大約14時間 |
文系・理系 | 文系 |
ファイルの送受信も楽々
HPのノートパソコンが5位。重さこそ6位よりわずかに重いものの、メモリ容量やバッテリー駆動時間など機能面が充実しているので上位としました。サイズも13.3インチと、持ち運びに便利な13インチに近く魅力的です。
しいて言えばディスプレイの解像度がやや低めなため、映像等の出力がメインとなる理系の方は注意。文系向きとしていますが、解像度が問題なければ、理系の方にも十分通用するスペックです。
第4位 ソニー VAIO SX12
メーカー | ソニー |
---|---|
OS | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 選択可 |
型 | ノート |
本体サイズ | 287.8×203.3×18mm |
ディスプレイ | 12.5インチ・フルHD |
重量 | 約8.8~9kg |
メモリ容量 | 最大32GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 最大2TB |
駆動時間 | 約16.5時間 |
文系・理系 | 理系 |
容量も駆動時間もビッグに
4位はソニーから、VAIOシリーズのノートパソコンです。ソニーは高品質の商品で知られるメーカーですが、ノートパソコンも例にもれず、外見から12.5インチと小ぶりサイズで1kg未満と、持ち運びも容易に行えます。
内部の容量もメモリ、ストレージ共に充実。ストレージに至ってはTB単位まで選ぶことができ、理系の方はもちろん、公私を兼ねた唯一のパソコンとして使いたい方でも余裕が持てるでしょう。また駆動時間も16.5時間、さらにモバイルバッテリーからも供給を受けられるので、外出先でも充電に困りにくいメリットを備えています。
第3位 Apple MacBook Pro Apple M1 Chip
出典: Amazon.co.jp
メーカー | Apple |
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OS | Mac |
Microsoft Officeの有無 | 無 |
型 | ノート |
本体サイズ | 304.1×212.4×15.6mm |
ディスプレイ | 13インチ・2560×1600ピクセル |
重量 | 1.4kg |
メモリ容量 | 最大16GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 最大2TB |
駆動時間 | 最大20時間 |
文系・理系 | 理系 |
1日中使いっぱなしでも安心の最新シリーズ
3位にはAppleのMacBookから、最新シリーズを選びました。重さはあるものの、13インチとコンパクトサイズ。また15mmほどの薄さも持ち運ぶ上で魅力的です。内部容量においても、4位同様ストレージが最大2TBまで対応するなど、データの保存が多い方にはうってつけ。
またバッテリーの駆動時間においては、4位以上、またMacBookシリーズの中でも最大となる20時間を達成しています。大学にいる時間どころか、1日中つけっぱなしにしていても問題ないレベルで、SNSのチェックやネットサーフィンなど、頻繁に起動する方にも向いています。
第2位 マイクロソフト Surface Pro 7
メーカー | マイクロソフト |
---|---|
OS | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 有 |
型 | タブレット |
本体サイズ | 292×201×8.5mm |
ディスプレイ | 12.3インチ・フルHD |
重量 | 約0.8kg(タブレット時) |
メモリ容量 | 最大16GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 最大1TB |
駆動時間 | 最大10.5時間 |
文系・理系 | 文系・理系 |
サイズも重さも!コンパクトさ重視の方に
2位はマイクロソフトのタブレット型ノートパソコン。Officeなどの関連から、マイクロソフトのノートパソコンは高額なイメージがありますが、タブレット型ということもあってかこちらの商品は控えめ。12.3インチ画面で1cmもない薄型、かつ1kg未満など、コンパクトさも際立つノートパソコンです。ピンクなどのカラーもあるので、女性に向いている商品と言えます。
最高レベルとは行きませんが、バッテリーも10時間以上、メモリ・ストレージも理系で通じる容量を備えており、過剰な機能を抑えてコスパを重視したい方にもおすすめです。
第1位 Lenovo IdeaPad S540
メーカー | Lenovo |
---|---|
OS | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 選択可 |
型 | タブレット |
本体サイズ | 227×323×15.9mm |
ディスプレイ | 14インチ・フルHD |
重量 | 約1.5kg |
メモリ容量 | 8GB |
ストレージの種類 | SSD |
ストレージの大きさ | 256GB |
駆動時間 | 約10時間 |
文系・理系 | 文系・理系 |
サポート機能充実の高コスパPC
大学生向けパソコン1位は、LenovoのIdeaPadシリーズから選びました。私も実際に使っていたシリーズで、タッチパネル搭載ゆえ、タブレットとしても使うことができるタイプです(キーボードの取り外しは不可)。本体の機能は容量、解像度など理系でも最低限通用するレベルを備えていながら、コスパが良いのも魅力。
一方で高速充電対応や冷却機能、静音設計、セキュリティなど、ノートパソコンをサポートする機能が充実しています。大学生かつ、パソコンが初めてという方にも使いやすい商品です。
おすすめ人気大学生ノートパソコンの比較表はこちら
商品画像 |
No.1
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No.2
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No.3
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No.4
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No.5
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No.6
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No.7
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商品名 | Lenovo IdeaPad S540 | マイクロソフト Surface Pro 7 | Apple MacBook Pro Apple M1 Chip | ソニー VAIO SX12 | HP ProBook 430 G6 | インテル Inspiron 14 5000(5490) | 富士通 LIFEBOOK A574/K |
メーカー | Lenovo | マイクロソフト | Apple | ソニー | HP | インテル | 富士通 |
OS | Windows | Windows | Mac | Windows | Windows | Windows | Windows |
Microsoft Officeの有無 | 選択可 | 有 | 無 | 選択可 | 選択可 | 選択可 | 選択可 |
型 | タブレット | タブレット | ノート | ノート | ノート | ノート | ノート |
本体サイズ | 227×323×15.9mm | 292×201×8.5mm | 304.1×212.4×15.6mm | 287.8×203.3×18mm | 308.5×231×18mm | 321.77×217×17.29 mm | 374×250×24.9~32.5mm |
ディスプレイ | 14インチ・フルHD | 12.3インチ・フルHD | 13インチ・2560×1600ピクセル | 12.5インチ・フルHD | 13.3インチ・HD | 14インチ・フルHD | 15インチ・フルHD |
重量 | 約1.5kg | 約0.8kg(タブレット時) | 1.4kg | 約8.8~9kg | 約1.49kg | 1.42 kg | 約2.2kg |
メモリ容量 | 8GB | 最大16GB | 最大16GB | 最大32GB | 最大32GB | 最大8GB | 最大16GB |
ストレージの種類 | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD |
ストレージの大きさ | 256GB | 最大1TB | 最大2TB | 最大2TB | 最大512GB | 最大256GB | 最大512GB |
駆動時間 | 約10時間 | 最大10.5時間 | 最大20時間 | 約16.5時間 | 最大約14時間 | ー | 最大約10時間 |
文系・理系 | 文系・理系 | 文系・理系 | 理系 | 理系 | 文系 | 文系・理系 | 文系・理系 |
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