フライパンで煮たり焼いたりする際、何で具材を混ぜる、あるいは皿に移しますか?極端な話、菜箸1つあればなんでも行えそうですよね。私も一人暮らしを始めた際、引越しの荷物が増えるのは嫌だし、さほどバリエーションに富んだ料理を作るわけでもないので、菜箸だけでいいやと思っていました。
ですが、菜箸にも限界があるようです。上手い方はちゃんとできるのかもしれませんが、煮込み料理など半液体のメニューは箸こぼれやすいですし、卵焼きなど固形であっても、箸だと形が崩れることがあります。
そこでようやく利用するようになったのがフライ返し。形をそのままに皿へと移すことができますし、穴あき部分を利用して、スープ部分と具材をより分けることもできて便利です。むしろフライ以外の料理に活躍することが多いぐらい。
今回はそんなフライ返しの魅力とともに、あまり使わない方にも便利なおすすめ商品をご紹介します。
目次
フライ返しの素材4種類
フライ返しはいくつかの素材があり、それぞれ特徴も違います。購入時は自分の料理スタイルに見合った素材を選ぶと、長持ちしやすいですよ。
具材が落ちにくいシリコン製
まずはシリコン製。シリコンゴムなどに代表されるように、弾力があって折れにくく、また耐熱も高い商品が多いです。加熱中のフライパンに放置しない限り、溶ける心配はないでしょう。
またゴム自体が滑りにくいように、乗せた具材が落ちにくいのも魅力。フライ返し初心者さんにおすすめです。
安全面では1番の木製
木製の魅力は、高熱で燃えることはあっても溶けることはない点。本体はそもそも木であり、燃えても炭になるだけなのです。万一口に含んでしまっても、害はあまりないと言えます(もちろん食べてしまったら早急な対処を)。お子さんのお手伝いで持たせるならおすすめです。
柔らかい素材をしっかり支えるステンレス製
金属のステンレスは、硬さが魅力。柔らかすぎてほかの素材ではこぼれたり、形が崩れてしまうような料理におすすめです。耐熱に関しては、いちいち表示することもないぐらいには安心。ちなみに700度以上でないと、溶ける心配はありません。
ただし注意したいのが、フライパン側でテフロンなどの加工を施している場合。フライ返しの硬さゆえに、加工部分を削ってしまうことがあるんです。加工の無い調理機器だと安心できます。
柔らかいけど耐熱に注意したいナイロン製
最後のナイロン製は、シリコンのように柔らかめの素材。具材の落ちにくさ、耐熱力もあるなどシリコンに近いですが、耐熱はシリコンより低いです。
具体的な温度はフライ返しごとに違うので、選ぶ際は温度をチェック。また調理中も使わない時は火元に近づけないなどの工夫をしましょう。
良いフライ返しとは?
フライ返しという名前がついていますから、やはりきちんとひっくり返せる商品が良品だと私は思います。きちんとひっくり返せるの条件は、具材の形を崩すことなく裏返し、その際フライ返しにくっつかずきれいに剥がれること。皿へとよそる時も同様ですね。
もちろん生焼き状態やソースなどを作る場合は別ですが、しっかり焼いているのに崩すのはショックですし、フライ返しにくっついてしまうと剥がしたり洗うのも手間だと感じます。
フライ返しの選び方のポイント
素材以外にも、フライ返しを選ぶ上で気をつけたいポイントをまとめました。
形や大きさはフライパンに合うか
素材が料理に見合っていても、コンビとなるフライパンに比べて大きすぎ・小さすぎると、ひっくり返すのも一苦労です。またフライ返しによっては先端が斜めになっていて、フライパンの中で具材の形を整えたり切ったりする際に苦労することも。頻繁に作る料理はどんな形や大きさなら使いやすいか、既にフライ返しを持っている場合はその形でスムーズかを考えてみましょう。
形が崩れにくいのは幅広タイプ
あると便利なフライ返しは幅広タイプです。幅広タイプは大きな物でも綺麗にひっくり返すことができ、そしてお皿などに盛り付けやすいです。特に煮魚などの大きくて崩れやすい料理は普通サイズのフライ返しでは持ち上げるのが難しいですが、幅広タイプなら形を崩すことなく持ち上げることができます。
また、お好み焼きなど大きさがある料理を綺麗にひっくり返すことができます。幅が広い分、20cmフライパンなど小さな鍋やフライパンでは使用することができず、収納に場所を取りますが、2個目のフライ返しとして持っていると便利です。
小さいサイズは小回りが利く!
小さいサイズのフライ返しは小回りが利くので、少量の料理をひっくり返したり、切ったりするのに便利です。そして、しっかりと握れるのでフライ返しの上に具材を乗せる時に重さのある物でも安定して持てます。
普段の調理での使用は小さいサイズのフライ返しはハンバーグなどの料理をひっくり返したりするのはうまくいかず不便ですが、食材の大きさや小さいサイズのフライパンや鍋では普通サイズよりも使いやすい場面があります。また、コンパクトなので持ち歩きに便利になるので、BBQやキャンプなどでも使用することができます。
ひっくり返す以外の機能
フライ返しはただひっくり返すだけでなく、カットや混ぜる、潰すことも得意とする商品もあります。調理の過程で切る・混ぜる・潰すの動作が伴う場合は、フライ返しに兼任させても良いでしょう。
耐熱温度も確認!
素材のご説明のところでも少しお話ししましたが耐熱温度もチェックした方が良いです。素材により耐熱温度には大きな差があり、調理中のフライパンは300℃を超えることもあります。ステンレス素材は700℃前後の耐熱性があるので耐えられますが、ナイロン素材やシリコン素材は200~300℃前後の商品が多くなっています。
食材をフライパンの上でひっくり返すだけなら短時間なのであまり気にする必要はありませんが、フライ返しを使って炒め物をしたりするのであれば熱が加わる時間が長くなりますので気をつける必要があります。
洗いやすさもチェック!
調理器具は使いやすさだけでなく洗いやすいさも重要なポイントになります。洗いにくいとお手入れが面倒なので使用頻度が下がりせっかく購入してもほとんど使わないということになりかねません。フライ返しには穴や溝の少ない物の方が洗いやすく、隅々まで綺麗に洗うことができ清潔に保つことができます。
また、持ち手の部分とヘラとのつなぎ目も洗い残しやすい個所になるのでチェックしておくと良いでしょう。食洗機をお使いのご家庭でしたら食洗機対応の商品を選ぶのがおすすめです。
【ランキング】フライ返しおすすめ人気ランキングTOP8!
それではおすすめのフライ返しをランキング順で見ていきます。それぞれに独自の魅力があるので、順位の高低だけでなくそれぞれの特徴も要チェックです。
第8位 柳 宗理 バタービーター
素材 | ステンレス鋼 |
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サイズ | 8 x 6.5 x 30.8 cm |
耐熱温度 | – |
食洗機対応 | – |
泡立て器にもなる高級フライ返し
デザイン性の高さなどでも知られる、柳宗理ブランドをまずはピックアップしました。ブランド物だけあって値段はかなり高め。ゆえに普段使いとしては躊躇する方も多いと思い8位としています。
ただ素材がステンレスで錆びにくく、短期間に買い換えるリスクが少ないのも魅力。安物を頻繁に取り替える場合に比べれば、コスパは良いかもしれません。
また斜めになった先端は、泡立て器としても機能。ひっくり返す料理だけでなく、お菓子作りやソースを作る際などに重宝します。普段スイーツ系の方が作る機会が多いならおすすめです。
第7位 マーナ トライアングリップ シリコーンターナー
素材 | シリコン |
---|---|
サイズ | 8.6×28.5cm |
耐熱温度 | 200℃ |
食洗機対応 | ◯ |
引き上げやカットに特化したフライ返し
続いてはマーナから、シリコン製のフライ返しです。先端がほかの部分に比べて薄く、具材の下に入り込みやすい作りが特徴。いつもひっくり返す以前、具材の下にフライ返しを入れることに手間取ってしまう人には嬉しい商品です。
また先端分の薄さは、鋭さにも直結。柔らかい素材であれば、ナイフのように切り分けることもできます。包丁をフライパンの中で使うのは面倒ですし、なかなか難しいもの。しかしこのフライ返しであれば家族分など、1度に複数作る料理も簡単に1人分を取り分けられます。
カラーはイエローとブラックの2色あるので、キッチンのインテリアや食器に併せて選べるのも魅力です。
第6位 タイガークラウン トータルC ターナー
素材 | ポリエーテルイミド |
---|---|
サイズ | 7.6×29.5cm |
耐熱温度 | 204℃ |
食洗機対応 | ◯ |
最高204度の高熱に対応!
じっくり煮込んだ料理でも溶けずに活躍するのがタイガークラウンのフライ返し。ポリエーテルイミドという特殊素材を使っており、耐熱性の高さが魅力です。なんと最高で204度まで耐えてくれます。ちなみにマイナス20度であれば冷たさにも耐えられるので、アイスクリームなどの調理にも活躍させられますよ。
軽く焼くよりもこんがり炒める、火を使う調理で時間をかけたいタイプの方にぴったりな、長持ちしてくれるフライ返しです。また食洗器にも対応しているため、利用後のメンテナンスも簡単に行えます。
第5位 三好漆器 天然木製 樺の木 フライ返し
素材 | 天然木 |
---|---|
サイズ | 27.7×7.1cm |
耐熱温度 | – |
食洗機対応 | × |
温かみあるデザインが魅力の木製フライ返し
シンプルだけど優しさを感じさせてくれる天然木を使ったフライ返しを5位にしました。ほかのフライ返しとは違い、穴があいていないタイプで、具材を混ぜるヘラや、しっかり焼き目をつける抑えの役目も果たしてくれます。ちなみに木は国産なので、海外産は嫌という方にも安心です。
また若干ですが、先端が薄く作られているため、フライ返しとしてもきちんと活躍。薄焼き卵など、具材自体が薄めの料理でもしっかりひっくり返してくれます。
第4位 OXO ナイロン ソフト ターナー
素材 | ナイロン |
---|---|
サイズ | 26.5×9×7cm |
耐熱温度 | 200℃ |
食洗機対応 | ○ |
フライパンへのダメージと耐熱性の良さが魅力!
OXOのフライ返しはナイロン製。耐久温度は200度で、熱めの調理や長時間続けてでも使いやすいです。カラーは黒のほか、トマト(赤)とバジル(緑)の3色。OXOはほかの商品もそうなのですが、カラーのネーミングが面白いのも魅力です。
またナイロンであるため、利用においてフライパンなど、鍋側へ負担をかけにくいのも魅力。なかなか剥がれない具材などを調理することが多く、ついフライパンを削ったり叩くような動作をしてしまうならおすすめです。
第3位 パール金属 Colors Palette ナイロン ターナー
出典: Amazon.co.jp
素材 | ナイロン |
---|---|
サイズ | 8.5×7.5×25.0cm |
耐熱温度 | 180℃ |
食洗機対応 | ◯など |
コスパ重視の方におすすめのカラフルフライ返し
ここからはベスト3。まずはランキングの中で最安値のパール金属製フライ返しです。ナイロン素材であるため、180度までなら高温にも耐えてくれます。反面それ以上の温度で使う場合や、1度に長時間火に晒す時は注意してください。耐熱温度においては、4位の方が高く迷ってしまいます。
またカラーは全4色。シックな黒以外は黄色にオレンジ、ピンクと華やかなラインナップです。好みや料理器具などに併せた選択ができますよ。
機能面では、本体に水玉状の凹凸があり、具材とフライ返しがくっつきにくい特徴も。レアや半生など、ベタつきが残りやすい料理をする時におすすめです。
第2位 貝印 KAI ターナー SELECT100
出典: Amazon.co.jp
素材 | ステンレス |
---|---|
サイズ | 27.5 x 3.5 x 7.2 cm |
耐熱温度 | – |
食洗機対応 | – |
ステンレスのみのシンプルデザイン
2位は貝印のステンレススチール素材を使ったフライ返しです。取っ手の部分もスチールのみで、カバーなどはついていないシンプルタイプ。銀色なのでどんなキッチンや調理器具にも合わせやすいデザインです。
取っ手の部分は1枚の板ではなく輪っかになっているため、そのままフックにかけられる利便性も◎。全体が薄めの作りであるため、具材の下にも入り込みやすいです。強いて言えば先端のみならず全体が薄いことで、大きめ・思い具材は持ち上げにくいことがデメリットでしょうか。
第1位 ティファール フライ返し キッチンツール インジニオ
出典: Amazon.co.jp
素材 | ナイロン |
---|---|
サイズ | 8.0×5.0×30.5cm |
耐熱温度 | 220℃ |
食洗機対応 | ○ |
うっかりフライパンの中に落とさないストッパー付き
私のベストフライ返しはティファールのインジニオシリーズです。デザインは黒をメインとしたシンプルなものなので、明るめカラーじゃなきゃ嫌!という方以外なら、どんなキッチンにも似合います。
ポイントは柄の途中に付けられた赤いストッパー。これのおかげでフライ返しをフライパンなどに置いた際、滑って全部入ってしまうのを防ぐことができます。大きめのフライパンや、鍋で調理中の場合、落としてしまうと引き上げるのも一苦労。そもそも落とさないフライ返しは重宝しますよ。
本体はナイロン製で耐熱220度、もちろんストッパー部分もシリコンで230度まで耐えてくれるため、使い続けてストッパーが無くなってしまう心配もありません。洗浄は食洗機でOKです。
【徹底比較】フライ返しおすすめ人気商品の比較表はこちら!
商品画像 |
No.1
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No.2
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No.3
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No.4
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No.5
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No.6
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No.7
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No.8
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商品名 | ティファール フライ返し キッチンツール インジニオ | 貝印 KAI ターナー SELECT100 | パール金属 Colors Palette ナイロン ターナー | OXO ナイロン ソフト ターナー | 三好漆器 天然木製 樺の木 フライ返し | タイガークラウン トータルC ターナー | マーナ トライアングリップ シリコーンターナー | 柳 宗理 バタービーター |
素材 | ナイロン | ステンレス | ナイロン | ナイロン | 天然木 | ポリエーテルイミド | シリコン | ステンレス鋼 |
サイズ | 8.0×5.0×30.5cm | 27.5 x 3.5 x 7.2 cm | 8.5×7.5×25.0cm | 26.5×9×7cm | 27.7×7.1cm | 7.6×29.5cm | 8.6×28.5cm | 8 x 6.5 x 30.8 cm |
耐熱温度 | 220℃ | – | 180℃ | 200℃ | – | 204℃ | 200℃ | – |
食洗機対応 | ○ | – | ◯など | ○ | × | ◯ | ◯ | – |
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フライ返しの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、フライ返しの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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フライ返しの収納方法
フライ返しは食器棚に横にしてしまっても良いですが、可能ならキッチンに吊り下げて保管することをおすすめします。逐一取り出す手間が省けますし、食洗機や食器乾燥機のない家庭でも乾かしやすいメリットがあるからです。棚は空いた分、ほかの食器や調理器具をしまうことができ、省スペースにもなりますよ。
持ち手に穴やフックが付いていないフライ返しや、引っ掛けるスペースはないときは収納スタンドなどに「立てる」収納か、引き出しに寝かせて「置く収納」がおすすめです。収納スタンドなどに「立てる」収納にする場合は、フライ返しの長さとヘラの大きさをチェックしておくと、収納スタンドに収まらないということがなくなります。
引き出しに寝かせて「置く収納」にする場合には、装飾などがないシンプルで持ち手やヘラの角度が緩やかな物を選ぶと、引き出しをあけた時に引っ掛かりにくくなります。また、深い引き出しであれば、ワイヤーラックなどに立てかけて収納することもできます。
キッチン用品の記事はこちら!
フライ返しを使って料理をもっと簡単に
箸やお玉などでも補えることがあるとはいえ、フライ返しが1つあると、料理はよりスムーズです。好みのメニューや調理法にぴったりのフライ返しを見つけて、毎日のご飯をより手軽にしてください。