パソコンが誕生してから半世紀以上経過し、時を経ていくうちにマウス、ゲームパッド、タッチパネルなどの入力機器が増えてきていますが、パソコンの黎明期から存在する入力機器と言えばキーボード。
キーボードの形状は、パソコンが登場した初期段階から今日もなお存在しているフルサイズキーボード、テンキーを廃したミニサイズのキーボード、ゲームに対応したボタンがついたキーボードまで多種多様!
そして、キーボードの打ち心地を決めるキースイッチも安価なメンブレン方式、ノートパソコンのようなパンタグラフ方式、カチカチとした音が癖になるメカニカル方式、高級機種に採用されるケースが多い静電容量無接点方式などもあってバリエーション豊富!
今回は様々なキーボードの細かな部分の解説とともに、おすすめのキーボードについて紹介していきたいと思います。
目次
キーボードの接続方式は「有線」「ワイヤレス」の2種類!
まずは、PCとキーボードとの接続方式について紹介!有線タイプとワイヤレスタイプのメリットとデメリットを交えて紹介していきたいと思います。
有線タイプ
メリット
- 有線で接続を行うのでキー操作の安定性がピカイチ!
- PS/2端子やUSB端子を介してパソコン本体からキーボードで使用する電気が給電されるので電池切れの心配0。
- USB接続対応のキーボードであれば基本的に機種を選ばずに使用可能。
- 無線方式のキーボードよりも構造がシンプルなので故障の確率が少ない。
- 無線方式のキーボードよりも価格が安価な場合が多い。
デメリット
- PS/2端子またはUSB端子で必ず接続しなければならないこと。
- 有線方式のため、ケーブルが届く範囲内でしか使用できないこと。
- 有線接続のため、各種機器とのケーブル同時がごちゃついてしまう可能性があること。
ワイヤレスタイプ
メリット
- 無線アダプタから通信がつながる場所であればどこでも使用できること。
- 自由にキーボードの位置を調整できるので、複数人でパソコン画面を見ながら操作する時に便利。
- 画面から離れた場所から動画コンテンツなどをPC画面で楽しみながら検索などを行う場合におすすめ!
- ケーブルが必要ないのでデスク周りがスッキリ!
デメリット
- 有線接続よりもレスポンスが遅いこと。
- 定期的に充電or電池交換が必要なのでランニングコストが掛かること。
- 使用環境によっては家電などの電波干渉によって動作が不安定になりやすいリスクがあること。
- 一般的に有線キーボードと比べて価格は高め。
キースイッチとは?その種類についてご紹介!
続いては、キーボードの操作性に関わってくるキースイッチの方式を紹介!
今回は、メンブレン方式、パンタグラフ方式、メカニカル方式、静電容量無接点方式について細かく紹介していきたいと思います。
安価なキーボードにあるあるな「メンブレン方式」
メンブレン方式は、市販のデスクトップパソコンに付属するキーボードで採用されることのある方式の1つで、キーの下にラバードームが設置されているので柔らかなキータッチが特徴的。
後に紹介するメカニカル方式や静電容量無接点方式と比べて比較的寿命が短いのが難点ですが、比較的安価なモデルが多いので導入しやすいのが嬉しいところ!
ラップトップPCのようなキータッチな「パンタグラフ方式」
パンタグラフ方式は、上記のメンブレン方式にパンタグラフ独特の支持構造をプラスして、キー入力の際にムラなく力がキーに伝わり易いのが特徴的!
見た目もラップトップPCのキーボードズバリ!なので、長らくラップトップPCに慣れ親しんだ方がデスクトップパソコンに乗り換える際のキーボードの選択肢の1つとしておすすめです。
また、先ほど紹介したメンブレン方式同様に価格も比較的安価なのも好印象!
スイッチによって打鍵感が大きく異る「メカニカル方式」
メカニカル方式は、1つのキーごとに金属のバネと個別のスイッチを持つのが特徴的。故にメカニカル方式のキーボードは部品点数が多めなので、メンブレン方式やパンタグラフ方式のキーボードと比べて価格は高め。
また、キースイッチの種類によって打鍵感も大きく異なるので、購入する前に展示品などで打鍵感をチェックしてからの購入がおすすめ!
加えて多くのメカニカル方式のキーボードの場合、フレームの歪みを防ぐために鉄の板をキーボード内部に装着していることもあり、重量感満点なフォルムが特徴的です!
文字が打ちやすく寿命も長い「静電容量無接点方式」
メンブレン方式、パンタグラフ方式、メカニカル方式は、共通してキーを押下して接点にふれることでキー入力を可能とする方式ですが、静電容量無接点方式は静電容量の変化でキー入力を検知する方式を採用しているので機械的な接点が無く、キー入力した際の作動音も小さい上に耐久性も非常に高いのが特徴的!
反面、価格が他のすべての方式を採用したキーボードよりも高額になってしまう欠点がありますが、価格を無視してでも打ちやすいキーボードを導入したい方は静電容量無接点方式のキーボードを導入することをおすすめします。
キーボード選びの基本的な用語を解説!
先ほどは打鍵感の肝となるキースイッチの種類について紹介してきましたが、今回はキーボード選びに欠かせない基本的な用語をいくつか紹介!
今回はキーストローク、キーピッチ、キー配列について紹介していきたいと思います。
キーストロークとは?
キーストロークとは、キーボードのキーを押した時にキーが沈み込む深さやそのような動きのこと。また、英語圏ではタイプライターやキーを打鍵することを指すワードとしても用いられています。
キーストロークは通常のデスクトップパソコン用のキーボードで4mm程度、ラップトップPCやパンタグラフ方式のキーボードでは2mmから3mmと差があること、さらにキーストロークの差によってキーボードの操作感が非常に変化するので、好みのキーボードを探す意味で事前チェックは重要です!
キーピッチとは?
キーピッチとは、2つのキースイッチの中心を結ぶ長さのこと。参考までにデスクトップパソコン用のキーピッチは20mm前後に対して、ラップトップPCのキーピッチは15mm(それ以下の場合もあり)とのこと。
キーピッチが広すぎると指の動きが大きくなるので場合によっては打鍵疲れしやすいのに対して、キーピッチが狭すぎると確実に1つのキーを打鍵することが出来ず、場合によっては隣接するキーも推してしまう可能性が高まってキーが打ちにくくなることがあります。
キー配列とは?
キー配列とは、視覚的、機械的に文字や数字、機能動作の並び順のこと。
主に英語キーボードで導入されることの多い101キーボード、104キーボード、日本語キーボードで導入されることの多い106キーボード、109キーボードなどがあります。
最新のキーボードは、機能性も充実している!
キーボードは長らく文字を入力する際に利用されてきましたが、今日では文字入力以外にも機能がいっぱい!
今回は防水機能、マクロキー機能、発光機能について紹介していきたいと思います。
飲み物がこぼれても安心な防水機能!
文字通りキーボードに液体をこぼしても排水口を備えていたり、汚れた時に水洗いできるキーボードが21世紀に入ってから色々と登場!
ただし、防水機能はキーボードを洗うための機能であり、濡れた状態で運用することは保証してないので、洗ったあとはしっかり乾かしてからキーボードとして利用することをおすすめします!
ゲーミングキーボードではお馴染みのマクロキー機能
通常キーボードと言えば、決まった機能しかないのが定石ですが、ゲーミングキーボードを中心に任意のコマンドを指定できるマクロキーを搭載した機種も登場!特にゲームを楽しむ際に特殊操作を割り当てて使うことで、スムーズにゲームを楽しむことが可能となっています。
暗い場所でキータッチする際に最高な発光機能も!
ゲーミングキーボードを中心にキーボード全体が光るモデルも登場!キースイッチ全体が光ることで、暗い場所でもスムーズにキータッチが可能となっています。
【おすすめ】キーボードおすすめ人気ランキングTOP8
色々とキーボードの機能について上記で紹介してみましたが、今度は実際に使ってみたいと思った各種キーボードを8種類紹介していきたいと思います。
8位 HP GK400Y
接続方法 | 有線 |
---|---|
キースイッチ | メカニカル方式 |
キーストローク | ー |
キーピッチ | ー |
キー配列 | 108キー |
その他機能 | バックライト |
PCメーカーでお馴染みのHPのゲーミングキーボード!
HPは元々PCメーカーなので、PCに付属するキーボードやマウスといった保守製品以外のアイテムは取り扱わないイメージがありました。しかしながらHP製のGK400Yは、企業向けPCメーカーのイメージを裏切るくらいにはっちゃけた遊び心を感じるデザインが特徴的!
加えて機能も充実しており、キースイッチは軽い打鍵感が心地よいメカニカル方式(青軸)、加えてゲーミングキーボードにはつきものなバックライト機能もあり、今オシャレかつ性能も高めなキーボードを探している方にもおすすめ!
7位 GAMDIAS Hermes M1A RED JPN
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | メカニカル方式 |
キーストローク | ー |
キーピッチ | ー |
キー配列 | 108キー |
その他機能 | バックライト |
コスパ最強!お値ごろ価格で赤軸メカニカル方式キーボードをゲットしたい方におすすめ!
メカニカル方式のキーボードと言えば1万円前後の商品がほとんどですが、Hermes M1A RED JPNは実売価格が5000円台なのが最高!
しかも、メカニカル方式の中でもかっちりとした打鍵感がウリの赤軸搭載機種なので、力強くキーを打ちながら文字入力やゲームを楽しみたい方におすすめ!
さらに、バックライト機能も搭載されているので、暗い場所でも使い勝手がグッドなのも好印象です。
6位 センチュリー BLACK BISHOP CHERRY 青軸キーボード
出典: Amazon.co.jp
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | メカニカル方式 |
キーストローク | 4mm |
キーピッチ | 19mm |
キー配列 | 108キー |
その他機能 | バックライト |
メカニカル方式の中でも打鍵感軽めな青軸好きな方におすすめ!
センチュリーから発売中のBLACK BISHOP CHERRY 青軸キーボードは、メチャ打鍵感が軽いことがウリなCHERRY社の青軸スイッチを使ったメカニカル方式のキーボード。
キースイッチのこだわりだけではなく、チルトスタンド、滑り止めラバー搭載、青色LEDを搭載するなど、細かな部分までこだわりが感じられるキーボードとなっています。
5位 Cooler Master MasterKeys MK750
出典: Amazon.co.jp
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | メカニカル方式 |
キーストローク | ー |
キーピッチ | ー |
キー配列 | 108キー |
その他機能 | バックライト、マクロキー |
打鍵感軽めな青軸スイッチに加えて、バックライト&マクロキーもついているので日常使いからゲーム用途まで幅広く使えるキーボード!
Cooler Masterと言えば、CPUクーラーやPCケースなどでお馴染みのメーカーの1つですが、近年ではゲーム向けのキーボード製品も色々とラインナップしており、今回紹介するMasterKeys MK750 青軸もその1つ。
MasterKeys MK750 青軸は、品名の通り青軸スイッチを搭載したキーボードで、打鍵感軽めのキーボードを探している方にマスト!加えて、ゲーム向けキーボードであればマストな機能となるマクロキー機能、暗所でも打鍵しやすいバックライト機能、打鍵疲れを防止するリストレストなどもついているのも最高!
クールなデザインながらも、多機能なキーボードを探している方に特におすすめです!
4位 HORI EDGE 201 メカニカルゲーミングキーボード
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | メカニカル方式 |
キーストローク | 3mm |
キーピッチ | 19mm |
キー配列 | 109キー |
その他機能 | バックライト、マクロキー |
家庭用ゲーム機のリモコンメーカー「HORI」が生み出したキーボードは、ゲーミングキーボードとして必要な機能が充実!
HORIと言えば、家庭用ゲーム機に対応したリモコンなどを多く産み出してきたメーカーの1つですが、近年に入ってからPCでゲームを楽しむ方が多くなったこともあり、HORI製のキーボードが市場に登場!
元々、家庭用ゲーム機用のサプライアイテムを製造販売してきたメーカーから発売されたキーボードとあってか、PCでゲームを楽しむ際に便利なマクロキー、バックライト機能などを実装!
加えて、キースイッチにはメカニカルスイッチを採用しているので、ゲームをしない時にもサクサクっと文字入力などを行いたい時に使えるのも好印象!
3位 ロジクール K840
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | メカニカル方式 |
キーストローク | 3mm |
キーピッチ | 19mm |
キー配列 | 108キー |
その他機能 | バックライト、ショートカットキー、マクロキー |
ゲーミングキーボードでお馴染みのロジクールから硬派なメカニカルキーボードが登場!
ロジクールのキーボードと言えば、有線or無線問わずゲーミングキーボードが多いイメージがありますが、K840ではプレスリリース上で謳っているように一般向けのキーボード商品。
ゆえに、ゲーミングキーボードにあるあるな謎なスイッチなどは存在しないものの、シンプルなデザインでありながらもゲーミングキーボードに搭載されていることの多いショートカットキー、マクロキー、バックライト機能なども搭載!
硬派な見た目ながらも多機能かつ打鍵しやすいキーボードを探している方におすすめです。
2位 東プレ REALFORCE R2-JP4-BK
出典: Amazon.co.jp
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | 静電容量無接点方式 |
キーストローク | 4mm |
キーピッチ | ー |
キー配列 | 108キー |
その他機能 | なし |
静電容量無接点方式を採用したベーシックスタイルなキーボード!シンプルながらも打鍵しやすいキーボードを探している方におすすめ!
東プレの静電容量無接点方式のキーボードは大体2万円を超えるくらいの商品が多いなか、今回紹介するREALFORCE R2-JP4-BKは、上位機種に付属するキーストロークを変化させるキースペーサーや、スイッチのオン位置を調整できるAPC(アクチュエーションポイントチェンジ)機能を省いたことで、実売価格が18000円ほどとちょっぴり安価なのが最高!
それ以外は上位機種同様の仕様なので、初めての静電容量無接点方式のキーボードにチャレンジしてみたい方におすすめなモデルとなっています。
1位 東プレ REALFORCE RGB R2A-JP4G-BK
出典: Amazon.co.jp
接続方法 | USB |
---|---|
キースイッチ | 静電容量無接点方式 |
キーストローク | 4mm |
キーピッチ | ー |
キー配列 | 112キー |
その他機能 | バックライト、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能 |
キースイッチには静電容量無接点方式を採用し、さらにはバックライトも内蔵されているので、ゲーム&テキスト入力もどちらもガンガン楽しみたい方はマスト!
東プレの静電容量無接点方式のキーボードは、高額かつ打鍵感最高な静電容量無接点方式を採用しているとあってビジネス向けな機種が多い中、今回紹介するREALFORCE RGB R2A-JP4G-BKは、スイッチのオン位置を調整できるAPC(アクチュエーションポイントチェンジ)機能の搭載に加えて、ゲーミングキーボードあるあるなバックライト機能を搭載!
他のゲーミングキーボードとはひと味もふた味も違う打鍵感最高な静電容量無接点方式のゲーミングキーボードを探している方にマストなキーボードとなっています!
【おすすめ】キーボードの比較表はこちら!
商品画像 |
No.1
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No.2
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No.3
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No.4
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No.5
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No.6
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No.7
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No.8
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商品名 | 東プレ REALFORCE RGB R2A-JP4G-BK | 東プレ REALFORCE R2-JP4-BK | ロジクール K840 | HORI EDGE 201 メカニカルゲーミングキーボード | Cooler Master MasterKeys MK750 | センチュリー BLACK BISHOP CHERRY 青軸キーボード | GAMDIAS Hermes M1A RED JPN | HP GK400Y |
接続方法 | USB | USB | USB | USB | USB | USB | USB | 有線 |
キースイッチ | 静電容量無接点方式 | 静電容量無接点方式 | メカニカル方式 | メカニカル方式 | メカニカル方式 | メカニカル方式 | メカニカル方式 | メカニカル方式 |
キーストローク | 4mm | 4mm | 3mm | 3mm | ー | 4mm | ー | ー |
キーピッチ | ー | ー | 19mm | 19mm | ー | 19mm | ー | ー |
キー配列 | 112キー | 108キー | 108キー | 109キー | 108キー | 108キー | 108キー | 108キー |
その他機能 | バックライト、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能 | なし | バックライト、ショートカットキー、マクロキー | バックライト、マクロキー | バックライト、マクロキー | バックライト | バックライト | バックライト |
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21世紀のPC用キーボードは多機能かつキータッチに優れたものがいっぱい!
キーボードは昔から存在した入力機器とあって21世紀に入ってもあまり変化が無いかと思いきや、新製品を見ていくとキースイッチにメカニカル方式を採用した商品が爆発的に増えていること、さらにゲーミングPCと対になる形で登場したゲーミングキーボードが誕生したこともあってか、バックライト機能、マクロキーなども搭載される機種も増えるなどどんどん多機能化!
打鍵感もキースイッチの方式だけで判断できないくらいに細分化してきていることもあり、しばらくキーボードを買い替えていない方は、ぜひ今どきの各種キーボードの中から自分にピッタリなキーボードに注目してみたり、買い替えてみることをおすすめします!